えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

入院日記10

2009年01月25日 | Weblog
10日目。外は雪。持参したパール・バックの「大地」を読了。偉大な作品だ。しかし長い話なので矛盾をいくつか発見。非常に面白かったし、内容的にピューリッツァ賞をとったということも納得できる。しかしノーベル文学賞まで貰ったというのはちょっと・・・?
 
昨日、経過を診に来てくれたG先生が、「すごいきれいな唇になりましたね」と言ってくれたので、「正直自分でもここまできれいになるとは思ってませんでした。ありがとうございます」と言ったら、「それを言ってもらったら私らも嬉しいです。審美的なものは個人ごとに評価の基準が違いますんでね。なかなか納得してもらえない患者さんもいますんで」と言われてた。見た目に関することは上を言い出すときりがないだろう。全部整形してモンゴメリー・クリフトみたいになれればそりゃ嬉しくて人生も変わるだろうけど、大事なのは普通であることのありがたみを知ることだ。
 
ワシの部屋は7階の北棟の4人部屋。1人あたりのスペースがめっちゃ広い。部屋ごとにトイレと洗面所がある。介護が必要な人用のトイレはまた別にある。風呂は普通の風呂と介護が必要な人用の2つ。7階北棟の半分が口腔外科で、入口にナースセンターがある。その周囲に処置室と談話室。北棟と南棟を結ぶ通路の部分にエレベーターホールとデイルームがある。デイルームというのはいわゆるラウンジでかなり広い。北向きなので上の階にいくほど海が見える。
敷地内にはまだ以前の建物がいくつかある。新旧同居した状態。歯科以外の外来は旧建物のほうだがこれも今年9月には病棟の横の新しい建物に移転するらしい。そうして徐々に脱皮していくわけだな。膨大な費用がかかったんだろうな。親方日の丸の成せる業か?
 
朝飯食ってぼーっとしてたら昼飯になる。昼飯食ってぼーっとしてたら晩飯になる。晩飯食ってぼーっとしてたら消灯になる。眠ったら朝になる。このままじゃボケる!
 
本日の御見舞いは「
太田自動車鈑金」の太田さん。ワシは本当に太田さんの人間性には羨望すら覚える。社会人として商売人として男として、太田さんみたいな人格でありたいと思う。(太田さん遠路はるばるありがとうございます。)
 
経過が順調なので退院が早まるかもしれないとのこと。
 
「病床の花」
 
病床の
花のしをれて
寂しけり
 
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