「ご承知のように、天から火が下って来て、先の二人の五十人隊の長とそれぞれの部下五十人を、焼き尽くしてしまいました。今、私のいのちをお助けください。」(Ⅱ列王記1:14新改訳)
王アハズヤの命令により、二人の五十人隊の長はエリヤに、「山頂から下りて来てください」と言ったが、天からの火で部下もろとも焼き尽くされてしまった。彼らの心には神への敬虔と恐れがなく、高飛車にエリヤに命じたのであろう。だから焼き尽くされたのである。さすがに三人目の隊長は恐れおののき、エリヤの前にひざまずき、「共に来てください」と懇願したため、いのちが助かった。▼一口に神の前に出るといっても、心からの謙遜と信仰がなければ、きびしく打たれることを覚悟しなければならない。カインは供え物をささげるとき、その高ぶりの心を見抜かれ、神に拒否された。また、アロンの息子、ナダブとアビウは不敬虔な態度から香をささげようとしたので、焼き殺されてしまった。しかも、神殿の中、父アロンの見ている前においてである。私たちの敬虔さは、どの程度であろうか。