「中国鍼灸院」さんで今日頂いた漢詩二つ。
「洞山」
呉炳宇
古傳誓矢穿山過、(古より伝わる誓いの矢は山を穿ちて過ぎ、)
今見洞山在芦屋。(今洞山は芦屋に在るを見る。)
千年歳月逐波逝、(千年の歳月は波を逐いて逝き、)
鬼斧神工奇景出。(鬼斧神工は奇景を出づ。)
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
誓いばこめた矢が山に穴ば開けたていう古か伝説があるげな
今それが仙洞いうて芦屋にあるげな
千年もかけて波はずーっとぶつかっていってくさ
鬼の斧や神様の技が作ったごとある珍しい景色ば作るとたい
「笑容」
呉炳宇
雨中新竹吐嫩緑、(雨中に新竹は嫩き緑を吐き、)
庭内青梅呑日紅。(庭内に青梅は日を呑んで紅なり。)
不覚東瀛又入夏、(東瀛又夏に入るを覚えず、)
仕我両忘常楽容。(仕我ともに忘れれば常に楽容なり。)
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
雨ん中で新しい竹は若い緑ば吐いて
庭ん中で青梅は日光ば呑んで紅になるばい
いつんまにかまた日本は夏に入ってしまうばい
仕事も我が都合もどっちも忘れたらいつも笑顔でおれるとたい。
いつもながら深いねぇ。それにしても芦屋にあるこの洞山って見てみたいな。
「千年の波」
誓いの矢 島を穿つと 伝え聞く
我が意通せる 千年の波
蔵
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