後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔260〕村上芳信さん発行、月刊「親子きょういく」は多様な書き手が登場する80頁立てのミニコミ誌でした。

2020年04月09日 | 図書案内
  以前にもブログでご紹介した「親子きょういく」(ひこばえ親子きょういく塾会報、39号2020年4月3日発行)が届きました。けして体調が良いとは言えない村上芳信さんが、なんと月刊で80頁立ての冊子を作っているのです。執筆陣や内容も素晴らしく充実しています。
  村上さんと大沢清さんは横浜や神奈川で演劇教育の大御所として活動してきた元中学校教師です。『中学生とつくる総合的学習』(晩成書房、2冊)は2人の編著です。晩成書房からは中学生向けの多くの脚本集を編集したのも大沢さんの偉大な功績です。
  大沢さんの原稿は、20年前に村上さんと横浜市人事委員会を相手に部活動外部指導員派遣の措置要求を行ったことから書き起こされています。2人の起こした行動が、部活動外部指導員の範囲を広げ、大幅な待遇改善を勝ち取りました。現在に至るまでのその顛末が丁寧に書き込まれています。
  加藤彰彦さんはペンネームが野本三吉さんで、彼の本は私の書棚に所狭しと並んでいます。私の師匠・村田栄一さんの大学の後輩として教育労働運動でも共に闘った方です。紆余曲折があり、横浜の寿町の福祉施設の職員から、沖縄の大学教師へ進みます。現在、生活クラブ生協の『生活と自治』という月刊誌に連載されていて私も愛読しているところです。

  目次は以下の通りです。


●目次

1(今日の写真)わたしの方式記「砂田川は1級河川であった?!」田島橋 2020,2,15撮影
2◇学校の働き方改革を検討する
 (連載)横浜市立中学校部活動指導員の問題点と展望(2) 大沢 清
3◇地域にきょういくコミュニティをつくる
 (連載)子どもまちづくりへの可能性(3)     加藤彰彦
 (連載)ラオスの子ども・豊かさと「貧しさ」から考える(1) 森 透
4◇地域からのレポート
 (連載)「カジノ誘致?!」の報道を受けて(5)    樋口裕子
    秋田からのレポート/括らないで生きる    吉田紀子
    「雨集水枡から原発事故が見える!」    岡 健朗
5わたしの方式記  ・鶴見川支流の鳥山川・砂田川の橋を訪ねる(上) 村上芳信
          ・親子きょういく塾合格お祝い会

*発行  ひこばえ親子きょういく塾事務所
*発行責任者   村上芳信


その通りだ、鎌田さん!

◆緊急事態宣言の朝
  ステルスF35の爆買いを撤回し、
  その資金でコロナの犠牲者の生活を救うこと

鎌田 慧(ルポライター)

 今日、緊急事態宣言の朝を迎える。東京、大阪など7都府県に限定
されたのがせめてもの救いか。「伝家の宝刀」などと意気がる自民党
議員もいたが、戒厳令など強権拡大、私権制限の暗い歴史に無知な能
天気。関東大震災での大量虐殺の横行や既に改憲草案に挿入されている
緊急事態条項を思えば支持しがたい。
 「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして…必ずや成功
させたい」。相変わらずの空疎な大言壮語。現在只今の疫病対策より
も、オリンピック開会式での自分の晴れ姿を夢想しているような、
ジコ中の首相。

 今やるべきことは、かのトランプ大統領に押し込まれた1機120億円
以上もするステルスF35の爆買いを撤回して、その資金でこれから
まちがいなく路頭に迷う、コロナの犠牲者の生活を救うことであろう。
人民を疲弊させて超高価な武器をなんのために買うのか。

 いのちの優先順位が密かに囁かれている。一方では買い占めの列。
生存と生活が極端な条件下まで押し詰められている。
 この状況のなかで、あらたなモラルもではじめている。自分の存在を
被害者としてばかりではなく、加害者としても認識する。
 もしも自分か他人に感染させる存在となってしまうなら、それは
堪(たま)らないことだ、と自分と見えない他人との関係について考える。
 それが相互扶助の考え方に繋がると思う。
   (4月7日東京新聞朝刊21面「本音のコラム」より)

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