酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

道半ば

2013-01-21 21:50:07 | のほほん日記系


98歳の詩人として人気だった柴田さんがお亡くなりになった。
101歳だった。
98歳の達観した優しさが、多くの人の心を打ったのだろう。
隠れたベストセラーだった。

「あなたに」

出来ないからって
いじけていてはダメ

私だって 九十六年間
出来なかった事は 山ほどある

父母への孝行
子供の教育
数々の習いごと
  
でも 努力はしたのよ
精いっぱい

ねえ それが
大事じゃないかしら

さあ 立ちあがって
何かをつかむのよ

悔いを
残さないために


いい詩である。

でも、私はまだまだ共感したくない。

いじけていいじゃないか。
(みっともなくて、ジタバタしていいじゃないか)
精いっぱい努力すること、そのこと自体が大事なんて思わない。
努力したなんて自分で言える奴は、結果がついてきたヤツだけだ。
(うまくいかなかったとしても、それでも自分は努力したって本気で言えるだろうか)
悔いても仕方がないから「悔いたくない」っては思うけど、
98歳の柴田さんなら、努力したって言えるかもしれないけれど、
自分はまだまだ道半ば、自分に対しても、人に対しても達観してあきらめたくはない。

闘う君の唄を
闘わない奴らが笑うだろう
Fight!
冷たい水の中を ふるえながら登っていけ
by中島みゆき


少し元気がでてきました。
柴田さん、ありがとうございました。