山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

コケ類の(さく)

2008年02月27日 | シダ類・コケ類・菌類

 何故か今年の2月はよく雪が降ります。おまけに2月も終わりになると強い風が吹きまくっています。今日もたまに陽が射したかと思ったらかき曇って雪が降ったりの天気でしたが、少し出歩いてみました。
 花でも咲いていないかと思っても、せいぜいいくらか咲き出した梅の花が見られるくらいです。紅い梅はだいぶ咲いている木もありましたが、白い梅はまだちらほら咲きだしたところでした。雪が降ってあまり長く歩けなかったのですが、お寺の庭に生えていたコケ類にたくさんが生えているのを見付けました。

2008年2月27日 京都市西京区大原野

 コケ類も種類までと言うと難しいのですが、チョウチンゴケの一種ではないかと思います。お寺の庭などでは観賞用に地面にコケ類を植えることが多いので、時期によっては一面このような光景が見られます。

 コケ類の普段見ている緑色の葉の部分は配偶体(n)で、この上にできた生殖器官で受精して胞子体(2n)として成長したのがこのがある部分だということです。では胞子が作られています。コケ類の生活の主体が配偶体(n)であるのに対して、種子植物などの本体はこの胞子体(2n)に相当するので、一口に植物と言ってもだいぶ違いがあるようです。


エダシャクの一種

2008年02月20日 | 蝶・蛾類

 寒さも和らいで天気も良かったので少し出掛けてみました。しかし今の時期は、花も咲いていなければ虫も居ないので、どうにも面白くありません。今日もまた歩き回っただけで終わってしまいました。それでも何とか見付けた一匹です。昨夜燈籠の明かりに来ていたのでしょう。

2008年2月20日 京都市西京区大原野

 冬の間に活動する蛾が結構居ますが、今の時期やっぱり寒いのは寒いと感じているのでしょうか。

 今年の冬は雪も積もって何とか冬らしくなったような気がしますが、もう以前のような冬を感じることは無くなってしまいました。冬に活動する昆虫などはどう感じているのでしょう。


メルヘンの世界

2008年02月15日 | 風景

 山道へ向かう川縁の道を歩いていると、木陰の荒屋の前に置いてある物に目が留まりました。

2007年2月10日 京都府長岡京市奥海印寺

 誰がどうして置いたのかは分かりませんが、この辺りだけとても楽しい気分に満ちあふれていました。


オニグモの一種

2008年02月14日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 カエデの木を見ていたら、絡み合った枯れ葉がいくつかぶら下がっていました。

2008年2月11日 京都府長岡京市柳谷

 昨年毛虫か何かが作った巣の跡かと思いましたが、近付いて見ると糸でしっかりと絡み合っていて、捨てて出て行った様子が有りません。

 何が入っているのか気になったので開けてみることにしました。そして開いてみると、入っていたのはクモでした。

 毛虫の類が入っているものと思い込んでいたので意外でした。体色も枯れ葉とほとんど変わらない色をしていました。種類はと言うとよく分からないのですが、コゲチャオニグモが近いように思います。


シャクガの一種の幼虫

2008年02月12日 | 蝶・蛾類

 この連休はなかなか天気が良かったのですが、もう今はかなり冷えて外は深々と雪が降っています。明日の出勤の時に雪が積もっていなければ良いのですが。
 連休の間は束の間でも好天でしたので越冬昆虫でも居ないかと探し歩きましたが、さすがに目に見えるような所ではほとんど見つかりませんでした。それでも、梅の木を見ていて、地衣類によく似た迷彩色の幼虫が居るのを見付けました。

2008年2月10日 京都市西京区大原野

 種類こそ分かりませんが、梅の木に特殊化した幼虫と言った感じです。

 こうやって見ているとなかなかきれいな幼虫です。ただ木の幹に居るだけだったので目立っていますが、地衣類のあたりに居れば目立たないのではないかと思います。越冬中なので全く動かないだろうと思いましたが、じっと見ていると頭の方は少しもぞもぞ動いていました。


奥海印寺(雪景色)

2008年02月10日 | 風景

 昨日は久しぶりの大雪。車が走れるのかどうか気になるほどの雪は、久しぶりと言うより何年かぶりです。雪景色を少し楽しもうと思っていましたが朝はゆっくり寝てしまったので、出掛けたときには雪はだいぶ溶けてしまっていました。白くなっていた山の樹も元に戻っていました。

2008年2月10日 京都府長岡京市奥海印寺

 温暖化の影響でうちの辺りでは、もうこのような大雪を見ることは無いだろうと勝手に思い込んでいましたが、自然界もまだまだねばっています。朝から天気が良くなって雪はどんどん溶けていました。樹の下を歩くときは、雪解け水が大量に降ってくるので、駆け抜けなければなりません。

 北国の人にはたいして珍しい光景ではないと思いますが、こちらではすっかり珍しい光景となってしまいました。このような雪は、もう今年はこれが最後でしょうか。次に見られるのは何年後かになるかも知れません。


梅の花

2008年02月10日 | 広葉樹・針葉樹

 もうぼちぼち梅の花が咲き出しているのではと思って見に行ってみましたが、まだほとんど咲いていませんでした。

2008年2月10日 京都市西京区大原野

 このピンク色の八重はだいぶ咲くのが早い品種のようです。他の梅はまだまだ待たなくてはなりません。

 寒いせいか花が少し不細工です。もともと不細工な花ではありますが。犬で言ったらパグみたいなもので、不細工なのが良いという人もいるかも知れません。
 近所の神社に植えてある梅も早咲きなのを思い出したので、少し立ち寄ってみました。梅の木はこれ一本だけです。

2008年2月10日 京都府乙訓郡大山崎町

 ここの梅は花びらが縦に丸まって花が星形に見える、ちょっと変わった品種です。

 少し気温も上がったせいか、ハナアブも来ていました。それでもやはり寒いからか、動きはとても緩慢でした。


クロシタシャチホコ

2008年02月03日 | 蝶・蛾類

 昨日の夕方から雨。そして夜中には雪に変わったようですが、気温が高すぎて積もることは無かったようです。しかし、天気予報はときによく当たります。たまの休日も出掛けられない日が続きます。まだ当分出掛ける機会も無さそうなので、また以前に撮ってそのままになっていた蛾像などでお茶を濁すことにします。

 2007年6月27日

 神社の森の中を歩いていて、道ばたの樹の幹に居るのを見付けました。割と大きな蛾ですが地味です。

京都市西京区大原野

 この辺りの山は藪蚊が多くて、こんな森の中で立ち止まっているとものすごい数の藪蚊が襲って来ます。この蛾を撮る間だけでどれほどの藪蚊に刺されたか分かりません。かと言って昆虫などを撮って歩いているのに虫の逃げるような虫除けスプレーなどは使えませんし、困ったものです。


コトビモンシャチホコ

2008年02月03日 | 蝶・蛾類

 2007年6月20日

 お寺の掲示板の蛍光灯に来ていた居残り組です。毛深いからだと翅の下からのぞいた毛深いしっぽが、いかにも私が最初にイメージする蛾です。

京都市西京区大原野

 私はどうも蛾らしい蛾は今でも苦手です。スズメなどはこのような蛾でも追いかけていって捕らえて食べているのを見ますが、鳥には見た目がどうも苦手とか言うのは無いのでしょうか。