ここ、権八って、小泉前首相がプッシュ大統領と会食した店よね。
ああ。小泉前首相も拉致問題ではがんばっていたけど、ブッシュ大統領にもがんばってほしいよな。
ブッシュ大統領も「めぐみ」を観てあらためて解決の努力をしてくれないかしら。
でも、「めぐみ」って映画、日本人にはとてもよくわかるけど、事実関係をあまり知らないアメリカ人にはちょっと不親切な映画じゃないか。
どうして?
日本と北朝鮮をめぐる状況とか新潟県と北朝鮮の位置関係とか、大韓航空機事件とか、もう少し説明しないとわからないんじゃないか。
そうかしら。
俺たち日本人は知ってる事実だからあまり混乱しないけど、普通のアメリカ人はまったく予備知識ないわけだから。ナレーションも全然ないし。
でも、これってそういう類の映画じゃないと思うけど。
どういう意味だ?
事実関係をわかってほしい、という映画じゃなくて、引き裂かれた家族の物語なのよ。政治状況がどうのこうのとか、地理的位置関係がどうとかっていう映画じゃなくて、ある不幸なできごとに遭遇してしまった家族の物語なのよ。
それじゃあ、アメリカの観客には拉致の特異さは受け入れられないんじゃないか。
逆よ。細かいことはともかく、突然の不幸に襲われた家族の姿に焦点をあてて彼らをじっくり追ったからこそ、国とか民族を越えて共感が得られるんじゃないかしら。
これは、特異な人々に起きた事件じゃない。自分たちの身にもいつ起こるかわからない事件だと。
そうそう。
「流浪の民」は日本人だけの問題じゃないぞと。
それにしても、めぐみさんが歌う「流浪の民」には、息が止まったわ。
小学六年生があんな歌を歌うかっていう驚きと、ああいう歌を歌った聡明な子が拉致されてしまったという事実。本当に心が痛むな。
そう、その心の痛みを分かち合ってほしいのよ。
そのためにも、こういう映画ができたことは意義があると。
映画にはね、世界を動かす力があるの。そのもっとも端的な事例のひとつだと思うわ、この映画は。
こういう映画にこそアカデミー賞を取ってほしいよな。
うん、アカデミー賞を取れば、注目を浴びてほんとうに世界を動かす力になるかもしれない。
しかし、どうしてこういう映画が日本人の手でできなかったんだろう。
ちょっと離れたところから眺めたほうが全体像がよくわかるってことじゃない?
それに、欧米人にわかってもらうには、欧米人の目で見たほうが通じるかもしれないしな。
ああ、ブッシュ大統領に観てほしいなあ。
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