ランダム・メモランダム 3

バイエルン・ミュンヘンとマルク・ファン・ボメルを応援しています

ACミランのファンボメル

2012-05-15 23:59:28 | Mark van Bommel

ということで予定通り、昨日、PSV入団会見を行ったファンボメルです。
その話はこの後どっぷりするとして、ものごとの順序として、まずは、ミランに感謝を…。

おかげですっかり昔のことのような気がしてますが、たった2日前のことです。
13日(日)、セリエA全日程が終了しました。
ご存じユヴェントスが見事な無敗優勝、ミランもよく粘りましたが、残念ながら2位で終了です。

順位表はこのように。例によってkickerからですけど(^∀^;) 見やすいんだも~ん。

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CLストレートIN:ユヴェントス、ミラン
CLプレーオフ:ウディネーゼ
ELストレートIN:ラツィオ、ナポリ

でOK?ELはプレーオフとかないのかしらん。も、もしかして、インテルは来シーズン国内戦に集中?他チームヤバいじゃん(汗)
ラツィオは最終節そのインテルに勝利したのですが、ウディネーゼも勝利したために、残念、来シーズンもELに回ることに…ミロ…。

得点王はもちろん我らのズラタン・イブラヒモヴィッチ!\(≧▽≦)/
おめでとう!ありがとう!
残念ながら30ゴールはなりませんでしたが堂々28ゴール!誰だPKが多いくせにとか言ってるのは。黙らっしゃい。PKの数よりも、イブラでなければ決められないスーパーゴールの数の方がはるかに多いんじゃ。たぶん。

ユヴェントスには歯が立たず、上位チームに勝ち切れず、中下位チームにも手を焼き、そうかと思えばいきなりバカ勝ちしたりして、まったく先が読めないまま毎節がロシアンルーレット状態。
浮いたり沈んだりを繰り返し、こちら側も心臓に悪かったけれど、今となっては、だからこそ応援しがいのある、面白いシーズンでした。

一時は単独首位まで登り詰めながらむざむざ自分たちでチャンスをつぶし、スクデットを手離してしまったことで「失敗のシーズン」「監督更迭か?」なんて評する向きもあるようですが、とんでもない。
異常な数の怪我人(一時は10数人が同時離脱、結局シーズン中1度も全員そろうことがありませんでした)、誤審の数々、精神的支柱であるガットゥーゾと、イブラのベストパートナーとして評価を上げつつあったカッサーノの病気。
常に満身創痍状態の中、必死に戦い抜いた彼らを称賛こそすれ、非難する理由はどこにもありません。

ネタも満載。
ガットゥーゾの代わりとして急遽買い取られたヒゲモサノチェリーノがまさかの大活躍。なんとハットトリック含め10ゴール、イブラに次いでミランでは2番目に多いゴールゲット!嬉しい驚きでした。
エマヌエルソン。シーズン当初はトップ下なんてやっぱり無理っしょ、と思わせられましたがアッレグリ監督が辛抱強く使い続けたおかげでモリモリと急成長、今やトップ下からLBまで安定したプレーをこなせるようになり、一時離れてましたがオランダ代表にも復帰、チームに欠かせない存在になりました。ただボアテンクのような破壊力がないので、今後の使われ方が気になるところです。スーパーサブで行くのか、どのポジションを本職とするのか…
今季絶望かと思われたガットゥーゾカッサーノがシーズン中に回復したことは今シーズン最大の感動でした。特にガットゥーゾはもう二度とサッカーできないかも知れないと覚悟しましたから…。頑張ったミランへのサッカーの神様からのごほうびだったのかも知れない、と勝手に思っております。

イブラ、ボアテンク、アバーテ、チアゴ・シウバ、エル・シャーラウィ…きりがない。ぐずぐず語るのは別れが寂しいからです。
とにかく、今シーズンみんなよくやったぞー!お疲れさま!とっても楽しかったです。ありがトゥー!

さて

「ACミランのファンボメル」は、ミランに移籍して、最初に書いたファンボメルネタと同じタイトルです。
後になってから、バイエルンを退団する時にチームメイトの前で沢山泣いたと本人が打ち明けましたが、その表情は私たちの前に見せることはありませんでした。
もしかしたら、無念の思いが詰まった悔し涙だったから、見せたくなかったのかも知れません。

あれから1年半経って、今度はそのミランを去ることになったファンボメルの涙はまったく違うものになりました。
感謝と惜別だけの、純粋な気持ちから流れる涙を隠すことはありません。

コメントの背景がいまいちよくわからないのですが、ガットゥーゾ、インザーギ、ザンブロッタ、そして1年半しか在籍していなかったファンボメルまでもがみんなしてボロボロと涙を流しているのを見て、ガッリアーニが「だからミランは選手たちに家族愛を注ぐクラブなのだ。ファンボメルがそれを示している」とかなんとか言ったそうです。

ファンボメルはミランで幸せでした。
本人でもないのに勝手に断言するな、ってなもんですが、わかります。

クラブの家族的な雰囲気や、(外からはいまいちよくわかりませんでしたが)チームメイトとの関係も良好だったのでしょう。
もちろん、サッカー選手としても充実していました。
アンカーとして進化を遂げ、経験から来る巧みな上手さとナニゲに広い視野とナニゲにクールな頭脳と、ナニゲじゃなくみんなが知ってるリーダーシップを存分に発揮し、「将軍」というニックネームまで頂戴し、あっと言う間にミランになくてはならない最重要選手の一人として賞賛を浴びるようになったのです。
(今バイエルンがシュヴァインシュタイガーの相方に苦労してるのを見るにつけ、だからバイエルンのフロントは見くびった、と、以下略)
ACミランのファンボメルは地味でしたが、とてもかっこよかったです。ワタシも見てて幸せでした。

ありがとう、ミラン。ミラニスタの皆さん。
ファンボメルには新たな家が出来たと思います。
本当に「監督として帰って来る」かどうかはわかりませんが(正直、ミランの監督なんて色々ややこしそうだからなるべくゴメンこうむりたい)、その時は温かく迎えてくれるものと確信しています。

 

そして、ワタシ自身のミランとの付き合いは…。
ガットゥーゾがいないミランはワタシには正直難しいのですが、おかげさまでかなり情が移ってしまいましたし、今後、イブラ、ボアテンク、モントリーヴォ(予定)を軸にした、更に戦うモサ集団になるであろうミランがどうなるのかも気になります。元気になったカッサーノも見たいしね。
ただ今後はPSVの試合を優先することになりますし、情報が足りない分時間をとられることが多くなると思います。
今までのように、全試合欠かさず見るというわけにはいないでしょう。見た試合のこともblogで今までのようなレポを上げることは出来ないのではないかと…。ちょこちょことかんたんなメモ書き程度ならアプするかも知れませんが…、ま、いずれにしても、その時になってみないとわからない話です。

ただ、草葉の陰で(?)こっそり応援していきたいとは思っています。イタリアでは一番好きなクラブですから。
とてもとても書き足りませんが、きりがないのでこのへんで。(投稿日時を操作してますが、実際はここに至るまで7時間ぐらいかかってる…汗)
1年と4ヶ月、本当にありがとうございました。

FORZA MILAN !