後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔589〕最新の月刊「機」(藤原書店)と「現代女性文化研究所ニュース」(NPO現代女性文化研究所)を紹介します。

2023年05月29日 | 図書案内
 藤原書店といえば、我が師匠の一人、竹内敏晴さんの4冊本を出版した、私のお気に入りの出版社です。かつて、私はそのうちの1冊を「演劇と教育」で書評したことがありました。



 その藤原書店が発行しているのが月刊「機」です。32頁の小冊子でありながら、中身が濃く、読みでのある宣伝誌です。
 最新号(2023年5月号)では、「反戦の詩画人、四國五郎」(四國光)、「連載、グリム童話・昔話2 昔話と音楽」(小澤俊夫)、「連載、今、日本は49 狼少年と自衛隊」(鎌田慧)などを興味深く読みました。



    「現代女性文化研究所ニュース」(NPO現代女性文化研究所)64号をいただきました。こちらはB5判、24頁立ての洗練された質の高い冊子です。
 講座「いいひとよ さらば」(佐高信)、連続講座「『満州』と六ヶ所村」(鎌田慧)など特に興味をそそられる内容でした。

 たんぽぽ舎のメルマガは「拡散歓迎」とのことで、そこに掲載されていた前川喜平さんのコラムを再録します。ありがとうございました。

◆デマで法律を作るな
  維新はデマの拡散を放置している

前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 政府提出の入管難民法改正案の根拠とされる難民審査参与員・柳瀬房
子』氏の「申請者の中に難民がほとんどいない」という発言には嘘(うそ)
がある。1年で約1000件もの審査をしたというが、そんな「大量処理」
でまともに審査したとは考えられないからだ。デマを根拠に立法しては
ならない。

 日本維新の会(維新)の梅村みずほ参院議員は、12日の本会議で2021
年に入管施設内で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんが詐病だった
かの印象を与える発言をし、16日の法務委員会ではハンストで亡くなっ
たのかもしれないと事実に反する発言をした。
 これらは許されないデマであり、ウィシュマさんの尊厳への冒涜(ぼう
とく)(※)だ。
 維新の藤田幹事長は18日、梅村議員を法務委員会から外し、26日には
党員資格停止6カ月の処分を発表したが、その理由は「ガバナンスを逸
脱した行為」であって、発言内容ではなかった。維新はデマの拡散を放
置していると言ってよい。
 LGBT理解増進法への自公修正案は差別の余地を残す「修悪案」だ
が、維新と国民民主党の修正案は、多数者にも配慮して「全ての国民が
安心して生活できるよう留意する」という条文を加えた。
 これは性自認を尊重するとトランス女性を装った男性が女風呂に
入ってくるなどというデマに基づくものだ。「醜悪案」と呼ぶべきである。
     (5月28日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

(※)事故情報編集部より
 「冒涜」の「涜」の字は、本来別の字ですが、メールソフトに「環境
 依存文字」と指摘されやむなく「涜」を使っています。

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