いやースイマセン、ほんとスイマセン(汗)
ロッベンへのブーイングについてだいぶご心配いただいてるようですが、更新が遅れているのは落ち込んでるせいではなく、ファンボメルがコメントしよるもんだから、後から続々と湧いて出る情報追従に追われてた、というだけの話でございます(^^ゞ
まぁ、 気分はどんよりモヤッとはしてますけどね…。でもそれはロッベンのためではなく、むしろファンボメルのため。
12年5月22日 親善試合 バイエルン・ミュンヘン 3-2 オランダ代表
バイエルン
交代:宇佐美(34ミュラー)、ボアテンク(46ティモシュク)、ラーム(46クロース)、コンテント(72アラバ)、リベリー(72オリッチ)、ゴメス(72ペーターゼン)
サブ:ノイアー
オランダ代表(前半)
オランダ代表(後半)
交代:ロッベン(76ナルシング)
サブ:クルル、ステケレンブルフ、ファン・ボメル、ハイティンハ、ファン・ペルシー、ファン・デル・ヴィール
得点:クロース(17)、フンテラール(18)、ナルシング(20)、ペーターゼン(28)、ゴメス(87)
白黒オレンジ対決!
単に、最後だから記念に来シーズンのユニフォームを着ただけなのかも知れませんけど、もしかしたらそういう意味合いもあったかも知れませんよね。
後から拾った情報ですが、試合の前にファンボメルが語ったらしいコメント・・・
「誰もこの試合を必要としていない。バイエルンも、俺たちもだ。ミュンヘンに戻るのは楽しみだけど、しかし、このゲームは必要ない」
……とほほほほ。
この試合が開催されるきっかけになった例のトラブルについて、当時からバイエルンの姿勢に反発していたファンボメルですので、思うところはあるでしょう…。(だから出なかったのかしら。)
デヨンク兄弟のキックオフ!次いつ見れるかわからん・・・
とはいえ、こんな試合でも、オランダ代表の若手選手たちにとってはEUROに向けてアピールのチャンス。
特にナルシングはなかなかの活躍で、ファンマルヴァイク監督も満足だったようす。
GKとの1対1から落ち着いて決めた!
もっともバイエルン目線では、最後なのにブットからゴール決めちゃイヤ~ん、というところであります。
左SBのヴィレムスとDHのマヘルも及第点。特にヴィレムスはオランダメディアでかなりホメられてるみたい。オランダ代表にとって一番心配なポジションですから、有用性が見込めるのはポジティブポイントであります。
とはいえ、モチベーションがほぼゼロのバイエルン相手ですから、判断材料になるのかどうか、なんとも言えませんけどね~。しかもそんなバイエルンに負けちゃってるってどうなのという(^_^;)
なんかきゅんときた。
そんな感じでバイエルンは基本的にユルユルしてましたが、最後の出場選手の中ではプラニッチが張り切ってるように見えました。すこし切なかったです。
宇佐美はどうも…結局最後までチームに入れてない感じが…ゴニョゴニョ
途中から出て来たリベリが数段上の格の違いを見せつけて、恐れ入りました。
そういうつもりで見るせいか、まだどことなく笑顔が弱々しいシュヴァインシュタイガー(;_;)今回欠場したのはフィジカルの問題ということでしたが…
でも試合後はピッチに出て来て、 ロッベンをねぎらう。エエ子やの。。。
さて
試合の開催意義はともかく、最後は笑顔で、見せかけでもいいから仲良く、と前のlogで言いましたが、そんなちゃっちぃきれいごとは許さないんだぜ、と言わんばかりの、ご存じ、残念なエピソードがありました。
この試合はブットはじめ、退団する選手たちにお別れを言う場でもあったのですが…
そんなわけで、彼らのことよりもロッベンへのブーイングの方が印象に残る、後味の悪い結果になってしまい、本当に残念で不本意です。
というわけで、以下、ロッベンへのブーイングについて。
この日「オランダ代表」として出場したロッベンでしたが、そんなロッベンに対し、バイエルンサポから厳しいブーイングが浴びせられました。
ワタシも大いに失望しましたが、オランダ代表側からも怒りのリアクションが。
真っ先に反応したのは、代表チームの主将であり元バイエルンの選手であるファンボメル・・・
訳すまでもなく、日本語サッカーサイトに沢山出てました。
「アリエンへのあの態度はいったい何なんだ? 本当に腹立たしい限りだ。さらに、彼はバイエルンの中心選手の1人だというのに、クラブの誰も助け舟を出そうとしなかったように見えた。もし僕が彼と同じ状況に置かれたら、今後もプレーする意欲がわくか自信がないね」(スポナビより)
「恥ずべきことだ。彼のキャリアを見てみると良い。彼はバイエルンをファイナルに導いた。クラブにとって本当に重要な存在だ。バイエルンは、彼のような選手がいることを心から喜ぶべきだ」
「アリエンは契約を3年延長したばかりだけど、私が彼なら、将来のことをもう一度考えてみるだろう。アリエンがどうするかは分からない。でももし私が彼なら、移籍を考えるだろうね」
「クラブの誰も彼をサポートしていない。彼は精神的に強い選手だ。嫌なことがあっても、彼はより強くなって戻ってくる」(Goal.comより)
ちょっと補足(ヘタヘタ作文)
「観客のロッベンへの扱いは言語道断だ。彼がここで何を成し遂げたか見ただろう。彼はマドリー戦でPKを決めたんだ。ここにいる人たちは忘れてしまったみたいだね。決勝では失敗したけれど、そういうことは起こり得る。彼はバイエルンにとって大きな意味を持っているんだ」(telegraafとVIより)
