酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

DT125R(3FW6)のフライホイールが変だ! "(-""-)"

2017-07-09 20:23:05 | 技術系

前回の通販記事で買ったもの。
それは、28年物のDT125Rのオイルシールを交換する準備だった。
キャブをいくら分解してもパイロットエアスクリューの調整が効いていない。
アイドリングでスローのガソリンが来ていないようなのは気になっていた。
それでも、アイドリングスクリューで調整すれば全く問題なく元気に走っているのであるが・・・
『どこかから2次エアを吸っている・・・気がする』
キャブ周辺もインテークもクランクケース、フロントスプロケット・・・
いろいろパーツクリーナーを噴射してみても、アイドリングに変化はない。
『うーん、よくわからん』
それでも気色わるいので、とりあえずDT系の弱点といわれる左側オイルシールを3か所交換に挑戦してみる。

DT125R(3FW)も製造年によってジェネレータカバーが若干違う。
基本的には、緑のボルト(キャップボルトに変更しているが^^;)2か所がフロントドリブンスプロケットのカバー。
黄色5か所がジェネレータカバー(マグネットフライホイール部分)のボルトである。
ここでサービスマニュアル(ネットで探したものだから英文^^;)にも書いてない赤い2か所のヘキサゴンボルトが気になったが、とりあえず外しておく。
ドリブンカバーはたまーに外してたのでいいとして、何がなんとカバーのプラスネジが固着して全く回らない。
ネジをハンマーでコンコンたたいてもびくともしない。
『こりゃ、普通に回すとネジを舐めるな。このボルトは特殊な長さだろうから面倒だな』
前から欲しかったインパクトドライバ。

近所のホムセンで1500円以下の一番安い、でも打撃部が大きい「ANEX舐めたネジ外しインパクトドライバ」なるものを買ってきた。
ネットでもさほど値段は変わらないので、ご当地ホムセン「ユートク」いい仕事してます。
最初はこれで遠慮がちにカンカンやっていたのだが、ネジが回る気配はない。
打撃はネジ方向だからネジ頭を舐める気配がないのに気をよくして、おもむろに立ち上がり、間違って手を打ちつけない最大強度で
「ガンガン!!ゴンゴン!!ゴンガンゴン!!」 ここまでするかぁ?ってぐらい本気で叩く。

おおっ( ゚Д゚)回った。いきなりネジが緩んで出てきたのである。
あれだけ激しく叩いたのに、ネジ溝に傷はついたがネジは舐めていない。
『スゲー、インパクトドライバ恐るべし。今までこれを持ってなかったのは大きな損失だったかもね』

カバーは長年ノーメンテだから、全部のネジ外してもびくともしない。
こんな時はハンマーでやさしく・・・「ガン!!ガン!!」とたたくと隙間があいてパカッと割れてくる。

スプロケットが汚いのは置いといて・・・
『あ゛??? ありっ?フライホイールが逆???』

そうなのである。
カバー側にコイルがついていて(だから、あの2本のネジがあったんだ^^;)
フライホイールが外に向かって開口していた。

事前に調べた画像は全部、カバーはただのカバーで、フライホイールの向こう側にコイルがあったのに。
ネット上や英文サービスマニュアルにはこの形は全く見当たらない。
それにフライホイールの向こう側に、おそらくセルモーターのギアが見えている。。。
( ゚Д゚)? ( ゚Д゚)? ( ゚Д゚)? ナンダコレハ?

『ま、とにかくフライホイールはずしてみよう』
ここで、K藤氏に借りた「インパクトレンチ」の出番である。
センターナットは16サイズ。
普通はフライホイールを固定する器具を使うのだが、今回買ったこんな奴は全く使えない。

  注1:一生に一度使うか使わないかのツールだが、どうも使わない結果となりそうだ(T_T)
     ちなみに買ったのは真ん中の訳あり格安品です。
     必要な方にはいつでも貸出OKです(^^)/

ここはインパクトの威力で・・・
「ガガ!ガガ!ガガガガ!!!」
うりゃ、緩んだぞな。 K藤氏に感謝 m(__)m

ガーン!( ゚Д゚)
やっとロックナットはずしたのに、またしても想定していた構造と違う。
普通は・・・っていうか、ネット画像でもサービスマニュアルでも内ネジにプーラーなるツールをねじ込んで芯棒を押し出すものだと説明されている。

今回買ったプーラーである。
少なくともDT125Rの記事で、この2重ネジ式のプーラー以外を見たことはなかった。
『こ、こ、これは・・・さんざん悩んで買ったプーラー・・・無駄じゃん(T_T)』

  注2:これも今回使えないのなら生涯2度と使わないだろう代物(T_T)
     これ、少しだけいいのを買ったのになぁ"(-""-)"
     もちろん必要な方にはいつでも貸出OKです。

さて、カーポートでバイクをバラバラにしたまま放置するわけにもいかず・・・
土曜日はここで元どおりに組み立てて終了。(*´Д`)

日曜日は通販で買った特殊工具が全く無駄になったことに、ショックで寝込んで・・・・
いやいや、気を取り直してこんなことを始めました。

再度開腹手術、フライホイールの構造を研究。
手持ちのプーラーが使えないのならどうやって外すんだ?
『こりゃ、3つのサービスホール(ネジ穴)にネジを差し込んで真ん中の芯棒を押すツールが必要だな』
後で調べてわかったのだが、この形はヨーロッパのDT125REのサービスマニュアルに同じ形式が書かれていた。
そして、そこには「YAMAHAオリジナルツール」を使えと(*´Д`) あーぁ。

こんな専用工具があるには・・ある。
でもね、ヤマハ純正は12000円もするし、2000円程度のものは原付スクーター用で使えなかったとかの評判だし。

おもむろに図形の勉強・・・

ではない。
フライホイールのネジ穴の位置とセンターシャフトの型紙なのである。

近所のホムセンで200円ほどの強そうな金具を買ってきて・・・

これも100均のポンチで1辺48㎜の正三角形の頂点にドリルで穴を開ける。
そこにM8のボルトを差し込めば・・・
あーら不思議( ゚Д゚)

『一生に一度しか使わないなら工具を作ってしまえ(^^)/』

今、ここである・・・・
最初からバイク屋に頼んだらよかったかも・・・
にゃ、最後まで完成することができればバイク屋の工賃よりうんと安い・・・でもないかもね"(-""-)"
まぁ、梅雨の晴れ間の遊びと思えば。


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