goo blog サービス終了のお知らせ 

しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 黙示録12章 <大きな赤い竜>

2017-11-04 | 黙示録

アザリヤ「自分が地上に投げ落とされたのを知った竜は、男の子を産んだ女を追いかけた。しかし、女は大鷲の翼を二つ与えられた。自分の場所である荒野に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前をのがれて養われるためであった。」(黙示録12:13,14新改訳)

患難時代には、天を追い払われた悪魔が地上に下りて来る。彼は赤い竜(3)と描写されているが、神と信仰者に対し、燃えるように激しい憎しみと怒りを抱き、しかも永遠に悔い改めることをしない。その彼が地上世界に下りて来るとは、なんという恐怖と戦慄。▼女とは、きびしい迫害の下で主イエスに対する信仰を守っている人々で、ほとんどが殉教し、残りわずかとなった患難時代における教会のことと思われる。悪魔はその完全絶滅をねらい、あらんかぎりの力で攻撃するが、神よりのふしぎな助けが教会に与えられ、準備された隠れ場所に避難するのであろう。彼がいかに猛威をふるおうと、定められた期間だけで、長続きはしない。私たちは決して彼を恐れる必要はないのである。◆本章を読んでいつも思うのは、悪魔の別名、「私たちの兄弟たちの告発者」(10)が持っている意味の深さだ。彼は私たちキリスト者を昼も夜も神の前で訴えている。しかもそのとき、彼が根拠にするのは神の律法なのである。私たちが生きているかぎり、来る日も来る日も、違反行為が調べ上げられ、それに対するふさわしい刑を課すよう、彼が神に求めているとは、如何に恐るべきことであろう。◆しかし同時に思うのは、人の子イエスのすばらしさである。むろん悪魔は主イエスの人としての御生涯も全部調べ上げているにちがいない。1分1秒の精緻さで、しかも行為だけではない、心の奥深い動機まで完全に調べ上げているのである。そしてまったく罪を見いだせず、訴えることが可能なとっかかり一つすら見つけられないのである。◆じつにそのイエスの聖なる血潮が私たちをおおっているとは、なんという感謝であろう。ちょうど契約の聖櫃の上ぶた(贖罪所といわれる)に流されるいけにえの血と同じように。こうして私たちはこひつじの血による永遠のあがないをいただいたのだ。御子と御父をかぎりなくほめたたえよ!