監督、フランシス・フォード・コッポラ。
「ゴッドファーザー」遠くなりき。
モノクロで描く物語は、ハリウッド映画を遥か離れ、インディペンデント映画の匂いがプンプン。
兄ヴィンセント・ギャロと弟アルデン・エーレンライク。兄弟を巡る話。
弟は行方知れずとなった兄を探してブエノスアイレスを訪れる。
モノクロで描きだすブエノスアイレスの情景がまず雰囲気を醸し出す。
どうして兄は姿を消したのか。そこに横たわるドロドロの秘密は、つい最近観た映画をほうふつとさせる。
おっと、それを言うと、カンのいい人は感づいちゃうから、それ以上は言いっこなしだぜ。
そうね。ヒントはなしで。
でも、ドロドロ。
だから、ヒントはなしでしょ。
船員の弟が兄のアイデアをヒントに演劇にしてそれが大きな賞を得るなんていう荒唐無稽な話になっていく。
なんか不思議な映画よね。
父親は著名な音楽家だったりしてね。
コッポラそのまま。
やっぱり、見どころはヴィンセント・ギャロとアルデン・エーレンライクかな。
異様な雰囲気を漂わせるヴィンセント・ギャロ、ちょっとディカプリオがかったアルデン・エーレンライク。この二人の存在は大きいわね。
でも、ハリウッド・メジャーとは相当キャラクターが異なる。
「ゴッドファーザー」遠くなりき。