山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

トビモンオオエダシャクの幼虫

2009年07月31日 | 蝶・蛾類

 今日は、朝は良い天気だったのですが、夜になると雨が降り出しました。またいっとき雨が続くようで、日曜日もどうやらあまり回復しそうにないです。梅雨はいったいいつ明けるのでしょうか。
 天気が悪くても、探せばいろんな生き物たちが見つかります。さて今日の一匹目は、森の中で見付けたずいぶんと大きなシャクトリムシです。とは言っても初めて見るわけではありませんが、探して見つかるものでもありません。

2009年7月26日 京都市西京区大原野

 写真ではこの大きさを感じていただけないのが残念です。初めて見たときは、ちょっとびっくりします。それにこの頭、ちょっと変です。

 鉄腕アトムのような角があります。何のためにあるのかはよく分かりませんが、枯れ枝の真似をしているとき、更にそれらしく見せようとしているのでしょうか。


キバガの仲間

2009年07月31日 | 蝶・蛾類

 燈籠の灯りに前夜やって来た内の居残り組です。

2009年7月26日 京都市西京区大原野

 頭の方に反り返った牙のようなものがあるのでキバガの仲間だとは思うのですが、よく分かりませんでした。キバガと付く科だけでもいくつもあるので、素人にはちょっと難しいです。


タケトラカミキリ

2009年07月30日 | 甲虫類

 今日はもう梅雨明けしたかのような天気でしたが、やっぱりどうにも端々に雲があって、明日明後日は雨が降るようです。だけどそれを最後に、どうやら長かった梅雨も明けそうな感じです。
 昨日もはっきりしない天気の中、出掛けてみました。特別暑いわけではないのですが、湿度が高くて汗やら湿気やら、衣服がとても湿っぽくなりました。風も出てきて全く撮影日和りではなかったのですが、今日の一匹目は…

2009年7月29日 京都市西京区大原野

 竹林の多いうちの辺りでは比較的多く見かけるタケトラカミキリです。花に来ていたり、畑のちょっと腐りかけたような作物の実に来ていたりします。食事のとき以外では、このように葉っぱの上で休憩しているところをよく見かけます。
 それにしても風が止まらないので、撮るのにかなり時間が掛かりました。だけど曇っているせいか、ずっとおとなしくしていてくれました。


ツマグロヒョウモンの産卵

2009年07月30日 | 蝶・蛾類

 お寺の門の前で、ツマグロヒョウモンがスミレの葉に産卵していました。警戒して近付くとすぐに飛び立ってしまうので、なかなか思うようには撮れません。

2009年7月29日 京都市西京区大原野

 アゲハチョウのようにスマートに飛びながら産卵するわけではなくて、スミレの側に着地して地面を歩いていきます。スミレが地面にあるので仕方ないのですが。

 それにしてもどうやってスミレを見付けるのでしょうか。街の中まで飛んできて、目ざとくバンジーなどスミレ類を見付けて卵を産み付けていきます。
 スミレ類も茂っていればいいのですが、この場所にはあまりありません。「こんな少ない葉っぱであんなに大きな幼虫が育つのか?」と言ってやりたい。


ヒメカマキリの幼虫

2009年07月30日 | バッタ・カマキリ・ナナフシ類

 クズの葉っぱに何やら小さい昆虫が見えました。よく見るとカマキリの子供です。

2009年7月26日 京都府長岡京市奥海印寺

 今の時期のオオカマキリやチョウセンカマキリの幼虫に比べると、ずっと小さいです。しっぽを上げているのでハラビロカマキリかとも思いましたが、この人相(虫相)はヒメカマキリだと思います。自信は無いのですが。


ザトウムシ

2009年07月30日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 鬱蒼とした森の中を歩くと、樹木の幹に長~い脚の大きなザトウムシがいくつも居ました。

2009年7月26日 京都市西京区大原野

 探るように歩くから「座頭虫」と言うようなことがよく書いてありますが、なかなかどうして、逃げるときなどは長い脚を確実に使って、かなりのスピードで移動します。胴体が同じ大きさの他の虫と比べるとすれば、とてつもない移動速度です。

 光を感じる程度らしいのですが、頭胸部の上にある黒い点が目玉。その昔は「メクラグモ」と言っていましたが、ドイツ語(だったかな?)からの和訳らしくて、実際は的はずれ。差別性があるとして変えられた「座頭虫」と言う呼び名も、それから頭が離れなかったせいのようです。


モンウスギヌカギバ

2009年07月28日 | 蝶・蛾類

 やっぱり梅雨が明けるのは8月になってからのようで、天気予報には今週いっぱい傘マークが付いていました。気持ち的にはいい加減梅雨も明けて欲しいのですが、あの耐え難い暑さの襲来を考えると、少し助かっているかも知れません。
 さて今日の一匹目ですが、模様がとても芸術的な蛾です。前夜お寺の掲示板の電灯にやって来た居残り組の一匹です。

2009年7月26日 京都市西京区大原野

 とても自然にできたとは思えない模様です。昆虫界にもたいそう腕の良い芸術家が居るようで、木の葉や枯れ枝を写し取った写実主義も居れば、これは抽象主義…? ただ、何を表現したかったのか、私は芸術家ではないのでさっぱり分かりません。

 翅の部分を少し大きく撮ってみました。色の縁取りと言いぼかし方と言い、作り物のようです。だけど、このような模様を、誰が発想して誰が決めるのでしょうか。
 この蛾も、毛虫が嫌い君にも気に入ってもらえるのではないかな。


クワカミキリ

2009年07月28日 | 甲虫類

 この前は夜に産卵しているところをお見せしましたが、今日は朝にイチジクの枝をかじっているところです。

2009年7月26日 京都市西京区大原野

 だいたいこの手のカミキリムシ(フトカミキリ亜科)は、他の生き物ならお腹を壊しそうな葉脈や木の皮などの硬い部分を食べています。クワカミキリもクワ類の枝の皮をかじるので、枝の芯の部分が丸出しになって、おまけに細い枝なら折れてしまって、ぶらんとぶら下がっていたりします。
 大きなカミキリムシなので被害も目立って木ごと駆除されたりするのですが、居なくなるのも寂しいものです。