山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

ホシホウジャク

2013年09月22日 | 蝶・蛾類

 いつもなら、連休となると寝てばかり居るのですが、当番の庭掃除で起きざるを得なかったので、そのあとちょっとカメラを持って出掛けてみました。
 この頃思うのですが、近所に虫っ気がなくなって、いつもなら夜にでも電灯などで見かける昆虫なども、見かけることが本当に少なくなったように思います。
 今日も散々うろうろして、やっと花の咲いている場所を見付けて、少しうろうろしてみました。
 この頃は、イノシシやシカが入って来ないように、畑の周りを鉄柵で囲んであるところが多くて、自然の中で撮影‥‥と言ったような雰囲気のある場所が、近所には無くなってしまったように思います。この場所も、扉を開けて鎖で固定して入らなければなりません。以前は山道の一部だったのですが、今は如何にも人の家の庭に入ったようで、あまり楽しい気分がしません。
 そんなことを言っていては何もできないので、とりあえず入って花を見てみました。目に付くのはハチ類ばかりでしたが、ホウジャクの食事の時間にあたったようで、何匹か花から花へ飛び回っていました。

2013年9月22日 京都府長岡京市柳谷

 とても口が長い上に素早いので、どうやって花の蜜が吸い上がってくるのかと思ってしまいます。この種類はもともと口が長いので花に脚を着いたりしないのですが、オオスカシバは片方の前脚だけ、ヒメホウジャクは口が短いせいか両前脚を花に置いて食事しています。道ばたの水溜まりで吸水するのを見たことがありますが、その時はこんな風にホバリングするのではなくて、勢いよく水の上を跳ねるような感じでした。これとは違う種類だったかも知れませんが。
 羽ばたきがとても早くて、この写真で1/640秒ですが、翅は全く止まって見えません。1/2000秒くらいで撮ると何とか止まってきます。こんなに羽ばたくのは、素早く飛び回るためか、翅を見えなくしてハチのように思わせるためか。たぶん思い付く理由はすべて当てはまって、確実に生き抜く技となるように進化してきたのだと思います。