山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

カマキリ

2008年09月30日 | バッタ・カマキリ・ナナフシ類

 今頃になるとカマキリも、目に付くのは♀ばかりです。たいていの♂は、♀に食われてしまったのではないかと思われます。お寺の石垣にカマキリの♀が居ました。これもやはり後家さんでしょうか。青空で撮りたいところだったのですが、一日どんよりと曇っていて残念です。

2008年9月28日 京都府長岡京市柳谷

 カマキリには、交尾中に時には♀が♂を食べてしまう変わった習性がありますが、恐怖心が交尾したいと言う本能に勝つことはまずありません。恐怖心が勝ってしまっては、種の存続はあり得ないからです。

マダム・カマキリに尋ねてみました。
「ご主人はどうされましたか?」
「食べてしまいました」
と、当然の事のような返事。
「本能だから仕方がないと言ったところでしょうか。それでも寂しくはないですか?」
「宿命ですから」
気丈なご婦人でした。
 
以前にこんな物語を聞いたことがあります。
ある日、熊が川を渡ろうとしていると、サソリがやって来て言いました。
「私もあなたに乗って川を渡ってもよろしいでしょうか?」
熊は答えました。
「それはお断りします。あなたは刺すでしょう?」
サソリは言いました。
「あなたを刺せば私も溺れることになるので、それははありません」

熊はしぶしぶサソリを背中に乗せて川を渡ることにしました。しかし川を半分ほど渡ったところで、いきなりサソリは熊を刺しました。
川に沈みながら熊はサソリに尋ねました。
「どうして刺したのですか?」
サソリもさすがに申し訳なさそうに答えました。
「本能なのです」

本能というのは、理屈や正義感とはまた別のところにある物だというお話でした。


マツムシ

2008年09月28日 | バッタ・カマキリ・ナナフシ類

 仕事から帰って来てから重い腰を上げて、鳴く虫を撮りに行ってみることにしました。目当ては前から気になっていたマツムシです。棲息地が歩いてすぐの場所なので、少し行ってみようと言う気になるわけです。

2008年9月27日 京都府乙訓郡大山崎町

 行ってはみたものの、その姿を見つけるのにとても時間が掛かりました。すぐ目の前で鳴いているのですが、草の奥にいるのでなかなか見つかりません。しかし灯りを当てて見つけてもすぐに逃げたりしないので、撮影は比較的楽です。

 翅を立てて鳴いているところを撮ろうとするとすぐに翅を戻してしまうので、これもまた時間が掛かりました。ストロボの光が翅に反射してしまうのが少し気になります。ライティングを工夫したいところなのですが、草の間なので難しいかも知れません。
 以前は生息場所が限られてはいても住宅地内の公園でも鳴き声が聞けた昆虫ですが、今では私の家の周りではこの場所だけになってしまいました。マツムシに限らず鳴く虫の種類数が減ったように思います。次の世代に話すとき、思い出話にしか出てこないような生き物にはしたくないものです。
 


カメノコハムシの一種の幼虫

2008年09月26日 | 甲虫類

 草の葉の上にカメノコハムシの一種と思われる幼虫が居ました。背中には脱皮殻を背負っていました。

2008年9月14日 京都府長岡京市柳谷

 動かないのでもしかして死んでいるのではとも思ったのですが、突いていると少し動きます。草の葉にぴったりくっ付いていて、引っ張っても取れませんでした。カメノコハムシの一種には違いないと思うのですが、種類までは今のところ分かりません。


ナツアカネ

2008年09月25日 | トンボ・カゲロウ類

 もうだいぶ陽も傾いた頃、帰り間際に少し赤とんぼを撮ってみました。

2008年9月23日 京都府長岡京市柳谷

 以前なら畑の周りの杭の上などに留まっているところを見たものですが、この頃は動物除けのネットの上に留まっているところを見たりします。この頃は家のすぐ近所まで鹿やら猪やら猿が現れるので、たいていの畑はネットで囲んであります。山の環境の悪化は野生動物にとって深刻なようです。


クルマスズメの幼虫

2008年09月25日 | 蝶・蛾類

 林道を歩いていて、スギの幹を伝って伸びていたツタの葉をむしゃむしゃ食べている大きな幼虫を見付けました。

2008年9月10日 京都市左京区花脊

 見たことのないスズメガ類の幼虫です。ツタの葉が好物らしくて、ひたすら食べていました。