山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

コオニヤンマ

2008年06月29日 | トンボ・カゲロウ類

 今日はせっかくの休日ですが雨の天気。野山へ出掛けるにはまた次の休日を待たなくてはならないのですが、週間予報では次も怪しい天気のようで、ブログのネタ切れが心配です。
 今日のネタは、うちの近所ではよく見かける大きなトンボです。山へ向かう川沿いの道を歩いていると、杭の先などに留まっているのをよく見ます。そう思って畑の縁に立ててある杭の先などを見ながら歩いていると、畑の境界に張ってあった網に留まっていました。

2008年6月25日 京都府長岡京市柳谷

 午前中は餌を追って飛び回っているのでなかなかじっとしていないのですが、午後はこんな感じでおとなしくしていることが多いです。この個体はかなり近付いても飛び立とうとしないので、少し歳を取っているのではないかと思います。おとなしくしているので、更にそっと近付いてみました。

 よく見ると後ろ脚だけで網につかまっていました。眼は深い緑色です。サナエトンボの一種なのに、コオニヤンマなどとオニヤンマの子分みたいな名前を付けられていますが、幼い頃は本当にそう思っていました。見た目がオニヤンマに似ているのでそう付けたのでしょうが、初心者にしてみれば混乱します。名前をつけるにしても、いろいろと気配りが必要かなと思ったりします。


ヘビトンボ

2008年06月27日 | ヘビトンボ・トビケラ・シリアゲムシ類

 ご存知、孫太郎虫の親分です。公衆トイレの電灯に来ていたらしく、トイレの壁に張り付いていました。

2008年6月18日 大阪府三島郡島本町

 割と可愛い顔をしているのですが、この首(前胸)の関節は柔軟でつかもうとすると鎌首上げて噛みついてくるそうで、それが名前の由来となっているようです。子供が捕まえるのを見たことが有るのですが、首をうまく押さえ込んで捕まえていたので、噛みつかれているところは見たことがありません。私はと言うと噛まれると怖いので、よう触りません。

 写真では分かりませんが、普段目にする昆虫の印象からするとかなりでかいので、初めて見る人は少し驚くかも知れません。
 幼虫の孫太郎虫は子供の疳に効くという話しですが、どうも言い伝えによるもののようで、実際の効用については怪しそうです。


カノコガ

2008年06月25日 | 蝶・蛾類

 今日も朝から曇り空だったのですが、少し出掛けてみました。ときどき薄陽が射します。道ばたの草を見て歩いてみました。これと言って珍しいものが見つかるわけではないのですが、カノコガが草の葉の陰で交尾しているのが見つかりました。

2008年6月25日 京都府長岡京市奥海印寺

 ちょうど今が繁殖期のようで、ほかにも交尾しているのが居ました。この二匹、このあとすぐに離れてしまいました。側でごそごそされて、かなり迷惑だったようです。


キマダラヤマカミキリ

2008年06月25日 | 甲虫類

 仕事から帰ってきてから、近所の神社へキマダラヤマカミキリを見に行ってみました。今年はシイの樹を切って材が置いてあるので、夜になれば来ているのではないかと思ってはいたのですが、なかなか出掛ける元気が無くてまだ行ってなかったので、思い切って出掛けてみることにしました。
 行ってみれば、やはり何匹か歩き回っていました。♂は素早く歩いてすぐに隠れてしまうのですが、産卵場所を探してうろうろしている♀が居ました。

2008年6月24日 京都府乙訓郡大山崎町

 このカミキリムシの時期としてはもうだいぶ終わりに近付いているのではないかと思います。もう少し早ければ交尾しているところなども見られたかも知れません。

 なかなか毛並みの良いカミキリムシで金色に光ります。

 夜行性のせいか複眼はだいぶ省略されているようです。


キボシカミキリ

2008年06月23日 | 甲虫類

 道ばたのイチジクを見てみると、キボシカミキリの天下になっていました。

2008年6月14日 京都市西京区大原野

 このイチジクの木は毎年のようにキボシカミキリの餌になっています。もちろん親にも幼虫にも。その割にはなかなかよく持ち堪えています。この頃はキボシカミキリやクワカミキリなどが着いて木が傷むとすぐに切ってしまうことが多いようで、イチジクの木そのものが身近な所にほとんどなくなってしまいました。それにしてもよく喰らいます。葉脈だけではなくて葉肉も広く食べるので、葉っぱがぼろぼろになります。

