しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <雷鳴と声が>

2022-10-15 | 黙示録
「それから御使いは、その香炉を取り、それを祭壇の火で満たしてから地に投げつけた。すると雷鳴と声がとどろき、稲妻がひらめき、地震が起こった。」(黙示録8:5新改訳)
患難時代に入ると七つの封印が開かれ、大災害が地上に起きるとともに、イスラエルをはじめ、大勢の諸国民の信仰が覚醒(かくせい)され、天には殉教者たちの数が満ちた。その光景が7章に記されている。▼だが地上には、依然(いぜん)として心をかたくなにして神に反抗する人々が多い。そのため、災害は第二段階に移り、いっそうきびしく深刻な患難がもたらされる、それが本章から始まる七つのラッパの審判である。この章では第一から第四までのラッパが吹き鳴らされ、地の三分の一、海の三分の一、天体の三分の一が打たれて大勢の人たちが死ぬという想像を絶する災害が記される。焼けただれた砂漠、火山の溶岩が海陸を問わず噴出し、不気味な暗黒宇宙が天空をおおう、と形容したらよいだろうか。平常心ではいられない自然界の姿である。しかし何千年にわたり、ささげられて来た「御国を来たらせたまえ」との祈りは無駄には終わらない。必ず答えられ、新天新地が到来する。黙示録はそれを私たちに告げるのだから。

この章の背後には人類がたがいに滅ぼし合う核戦争があるのかもしれない。そのように想像することも可能であろう。地球の三分の一が焼き尽くされて、生物が大量に絶滅するのは核ミサイルが飛び交い、メガトン級の爆発が一面に起きた結果だと思えば、十分考えられることだ。▼チェルノブイリ原発が爆発し、放射性物質が多量にまき散らされたことは記憶に新しいが、チェルノブイリとは「苦よもぎ」の意味だと知って、多くの人々が黙示録8:11を思い浮かべたことであった。▼想像を絶する患難時代だが、その前に天に移される教会(あるいはキリスト者たち)があることもたしかだ。「あなたは忍耐についてのわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る」(黙示録3:10同)。すなわち、「神と子羊の御怒りの、大いなる日」(黙示録6:17同)と呼ばれる患難時代に会うことなく、子羊の花嫁、妻である教会は天に復活栄化して召されるのである。1世紀に生きた真のキリスト者たちは、みな、その信仰と希望を抱いていたのである。マラナ・タを合言葉に・・。「人もし主を愛せずば呪われよ、われらの主、来たり給う!」