酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

ケラケラケラ

2008-06-27 08:39:58 | のほほん日記系
夜寝てたらガサゴソ音がする。
〔ゲ、ゴキブリか?〕
わたしゃ何が嫌いといってゴキブリは大嫌いである。
嫁さんなんかだと雑誌で叩き、新聞紙で丸めてポイ。
私といえば、『できればあっちの窓から出て行ってくださいませんか?』
最悪の場合でも殺虫剤を濡れるように吹きかけ、放置である。
往々にして殺虫剤で暴れまわってこっちに向かって来ようものなら、とりあえず私は逃げる。
正体はご覧のようにケラだった。
『ちょっとちょっと、珍しいから来てごらん』
もちろん素手で捕まえ、手の中にそっと握る。
ケラも必死で前足でホジホジするから痛いやらこそばゆいやら。
ウチの娘はケラを見たことがない。
『ほら、前足がシャベルになっててモグラのように穴を掘るんだよ』
手で囲うと指の間をホジホジするから試せと言っても怖がって絶対触らなかった。
いくら虫好きの娘でも、初めての変な虫は怖いらしい。
結局、夜中に庭でケラの穴掘りを観察することになった。
ケラはすぐに芝生を掻き分けて見えなくなったが、ウチの犬は臭いを追跡し、見事ケラを探し出してしまった。
『すご^^、さすがシュナウザー』
もちろんこのままではケラの安全が脅かされるので、早々に犬を連れて家に入ったのであった。

【ケラ】
バッタ目 キリギリス亜目 コオロギ上科 ケラ科
そっか~コオロギの仲間か。そう思ってみれば似ている。
ちなみに5月頃の夜、ジージーと早いセミが鳴いている(またはミミズが鳴いている)といわれるのは実はケラの鳴声だとあまり知られていない。
穴掘りや泳ぎが得意で、羽で飛べるなど万能選手だが、「けらの七芸」でどれも抜きん出ていない器用貧乏という扱いの可哀相な虫である。
私はこの面白い虫が大好きなのであるが、他の県では個体数が激減しめったに見ることができないらしい。