 クワやイチジクなどクワ科の木が有ればたくさん見ることのできるカミキリムシですが、うちの辺りではなかなか見ることができなくなりました。幼虫も生木を喰らうので害虫と言えば害虫なのですが、普通種と思っていたものが普通に見られないのも少し寂しい気がします。


ナメクジ

2008年06月22日 | 軟体動物・環形動物・扁形動物

 よく雨が降りますが、休日に晴れるとどうしてもカメラを持って出掛けてしまうので、雨の日はゆっくり他のことができます。しかし今日は買い物にでも出掛けようと外を見ると雨が止んでいるようだったので、結局カメラを持って近所の神社へ行ってしまいました。今にも降り出しそうな天気でしたが少しうろうろして見て回ると、カタツムリやナメクジが元気に歩いていました。

2008年6月22日 京都府乙訓郡大山崎町

 ナメクジはカタツムリとは近い親戚なので、頭の方だけを撮ってカタツムリだと言っても、たいていの人は信じてしまうでしょう。殻がないので乾燥を避けるために、粘液はカタツムリより多く分泌しているのではないでしょうか。だいぶぬらぬらして見えます。体の横に見える穴は呼吸器でしょうか。


アリグモ

2008年06月22日 | ハチ・アリ・アブ・ハエ類

 神社にある橋の木製の手すりの上を見て回っていたら、アリが立ち止まって何やらくわえてもぐもぐしています。仕事の途中でつまみ食いしているのは初めて見るので、もっと近寄って見ると、だまされました、クモでした。

2008年6月22日 京都府乙訓郡大山崎町

 じっくり見ればやはりクモなのですが、なかなかうまくできています。


ヒロズコガの一種

2008年06月22日 | 蝶・蛾類

 神社の石垣を見て回ると、変わった蛾がいました。

2008年6月22日 京都府乙訓郡大山崎町

 ヒロズコガの仲間だとは思いましたが、難しいことは分かりません。蛾類のサイトで見てみると、Morophagoides 属の一種のようです。この属の種類は交尾器の確認が必要なのだそうです。


マメコガネ

2008年06月21日 | 甲虫類

 いよいよ梅雨も本格的になってきたようで、昨日あたりからはうちの辺りでも激しい雨に見舞われています。梅雨に入ってからは休日にまともに晴れた日は無かったのですが、それでも何とか出歩いていました。しかし今度ばかりはお預けになりそうです。
 この日も曇った日でしたが、まだ薄陽がときどき射していました。池の縁のフェンスに絡まったヤブガラシを見ると、マメコガネが葉を食べていました。

2008年6月18日 京都市西京区大原野

 天気も良くないし色も冴えないのであまり撮る意欲の湧かない日だったのですが、撮りやすい位置に居たので超広角でうんと寄って撮ってみることにしました。かなりの近接になるので前胸背にどうしても私が大きく写り込んでしまうのがちょっと気になります。更に寄ってマメコガネをもう少しアップにしてみようと思ったのですが、さすがに飛んで逃げてしまいました。


オオベニヘリコケガ

2008年06月20日 | 蝶・蛾類

 川縁のクズの葉の裏で一休みしていました。

2008年6月14日 京都府長岡京市奥海印寺

 今はこのようなコケガの仲間が旬のようです。なかなかきれいな蛾ですが、このような色と模様でどのようなところに隠れるのでしょうか。このあたりでは毎年見るので、川縁のコケ類で繁殖しているのではないかと思います。