酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

こんなのまでハイブリッド

2012-02-07 22:29:56 | のほほん日記系
タバコは体に悪い。
医療に携わる者にとってはそれは「真実」である。
さて、タバコと因果関係の一番大きいとされる肺がん。
年々増えていることは残念なことだと思う。


これを見ると、男女差が極めて大きい。
「そりゃ、男がタバコをよく吸ってるからさ」
本当にそうだろうか。

確かに男性の喫煙率は女性より圧倒的に高い。
しかし、男性の喫煙率は年々下がっているにもかかわらず、肺がん死亡率の伸びはどうだろう。
また、女性の喫煙率もわずかながら下がっている(横ばいと考えてもいい)のに、肺がんは急上昇しているのだ。
性差なのか、女性特有の行動なのか・・・
少なくともタバコのほかに何か大きな肺がん要因があると考えざるを得ない。
食生活の変化か、文明の利器の進歩か、はたまた他のがんの治療技術が上がり結果的に肺がんに行きつく人が多いのか。。。

さて、これを見てもタバコが肺がんの一番の原因だと思うだろうか。

私は決してタバコと肺がんが関係ないとは考えていない。
しかし、肺がんの起きるバックグラウンド要因はほとんどわかっておらず、タバコが数少ない確立された原因の1つであるだけなのである。
ここで、間違ってはいけない。
タバコは肺がんを起こす。これは間違いない。
排ガス中のベンツピレンも肺がんを起こす。これも正しい。
6価クロム粉じんもおそらく肺がんを起こす。
だからといってタバコを吸えば肺がんの起きる割合が高くなると考えるのは間違いである。
結果として、疫学的にはタバコを吸えば肺がんになるリスクが高くなることは証明されている。(まぁ、おそらく事実なのだろう)
しかし、タバコを吸う環境、タバコを吸う職業、タバコを吸う者の裕福度がバイアスとして排除されていない(できていない)ことは間違いない。
そこまでの要因を探れていないのも事実なのである。
多変量の解析はなされているが、ただの会社員がタバコを吸うのか、与太者がパチンコ屋に入り浸るのか、職業柄のストレスなのか・・・
はたまた他の肺がん要因と考えられる排ガスだけ見ても、幹線道路からどのくらい離れているか、住んでいる環境の空気はキレイか、仕事場は地上何階建てか・・・
そんな詳細なコホート調査がされた形跡はないのである。
正確に表現すると「タバコは肺がんの原因の一つになりうるので危険」というだけだ。
その危険性も報告によりまちまちで、本当のタバコのみの危険性が評価されているとは思わないほうがいい。
つまり、危険であることは正しいが、どれだけ危険かは本当はわかっていないのである。
他の要因と複合したタバコの危険性が言われているだけなのである。
もしかするとタバコよりはるかに肺がんに影響を及ぼす要因からは目をそらされている。
それでも、喫煙による有意差は否定しないが。。。
禁煙運動と相まって、タバコより強烈な原因を探す研究は異端児扱いで御法度の風潮だ。
タバコと肺がんの因果関係を論じるなら、肺がんの発生要因がほとんど解明されていないことを理解すべし。

さてさて、今日はいつものLARKメンソール(緑の帯)ではなく、新製品のLARKハイブリッドなるものを買ってみた。


うーん、ただのタバコなのか。
フタを開けてみると・・・
(そういえば同級生のFが、テンテンを付けて呼ばないでくださいと言ってたな^^;)

こりゃすげー・・・って、仕方なく買ったKENTで経験済みなのだが。
フィルターの印部分をプチっと潰せば『ハレホレヒ~~』
強烈なメンソール味に変わるのである。

何のことはない。
フィルター内にメンソールのマイクロカプセルが仕込んであるのだった。

らーくハイブリッドとは、
そのままで普通のタバコ、プチっと潰せば『ハレホレヒ~』なタバコのハイブリッドということで。
なんでも流行りのHYBRIDと言えば高級そう、又は環境に優しく見えるのだろうか。