goo blog サービス終了のお知らせ 

しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <ヤロブアムの家の罪>

2025-04-01 | Ⅰ列王記
「このことは、ヤロブアムの家の罪となり、ついには大地の面から根絶やしにされることとなった。」(Ⅰ列王記13:34新改訳)

ヤロブアムは神に選ばれ、預言者アヒヤに指名されて北イスラエル王になった人物である。ところが彼はそのことを信仰もって受け入れず、人を恐れた。つまり、このままなら、国民はエルサレム詣(もう)でをするようになり、人心が自分から離れ、国は崩壊(ほうかい)してしまうにちがいない。▼こうして不安にかられた彼は、民をエルサレムに行かせないため、国内の二か所、ベテルとダンに立派な偶像の宮をこしらえ、金の子牛をまつって「これが本当の神である」と宣言したのであった。自分を王と立てた主を信ぜず、忌(い)むべき偶像礼拝の制度を創設した彼は大きな罪を犯し、それに乗ったイスラエルはヤロブアムの偶像制度から抜けきれず、数百年後にアッシリアのためほろぼされてしまった。▼人を恐れることは罪におちいるワナとなる。どこまでも主を信じ、まっすぐに信仰をつらぬけば祝福を受けたはずのヤロブアム一族は悲惨な運命をたどった。「こうして、バアシャはユダの王アサの第三年にナダブを殺し、彼に代わって王となった。彼は王となったとき、ヤロブアムの全家を討ち、ヤロブアムに属する息ある者を一人も残さず、根絶やしにした。主がそのしもべ、シロ人アヒヤを通して言われたことばのとおりであった。これはヤロブアムが犯した罪のゆえ、またイスラエルに犯させた罪のゆえであり、彼が引き起こしたイスラエルの神、主の怒りによるものであった。」(Ⅰ列王記15:28~30同)