くだんのSBS6でのインタビューの映像が見つからないので、NOSさんよりキャプチャ。たぶん話してる内容はそんなに変わらないと思います。
ぶぜん。
ドイツではZDFで。
むっつり。(ニキビが気になる。栄養バランスに気を付けてね…)
ヘタヘタ作文
「あの口笛(ブーイング)はスキャンダラスだ。バイエルン・ミュンヘンでこんなことが起こるなんて思いもしなかった。俺は4年半バイエルンにいたが、こんな経験はしたことがない。ファンはいつだってとても忠実だった。俺がアリエンだったら、来年もここでプレーするかどうか考えたいね」(ZDF他より)
表情やコメントからは、怒りの中からも、悲しみが垣間見えます。自分がいた頃のバイエルンとは変わっちまったぜ、的な?でも、そんなあっさりと、移籍とか言わないで欲しいのですが、それだけ、ファンボメルがかつて愛した古巣にショックを受けたのだろうと思っています…(;_;)
他にも、ファンマルヴァイク監督やスナイデルやファンデルファールト、などが続々とあのブーイングについて批判コメントを残したのですがここでは略。
ともかくオランイェ側としては、しぶしぶ来てやったのに、その態度はなんなん?(-"-) と言いたいところでしょう。
とはいえ
ロッベンがブーイングを受けているのをリアルタイムで見てショックを受けながらも、「これがバイエルンの選手として出場していたらブーはないかも知れないな・・・」とは思いました。
CLでPKを失敗したことをなじるブーイングというよりは、「ウチの子なのになんでそっちにいるんだよ! ブーブー!」なのかな、と。
だけどそれはそれとして、ロッベンとてわずか3日前のCLで他の選手同様に深い絶望を味わったのです。シュヴァインシュタイガーのことはあんなに励ますくせに、ロッベンには追い打ちをかけるのか!と、心底失望しました。
しかし!
現地に観戦に行ってらっしゃったbitteさんからのコメントや、いつも読み逃げさせてもらってるblog様等からの報告を見て、ブーイングは一部の心ないサポだけで、ロッベンを応援するチャントや声援も負けないぐらい沢山あった、と聞いて、救われる思いがしました。
更に、バイエルンからも、事が大きくなってしまったのを受け(&KNVBとの関係を再び壊れさせては何かと面倒ですし)わざわざ公式声明が発表されました。
「サポーターの中には、アリエンがチャンピオンズリーグ決勝戦の敗退から3日後、FCバイエルンのユニフォームを身にまとってではなく、オランダ代表としてプレーしたことに不満を感じた者が一部いたようだ」
「しかしだからといって、我々の選手にブーイングを浴びせる権利は誰にもない。アリエン・ロッベン自身も、他の全ての選手、サポーター、クラブの後援会のメンバーと同様、FCバイエルンがチャンピオンズリーグ決勝戦でチェルシー相手にPK戦の末に喫した不運でしかも不当な敗戦に失望し、心に深手を負っている。本来ならば、絶望してどん底に陥った選手に手を差し伸べ助けることが、FCバイエルンの流儀ではないか。まさに火曜の夜に集まった33,000人の観客の大半が、シュプレヒコールでアリエン・ロッベンを励ましていたように」
(※下線はワタシの加工です)
うむ。
まぁ、ならばなんで、その場にいたファンボメルやオランダ代表側があんなに怒ってたんだい、とも思いますが、そこは不問に付します。とにかくこうして謝罪表明をしたのですから。
そもそも、なんでロッベンをオランダ代表としてプレーさせたのか、気が利かないよな、と思います。ワタシとて、TVで見て初めて「そっち?」と、驚いたぐらいですから。
当初は前後半で分けて両方に出るらしいという情報もありましたけど、CLがPK戦までなだれこんだ上に負けてしまったので、心身の疲労を考慮して、出場時間を短くしたのかも知れません。
しかしそれなら、やはりバイエルンの選手として出るべきでした。
これはまったくワタシの100%憶測ですが、
CLで深く傷ついたアリエンたんは、一刻も早くバイエルンから離れた方がいいから、ここはとっととウチに身柄を預けてくれ!とオランダ代表側が打診。
バイエルンとしては、来てもらってる立場でもあるし、この期に及んでもうモメたくないから、ま、いいでしょ?と、あまり深く考えずに承諾。
的な流れがあったのではないかと。
ロッベンのことを思って対処したつもりが裏目に出たカタチになりました。この決定の間にロッベン本人の意思が存在したかどうかはわかりません。
ま、妄想はともかく。
ワタシとしては、とにかくこれで、約2年にもわたる厄介事がようやく終わったので、ホッと一息つきたいのです。
せっかくの和解案だったのに、また新たな火種になりかねない残念なことが起きてしまいましたが、ここはオランダ側がおとなしくしていればいいことだと思います。
渦中の(←そういう言い方すな)ロッベンは短い休みの後、明日(25日)オランダ代表に合流するみたいです。
とにもかくにも、バイエルンの11/12シーズンは完璧に終了です。後はおのおの、バカンスなり代表チームに合流なり。
ドイツ代表選手がチームに合流するのは土曜日のはず…
ちょっとケチがついてしまいましたので、お別れする選手については、別記事に書きます。
PS.
ところでファンブイテンはこの試合姿が見えなかったのですが、どうしたのでしょうか(汗)