午後から訪問した「星香園」さんでまた新しい方言を習った。
牛島さん: | 「しんぐさんに教えないけん言葉があったとですけどね」 |
ワシ: | 「お!なんですか?」 |
牛島さん: | 「なんやったかいな、え~と・・・あ!そうそう、『おろ』です」 |
ワシ: | 「おろ?」 |
牛島さん: | 「はい」 |
ワシ: | 「どんな使い方ですか?」 |
牛島さん: | 「例えば『しんぐさん、これ食べんですか』て勧められて、『いやぁ、ちょっと、おろやけん・・・』みたいな」 |
ワシ: | 「”嫌い”ってことですか?」 |
牛島さん: | 「いや、”苦手”みたいな感じです」 |
ワシ: | 「なるほど」 |
牛島さん: | 「あとは例えば、『この車どう?』てきかれて、『う~ん・・・おろよか』て答えたり」 |
ワシ: | 「おろよか?」 |
牛島さん: | 「あんまりよくないっていう意味です」 |
ワシ: | 「苦手とかよくないとか、否定的な意味ですね?」 |
牛島さん: | 「そうです。否定的です。『おろよかにゃ~』て言うたり」 |
ワシ: | 「あんまりよくないねみたいな感じですね。おろよかにゃ~」 |
牛島さん: | 「そうそう(笑)。それとか、例えば私としんぐさんと二人で評判のラーメン屋に行ったとしますね、そこで一口食べてからお互い顔を見合わせて小さい声で『おろにゃ』みたいな」 |
ワシ: | 「なるほど(笑)!小さい声で言うわけですね?『おろにゃ』って」 |
牛島さん: | 「そうです。大きい声で言うたらだめです」 |
ワシ: | 「ここは大したことないね、みたいな」 |
牛島さん: | 「そのへんが難しいとです。”いまいち”より悪いけど、”つまらん”まではいってないみたいな」 |
ワシ: | 「なるほど。いいすね、『おろにゃ』。語源はなんでしょうね?」 |
牛島さん: | 「なんですかね?『愚か者』ですかね?」 |
ワシ: | 「そうかも!”おろかもの”がだんだん省略されて”おろ”になったとか」 |
「方言」
方言に 残る古代の 浪漫かな
蔵
今日の俳句はおろにゃ。
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