流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

所沢航空発祥記念館

2011-12-22 | 博物館・資料館等
所沢航空発祥記念館は、所沢航空記念公園の敷地内に位置する航空をテーマとした博物館です。
同公園のシンボル的存在であり、平成5年に開館しています。


「臨時軍用気球研究会式一号機」
同機は実機として現存せず、原寸大レプリカで記念館エントランス・ロビー天井に吊り下げ展示されています。
また同機は、明治43年12月19日、代々木練兵場にて日本国内初の公式飛行に成功しています。


「フライヤー1号」(実物に対して60%サイズのレプリカ)
アメリカのライト兄弟が製作した世界最初の動力飛行機です。


フライヤー1号は、明治36年12月17日、距離36メートル、12秒間の飛行に成功しています。
画像は、操縦の様子を再現しています。


「九一式戦闘機」
日本で唯一の現存機体であり、重要航空遺産(日本航空協会)や近代化産業遺産(経済産業省)として保存されています。
第2次世界大戦前の日本陸軍最初の単葉戦闘機であり、陸軍初の日本オリジナルの設計による戦闘機です。


「ニューポール81E2」
残された機体の一部を展示しています。


「ニューポール81E2」(レプリカ)
往年の姿が残された設計図を参考にレプリカとして再現されています。


「小航空写真機(九六式)」
昭和5年3月、日本工学工業(株)が製作しています。


「航空交通管制と航法」の紹介コーナー
レーダーをはじめ、実際に使われていた管制装置の展示や航空管制の役割を紹介しています。


画像にある管制卓は平成4年3月まで、所沢市ある運輸省(現在:国土交通省)東京航空交通管制部で使われていたものだそうです。

<航空機エンジン展示>

「ライト R-1820-103」
レシプロエンジン空冷式星型9気筒
陸上自衛隊ヘリコプター・V-44や航空自衛隊ヘリコプター・H-21Bに搭載されていました。


「ライカミング T53-L-11-A(KT5311A)」
軸流・遠心式ターボシャフト/ターボプロップエンジン
陸上自衛隊ヘリコプター・UH-1Bのエンジンで使用されました。


「アリソン CT63-M-5A(250-C-18A)」
軸流・遠心式ターボシャフトエンジン
陸上自衛隊ヘリコプター・OH-6Jのエンジンで使用されました。


「ロールス・ロイス RB.53ダートMk.543-10」
日本航空機製造YS-11のエンジンです。


「ロールス・ロイス RB.41 ニーン」
遠心式ターボジェットエンジン


「ジェネラルエレクトリック CT58-IHI-101-1」
軸流式ターボシャフトエンジン
石川島播磨重工業(当時:石川島)のライセンス生産
ボーイング・バートル/川崎_KV-107IIヘリコプターのエンジン


「J3-IHI-7B」
軸流式ターボジェットエンジン
日本メーカーである石川島播磨重工業(当時:石川島)が戦後初めて独自に開発し、量産した純国産ジェットエンジンです。
富士重工業が生産した航空自衛隊の中等練習機T-1Bのエンジンとして使われました。


「川崎ハ-40」
三式戦闘機・飛燕のエンジン


「コンチネンタル 0-470-11:E-1」
レシプロエンジン空冷式水平対応6気筒
セスナL-19A/E連絡機に搭載されていたエンジン


「CT58-IHI-110-1」(カットモデルエンジン)
多くの回転翼エンジンとして使われ、航空自衛隊では救難ヘリコプター・S-62のエンジンでも採用されています。

<実機展示>

ノースアメリカン社・高等練習機「T-6G」


シコルスキーエアクラフト社「H-19」
同社のS-51から発展させたもので、空用輸送ヘリコプターとして軍民共に世界各国で採用され、ヘリコプターの有用性を実証する先駆者的な業績を残しています
全世界で1,828機が製造されたベストセラー機種でもあるそうです。
同機は、陸上自衛隊(S-55)や航空自衛隊(H-19C)でも使用されています。


パイアセッキヘリコプター社「H-21」
同社(後のボーイング・バートル社)で開発された4番目のタンデムローター式ヘリコプターです。
同機は、陸上自衛隊(V-44A)や航空自衛隊(H-21B)でも使用されています。


富士重工業・中等練習機「T-1B」
第2次世界大戦後初の実用国産飛行機であると同時に、日本初の実用ジェット機です。


パイパーエアクラフト社「L-21」
保安隊、その後の陸上自衛隊において、各飛行隊での連絡機で使用されました。


ベル社・多用途ヘリコプター「BELL204B」
陸上自衛隊では、UH-1Bとして使われました。


ビーチクラフト社・練習機「T-34」
メンターとも呼ばれ、陸海空の各自衛隊で連絡機もしくは初等練習機として使われました。


川崎航空機・連絡機「KAL-2」
川崎航空機(現在:川崎重工業)が製作したレシプロエンジンの連絡機です。
K・Aの略は川崎航空機、Lの略は連絡機だそうです。
同機は2機製作され、1号機は海上自衛隊へ納入、2号機は航空自衛隊へ納入されています。
展示機体は、航空自衛隊から陸上自衛隊へ移管された2号機です。


スチンソン社・連絡機「L-5E」
日本では昭和28年、アメリカから35機供与され、パイロット養成に使用されました。
昭和31年まで使われました。


ヒューズヘリコプターズ社・輸送用ヘリコプター「OH-6J」
川崎重工業がライセンス生産を行い、陸・海上自衛隊、海上保安庁など民間で使用されています。

同館において、所沢から発展していった日本の航空機に関する歴史などを知る事ができました。
ありがとうございました。
☆゚.+゚o(>Д<。*)ノ゚+.★ァリガトォ★゚+.ヽ(*。>Д<)o゚+.゚☆

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