「彼がダビデとともにパス・ダミムにいたとき、ペリシテ人が戦うためにそこに集まった。そこには、大麦が豊かに実った畑があった。民はペリシテ人の前から逃げたが、彼らはその畑の真ん中に踏みとどまってこれを守り、ペリシテ人を討った。主は大勝利をもって救われた。」(Ⅰ歴代誌11:13、14新改訳)
ダビデの三勇士たちは、ペリシテ人の前で総くずれになった民とちがい、麦畑の真ん中に踏みとどまってペリシテ人を破った。ヤショブアムは槍をふるって、三百人を刺し殺したとあるから、その奮戦ぶりがしのばれる。▼人々が全能の神を仰がず、不信仰をおこして逃走したとき、わずか三人で踏みとどまるのは強い信仰がなければできないことである。三勇士たちは自分のいのちをかえりみず、そこで戦おうとした。その信仰をごらんになった神は立ち上がり、大勝利をもって救われたのである。▼信仰がなければ、神に喜ばれることはできない。見えるところ、どんなに不利な条件が山積(さんせき)していようと、ただ神を仰いで踏み出す、すると神も同時に踏み出され、戦ってくださるのである。