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交通事故の賠償について、友人等からよく言われる。
「保険屋が出さない分は本人に出してもらったら?」

私は【損害賠償の補填が保険である】と考えている。
保険屋が出さないからといって本人に請求することは本末転倒だ、と。
社会通念上、支払うべきと認められる額以上の請求をすべきではないし、支払うべきと認められる賠償額は〔契約の範囲内で〕絶対に保険屋が払うべきであり、本人に負担を求めるべきではない。
しかし同時に、加害者は加害者として、被害者に対し事故以外の苦痛・心労を与えてはいけないとも考えている。
「保険屋に任せているから・・・」というのが一般的な加害者の対応だろう。
それ自体は全く常識的な対応だし、何ら問題があるわけではない。
ただ、あくまでも加害者は事件解決まで【加害者たる心の責任】を持ち続けなければならないと思う。
被害者が〔いわれのない苦痛〕から開放され、救済されることに努力し続ける【義務】があると思うのである。

今回の加害者は真面目な青年で、当初から全面的に非を認めてくれたため、『処罰は望まないし情状酌量して欲しい』と現場検証の調書に申し立てていた。
その後のJA共済の不当な対応も、日弁連の仲裁を拒否したことも、折を見て加害者に伝え『JA共済にそちらからも申し入れてくれ』とお願いしていた。

私:『示談が成立していないことで加害者本人が処罰されますよ』
JA:「事故を起こしたのだから処罰は仕方ない。関係ない、勝手にしてくれ」
私がどれだけ心痛し、経済的負担を強いられ、不愉快な思いをしているか、JA共済から何の説明も受けていない加害者が知る由もない。
しかし、私が事故後に受けねばならなかった心労を、何の努力も示さなかった加害者にも負担してもらおうと決心した。
【自分が起こした事故は未だ何ら解決していないことを認識してもらおう】
かくして『上申書』を送ることとなったのである。
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「地方検察庁の交通事故担当○○ですが・・・」
加害者は地検で事情聴取を受けたらしい。
『事故の状況を判断し、通例行われている処罰をお願いします』

だが、被害者が苦しんでいる以上、自分だけ楽をしてはいけない。
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