えしぇ蔵日記

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洞山

2010年05月31日 | Weblog

中国鍼灸院」さんで今日頂いた漢詩二つ。

「洞山」

呉炳宇

古傳誓矢穿山過、(古より伝わる誓いの矢は山を穿ちて過ぎ、)
今見洞山在芦屋。(今洞山は芦屋に在るを見る。)
千年歳月逐波逝、(千年の歳月は波を逐いて逝き、)
鬼斧神工奇景出。(鬼斧神工は奇景を出づ。)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

誓いばこめた矢が山に穴ば開けたていう古か伝説があるげな
今それが仙洞いうて芦屋にあるげな
千年もかけて波はずーっとぶつかっていってくさ
鬼の斧や神様の技が作ったごとある珍しい景色ば作るとたい



「笑容」

呉炳宇

雨中新竹吐嫩緑、(雨中に新竹は嫩き緑を吐き、)
庭内青梅呑日紅。(庭内に青梅は日を呑んで紅なり。)
不覚東瀛又入夏、(東瀛又夏に入るを覚えず、)
仕我両忘常楽容。(仕我ともに忘れれば常に楽容なり。)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

雨ん中で新しい竹は若い緑ば吐いて
庭ん中で青梅は日光ば呑んで紅になるばい
いつんまにかまた日本は夏に入ってしまうばい
仕事も我が都合もどっちも忘れたらいつも笑顔でおれるとたい。


いつもながら深いねぇ。それにしても芦屋にあるこの洞山って見てみたいな。

「千年の波」
 
誓いの矢 島を穿つと 伝え聞く
我が意通せる 千年の波
 

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