山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

クシコメツキ

2011年06月26日 | 甲虫類

 昨日は梅雨が明けたかと思うような青空が見えていましたが、また当分は曇りや雨が続きそうです。この頃は気温も高くて、うちの効かないエアコンではちょっと辛くなってきました。
 昨夜は出掛けてみると、土曜日ということもあって、ホタル見物の人がよくうろうろしていました。うちのあたりでは比較的多くの河川でホタルが見られるのですが、数十年の間に多くの棲息地が開発や整備のために無くなりました。ほんの身近なと思っていた生き物が遠い存在になっているのが、とても残念でなりません。
 と、ここではホタルの話しではありません。神社の燈籠の灯りを見て回っていて、私としては初めて知った出来事の話しです。

2011年6月25日 京都市西京区大原野

 コメツキムシの一部はよく灯りにやって来ますが、大抵の場合は集光性のせいかも知れません。しかしそればかりでない連中が居る事を、今回初めて知りました。
 普段コメツキムシが何を食べているのか、あまり考えもしなくて、観察することもありませんでした。花に来る種類もあれば樹液などに来る種類もあります。その程度の認識しかありませんでしたが、昨夜は蛾の死骸を貪り食うコメツキムシを見てしまいました。蛾のようにただ灯りに寄せられて来るのではなくて、食事が目的でやって来ているのです。
 長い間写真を撮って歩いていたのに、何故今まで目にすることがなかったのか分かりませんが、初めて見る光景にちょっと驚いた次第です。


セスジノメイガ

2011年06月26日 | 蝶・蛾類

 神社の燈籠の灯りを見て回ると、今は無数のノメイガの仲間が集まってきています。そのほとんどは集光性の性質のために、行き先を見失ってしまった連中だと思いますが、それでもすぐ側に咲いていた花にたどり着いて蜜を吸っている者も居ました。

2011年6月25日 京都市西京区大原野

 今ちょうど咲いているサカキの花を下から懐中電灯で照らすと、何種類かの蛾類が来ているのが見えます。昼間とは違ってハチなどの邪魔者が居ないので、のんびり食事をしています。


モリアオガエル

2011年06月26日 | は虫類・両生類

 何故こんな目立つところに居たのか分かりませんが、トイレの側の葉の上でじっとしていました。

2011年6月25日 大阪府三島郡島本町

 このすぐ側は産卵場所であり生活の場です。このカエルは山に居て特別な印象を持っている人も多いかも知れませんが、意外と身近なカエルです。


クロスジアオシャク

2011年06月22日 | 蝶・蛾類

 梅雨の真っ最中の今時分は、蛾類のような雨に弱そうな昆虫は少ないのではと思いがちですが、何の何の、夜に灯りを見に行くとノメイガの仲間などがひしめき合っています。
 どうして夜行性の昆虫は灯火に集まる習性のある者が多いのでしょう。神社に行って燈籠の灯りにたくさん集まっているかと思えば、すぐ側の柑橘類の花に来て蜜を吸っている者も居ました。蜜を吸いにも行きたいけど、光にも飛んでいきたい、本能に振り回されている感じです。目標の方向を決めるために光のある場所を利用しているのとは、ちょっと違うようです。
 それはさておき、トイレの灯りに飛んで来ていた、大きなアオシャクです。

2011年6月21日 大阪府三島郡島本町

 このアオシャクもかなりでかいです。前に会社の食堂で見たカギバアオシャクほどではありませんが、それに近い迫力があります。それにとてもきれいです。名前の由来はちょっと不明です。
 身近なところでも、まだまだ見たことのない種類が居るようだし、光に集まる習性の者が多くて、ちょっと出掛ければ様々な種類がお手軽に見られる、蛾類はなかなか魅力があります。