酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

〔大衆という名の幼稚園児〕 ヒトラーは全否定されるべきか?

2017-08-30 18:13:26 | ことば系

断っておくが、私はヒトラーの伝記も読んだことがないし、崇拝しているわけでもない。
彼女がエヴァ・ブラウンだったことくらいは知っている程度である。
だから、こんな話題はスルーしようと思ったが・・・
昔から言ってきた言葉を思い出したので書いておく。

【格言:考えもせずに全否定することは、盲信することと同じである】

物事や人物を全否定する人がよくいるが、そんな人の顔つきはアヤシイ宗教にハマって誰の言葉にも耳を貸さない人に似ている。
どんな事象・人物・行動にも始終一貫したものはない。
悪い面もあればいい面もあるし、陰ながらの物語が隠されている場合だってある。
物事を否定することはその人の自由だろうが、思考停止に陥って全否定することは愚かな行為である。
教育の現場でよく発生する「これは悪いこと」という教えは、考えることを放棄させる。
「これは悪いのかぁ・・・」
それは、バカバカしいことを何の疑いもなくありがたがることと同義である。
いやいや、なぜ悪いのか?本当に悪いのか?悪いことしたかったのか?なぜ悪いことしてしまったのか?
この悪いことがなければどうなるのか?本当はこの悪いことは何かの意味があったのではないか・・・

現実の物事は2次元で存在することはなく、横も裏もある3次元なのである。
表は「悪」かもしれないが、横は優しかった一面があったり、裏は苦しかった一面があるかもしれない。
今に至る過去も生い立ちも、さらにはそこに続く歴史もある。
それを総合して自分なりの判断をすることが「自分の価値観」であり、一面を知っただけで判断を放棄し否定することは「幼稚園児」の知能にも劣る。

さて・・・


ヒトラー=悪だから、例え話の言葉だけに拒否反応する脊椎反射。
発言した本人は「どう聞いてもそんな意味にはならない」と憤慨しているのに、発言撤回に追い込まれるという社会。
もはや言葉狩りをする「マス」という怪獣。
大衆という幼稚園児・・・