酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

うーん何だかなぁ・・・日弁連事故相談

2006-07-11 23:00:26 | 怒っちゃうぞ系
今日は待ちに待った「ベンゴシさん」との相談日である。
いそいそと昼飯も食わずに弁護士会館へ・・・
13時の約束なのでその時間になるまで待たされた。

『よろしくお願いします』
「で、どんな事故ですか。傷害ですか物損ですか?」
『傷害もありますが、争いは物損です』
「どんな話になっているのでしょうか?」
と、一通り説明する。持参した資料は見てくれない。
「格落ち損については100%勝訴できるものではありません」
『はぁ?もちろん判例が割れているのは知っていますが』
「保険実務上は認めないのが通例です」
『はぁ?資料を見てください。赤本にも判例集にも格落ちについて言及してあります。通例認めないという認識ではありません』
「高級車ならともかく、勝訴できるかは裁判官しだいです」
『格落ち損の価格の妥当性で争うのではありません。格落ちが少しでも認められれば【分損だから修理】が【全損=買換(もちろん同等車両)】になるのではないですか?メーカー保証逸失のみ考えても、値段はともかく明らかに損害ですよね。そう思いませんか?メーカー保証の有無について一般消費者が差がないと考えますか?』
「しかし・・・判例では車両時価額>修理費の場合は分損ですから」
『判例では(時価額-スクラップ価格)<修理費の場合は全損が妥当だと・・・』
「その判例は違うんじゃないですか?」
『これが判例全文です。解釈が間違ってますか?高裁がそう判断していますよね』
「そうですね。そう書いてありますね。しかし分損、全損は結果論ですから。」
『時価額の幅があり、修理額の幅がある。ってことですよね。その比較の結果だと。』
「そうです。だから時価額の算定が問題になってくる。」
・・・時価額の算定は相手に同意できるので問題ない。
問題は時価額から差し引くことのできるスクラップ価格、それと修理費に加えて額を膨らますことのできる格落ち損等が認められるかなのだが・・・
『それでも全損と認めることはできないのですね?』
「全損分損はあくまでも結果論です」
ということでラチがあかない。
ここで気づいた。(このベンゴシは何をするつもりだろう?)
『あのぉ、これは日弁連事故相談ですよね?』
「そうです。日弁連相談センターを実際は弁護士会が行っています」
『ですよね。では和解斡旋もしていただけるのですよね?』
「示談斡旋もしています。下の事務所で受付をしてください」
ではそうします。・・・つまり初回のこれは「法律相談」なのだ。
常識的な請求や法律上の判断について教えてくれるのだろう。
しかし、どうも「裁判にしましょう私がやります」と聞こえてくる言い回しだ。
きっと「先生にお願いします」というケースが多いのだろう。
どっちにしろ私にとって「相談」は不要であった。
必要なのは【示談斡旋→日弁連裁定】なのだ。
全く取り合おうともしない相手を目の前に引きずり出すための手段として利用しているだけなのだ。
目の前でベンゴシさん交えて説明責任をきちんと果たせるかどうかを期待しているのだよ、JA共済!
「・・・そろそろ時間で・・・」と、面倒くさそうにベンゴシ。
『あ、ありがとうございました』と、もう用はないとばかりに私も席を立つ。

収穫なのか、ベンゴシ先生からのヒント?
1 請求の方法は「分損(格落ち含)」でも「全損」でも似たような金額であり、つまりそれが妥当な損害賠償額である。として訴訟を起こす。
2 真っ向勝負の訴訟で格落ち損を認めさせるためには、修理工場の技術者から「完全に元に戻らないことで障害が発生する可能性」を証言してもらうのが一番。
3 あなたの主張は理論的に誤りではない。ただ、相手が聞き入れない原状で決着つけるのは裁判所ということになる。
でも訴訟は嫌っす。
結局、自分の身を証明するのは自分でやるしかないということに気づいた。
でもこのベンゴシ少しは勉強したほうがいい。負けるよアンタ。

事務所ですぐに示談斡旋申し込みを書きながら、
『事故状況と現在の状況は別紙でいいですかぁ?』
「準備してらっしゃるのでしたら、それでもいいですよ」
では・・・とおもむろにA4ファイル数十ページの説明資料を渡した。
あきれてコピーを取ると言われたが、『ゆっくり見てもらうために作ったので』と置いてきた。
JA共済側に日程調整をしてその後連絡があるとのこと。
何もできないとタカをくくっているJA担当者の名前を書いたので、いきなり「弁護士会ですが・・・」との電話で驚くだろう。
さてどういう行動に出るのか楽しみである。

【今後も楽観できないが、少なくともJAのバカも無視できない状況となる】

最新の画像もっと見る

コメントを投稿