旧友と楽しいひと時を過ごす。お互いに孫もいて歳をとったものだが、元気でいることに感謝である。

10数年ぶりに、現役時代にお世話になったお客さんとあった。


約30年前となるシンガポール駐在時代に、彼は会社のお得意様で大手企業の駐在員であったが、

私を中小企業の取引先としてではなく、友人として接してくれた。


当時は、彼は独身で私よりもひとまわり若い好青年であった。


久しぶりにお会いしたが、お互いに歳をとり、外見は私はまぎれもないおじいさん、彼は若いなりたてのおじいさん、

というところであった。


ちょっと飲みながら、現況の話、シンガポール時代の楽しかった思い出、お互いの共通の友人知り合いの話に

時間を忘れて、おしゃべりした。

気のおけない友人との話は、楽しいものである。


彼は、大手有名企業の役員をしていたが、これからの人生を実りあるものとしようと、今年60歳できっぱりと退職していた。


人柄であろう、仕事に関係なく友人が多い。

また勉強家で、今チベット語を学んでおり、それを生かせるためか、来月友人と中国にゆく予定とのことである。


人生の考え方、生き方、退職後の楽しみかた等々、まだまだ私には、学ぶべき点が多い。


ひとまわりも若い61歳、精神的にも若いので見た目にもそれよりはるかに若く見えるが、

気持ちが若ければ、体も若さを保つのだろう。

若さを保つヒントを教えられた、旧友との楽しいひと時であった。