平井洋氏のホームページMusic Scene(左欄のブックマークに登録)で紹介されたタンブッコ・パーカッション・アンサンブルの演奏会。メキシコのグループで、男性4人。
前半に日本の若手作曲家4人(池田拓実、木下正道、樅山智子、渡辺俊哉)の作品。いずれも「タンブッコ=日本人若手作曲家メキシコ・レジデンシー・プロジェクト」の委嘱作だそうだ。同プロジェクトは日本人の若手作曲家をメキシコに招いて、タンブッコと交流しながら、創作を行うというもの。
そのなかでは、樅山智子(もみやまともこ)のMoons of Hidden Timesが面白かった。詩的なイメージ(音像)が次々と移り変わる曲。その何ともいえないゆるさが、妙に心地よいというか、リラックスできる曲だ。微細な音があちこちに散りばめられていて、それを追うことも楽しかった。
後半4曲は圧巻だった。まずスティーヴ・ライヒの「木片のための音楽」。ミニマル・ミュージックだが、これはリズムのずれで作られている曲ではなく、奏者の増減(1人→4人→1人の繰り返し)でできている曲。比較的シンプルな曲だ。
次にレオポルド・ノヴォア(ここから先は知らない作曲家ばかり)の「わかったかな?」。これも面白かった。グァチャラカスという楽器のための曲。グァチャラカスとは要するに木の棒だ。そこに刻みが入っていて、それをこすって音を出す。楽器の構え方はヴァイオリンに似ている。グァチャラカス四重奏。弦楽四重奏と同じように、目が覚めるようなアンサンブルだった。
次はティエリー・ドゥ・メイの「テーブルの音楽」。エンターテインメント的な面白さではこれが一番だった。横長のテーブルに奏者3人が並び、テーブルを手でこすったり、叩いたりして音を出す。それだけで曲になるのだから舌を巻く。多少の演出も入って、クスクス笑わせてもらった。
↓テーブルの音楽
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=qRYOue6k9lc
最後はエクトル・インファンソンの「夜の訪れ」。マリンバ4台による変幻きわまりない曲。クラシックとジャズが融合したような曲。ジャンルの境界線など意味がないという気になる。
アンコールも楽しかった。3人の奏者が小石を打ち合わせ、1人の奏者は仏具のお鈴(?)をマレットでこすって音を出す。曲名はStone sing, Stone danceと聞こえた(作曲者名は聞き取れなかった)。
(2013.7.3.津田ホール)
前半に日本の若手作曲家4人(池田拓実、木下正道、樅山智子、渡辺俊哉)の作品。いずれも「タンブッコ=日本人若手作曲家メキシコ・レジデンシー・プロジェクト」の委嘱作だそうだ。同プロジェクトは日本人の若手作曲家をメキシコに招いて、タンブッコと交流しながら、創作を行うというもの。
そのなかでは、樅山智子(もみやまともこ)のMoons of Hidden Timesが面白かった。詩的なイメージ(音像)が次々と移り変わる曲。その何ともいえないゆるさが、妙に心地よいというか、リラックスできる曲だ。微細な音があちこちに散りばめられていて、それを追うことも楽しかった。
後半4曲は圧巻だった。まずスティーヴ・ライヒの「木片のための音楽」。ミニマル・ミュージックだが、これはリズムのずれで作られている曲ではなく、奏者の増減(1人→4人→1人の繰り返し)でできている曲。比較的シンプルな曲だ。
次にレオポルド・ノヴォア(ここから先は知らない作曲家ばかり)の「わかったかな?」。これも面白かった。グァチャラカスという楽器のための曲。グァチャラカスとは要するに木の棒だ。そこに刻みが入っていて、それをこすって音を出す。楽器の構え方はヴァイオリンに似ている。グァチャラカス四重奏。弦楽四重奏と同じように、目が覚めるようなアンサンブルだった。
次はティエリー・ドゥ・メイの「テーブルの音楽」。エンターテインメント的な面白さではこれが一番だった。横長のテーブルに奏者3人が並び、テーブルを手でこすったり、叩いたりして音を出す。それだけで曲になるのだから舌を巻く。多少の演出も入って、クスクス笑わせてもらった。
↓テーブルの音楽
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=qRYOue6k9lc
最後はエクトル・インファンソンの「夜の訪れ」。マリンバ4台による変幻きわまりない曲。クラシックとジャズが融合したような曲。ジャンルの境界線など意味がないという気になる。
アンコールも楽しかった。3人の奏者が小石を打ち合わせ、1人の奏者は仏具のお鈴(?)をマレットでこすって音を出す。曲名はStone sing, Stone danceと聞こえた(作曲者名は聞き取れなかった)。
(2013.7.3.津田ホール)