酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

気になる語録【正しいとか常識と言われているものが嫌い】

2012-01-19 10:27:37 | ことば系
相変わらずバカの相手にうんざりで、仕事場でも家でも何もする元気が出ない。
パチンコで湯水のように金を浪費し、遅く帰ったら寝るまで延々酒を浴びている。
投げやりな態度満載な今日この頃である・・・


第146回芥川賞に選ばれた田中慎弥さんが受賞後、ふざけた会見で話題になっていた。
その田中さんが期せずして昔から私が言ってきたことと同じことを思ってたらしい。

【正しいとか常識だと言われているものが嫌いである】
・・・田中慎弥さんの芥川賞受賞時の発言より

世の中で「こうするのが正しい」「そんなこと常識でしょ」ってよく言われる。
世の中をナナメ45度3回転半ヒネリで見ている非常識な私に対しては特によく言われる。
でもね・・・
正しいことや常識って言われることは「普通のあたりまえな人」にとっての常識であり、その枠から外れた人や枠に入ることができなかった人にとってはいかに残酷な仕打ちであることか考えて欲しいのです。
「あたりまえな人」達が、そのことに思いが至っていればそれは常識なのだろうし、正しいことでもいいのだけれど、私の経験上「あたりまえな人」は狭い範囲にしか考えが及ばない人が多い。
偉い(ように見える)先生やマスコミの言ったことを、さも「自分もそう思う」風に誤解して、今や伝説に近い非論理的な話や、未検証の「思い込みによるあたりまえ」を振りかざし他人を攻撃する。
個人対個人であれば、相手を捉まえて論理的な証明でグゥの根も出ないくらいに叩きのめすこともできようが、「あたりまえな人」の集合体である「世間」様やら「組織」様やらを相手にすればもはや勝ち目はない。
まさに「あたりまえな人」が「常識」だと言っているのだという(根拠のない)理由で、それは一般的に「正しい」ものとされ、「あたりまえ枠外」の人がいくら証拠を挙げて「こんな考え方もあるのでは」と言ったところで、それは「非常識」で「正しくない」と聞く耳すら持たないのだから。
世の中の「枠」からちょっとだけはみ出しただけなのに、「あたりまえな人」の心ない攻撃に傷つきながら生きてる人がどれだけ多いか。
普通の人が『そんなのあたりまえでしょ』って考えなしの言葉を吐くことで、「あたりまえ」にできない人がどれだけ泣いているか。
そんな風に考えていただきたい「非常識な」私なのでした。



以下、田中さんの会見の様子。

--今の気持ちは?--
♪アカデミー賞で(大女優の)シャーリー・マクレーンが「私がもらって当然だと思う」と言ったそうですが、だいたいそんな感じ。
♪4回も落っことされて、断っておくのが礼儀。断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやろうと。

まぁ、そんなもんであろう。
自信があった作品なら私でもそう言うだろう。
自信がなかったのに当選したら断ってるに違いない。

--他の受賞作については?--
♪読んでいないので、分かりません。

記者もバカな質問したもんだ。
本が大好きな作家が、自分の興味がない本を読んでるわけないじゃないか。
そんなこともわからんのかねぇ。

--田中さんは働いた経験がないということが話題になっているが、ネットでは「働いたら負け」という言葉もあるが、そんなニートの若者に対して。--
♪人によって状況が違うので分かりません。私は本を読んで小説を書いて作家になったというだけです。

働いた経験がないって・・・
物書いていくらかでも金もらってたんでしょ。
作家っていうのは立派な労働だと思うのだがねぇ。

--決まったというとき、今後こんなふうにやってみようというのは。--
♪気持ちの変化はありません。私に意欲はありません。

いつも思うのだが、何かの賞をもらって「さぁ頑張るぞ」ってないと思う。
頑張ってきた結果が賞なのであって、だから、自分流が賞になったわけで、賞もらったから自分流を変えちゃおかしいんだってば。
違いますか。