えしぇ蔵日記

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大刀洗平和記念館

2010年04月25日 | えしぇ蔵的歴史探訪


あゝ 麗しの 零式艦上戦闘機 32型
美しい。その美しさが戦争のためでなかったら、どれほど心ふるわせることか。軍用機や軍艦はいづれも悲しみを背負っている。その造形美を無心で観賞するわけにはいかない。美しいとはいえ血を流すためのもの、命を奪うためのもの。

今日、ずっと行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきた。2時間以上かけて隅々までじっくり見て来た。そして一人で泣いた。復元された零戦を始め、往時の大刀洗飛行場を偲ばせる様々なものが展示してあり、その歴史を解説した映画の上映もされていた。その空間には悲しみも復元されていた。昭和20年3月のB29による爆撃で、東洋一と謳われた大刀洗飛行場は壊滅するが、その時に小学生も含め、多くの民間人も亡くなった。あまりにも命の意義が軽かったあの時代、亡くなった多くの人たちの次の時代に託した想いは何だったのか?展示品はそれを語ってくれているような気がした。

特攻出撃した人たちの遺書が展示してあった。ゆっくり読みたいのに、涙で曇って最後まで読めなかった。

散華した多くの魂が今の平和の礎となったことを現代に生きる我々は決して忘れてはならない。

「特攻機」
 
特攻機 翔る翼に ともなふは
国への愛か 家族の愛か
 


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