後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔5〕今、一番読んでほしい演劇教育関係の著書です。(著書紹介①)

2015年01月15日 | 図書案内


『実践的演劇教育論』-ことばと心の受け渡し

(福田三津夫著、晩成書房、216頁、2013年2月)
 『いちねんせい-ドラマの教室』『ぎゃんぐえいじ-ドラマの教室』に続く、演劇教育3部作完結編。私自身の小学校33年、大学7年の演劇教育実践の根幹をなすものは何かを考えてみた。それは<遊ぶ>感性を磨くこと、<ことばと心の受け渡し>を教育全般に行き渡らせることである。その理論的背景と主に大学や地域(ラボ教育センター)での具体的実践を書いてみた。

第1章 演劇教育の理論-原点を探る
 □演劇教育の原点
   Ⅰ 冨田博之の演劇教育論
   Ⅱ 劇あそび研究-小池タミ子の劇あそび論を中心に
Ⅲ 竹内敏晴から学んだこと-語るということ
Ⅳ 考える現場人、村田栄一 
 □鼎談「ドラマのある授業」渡辺貴裕・佐々木博・福田          
□特別活動と演劇教育

第2章 演劇教育の実践-学校・地域で
 □詩を遊ぶ・物語を遊ぶ
   Ⅰ 谷川俊太郎を遊ぶ
   Ⅱ まど・みちおを遊ぶ
   Ⅲ 阪田寛夫を遊ぶ
   Ⅳ 佐野洋子を遊ぶ

 □大学の授業と演劇教育
   Ⅰ 応答のある大学の授業
   Ⅱ 生活科でできること
  Ⅲ ことば遊びから始まる教員免許更新講座
  Ⅳ 教師であること-教師をめざす貴方へ贈る10の言葉

 □演劇教育の広がり
   Ⅰ 限界芸術としてのテーマ活動
   Ⅱ フレネ教育と演劇教育

<資料>
 □『演劇教育実践シリーズ』を巡っての共同研究
□ 「トトロ」学年の卒業式台本(1991年度)東久留米市立滝山小学校  
 □ 私の演劇教育実践史年表

      ☆定価2000円+税、送料込みで2000円。



『ぎゃんぐえいじードラマの教室』                   
(福田三津夫著、晩成書房、2009年8月、254ページ、表紙は、かとうゆみこさん)    

 『いちねんせいードラマの教室』に続いて2冊目の演劇教育実践記録。前書は小学校低学年版、本書は中高学年版。学級づくりと授業づくりの観点から今回も書き綴っているが、とりわけ学級づくりの原体験を丁寧に報告した。「学級崩壊」から学んだ教育の原点「私の学級づくり・授業づくり10か条」は特に読んで欲しい文章である。
 「学級崩壊」のクラス、その体験から学んび演劇教育の出発となったクラス、教師生活最後の困難なクラスなどが登場する「学級物語」が第1章。朗読劇・群読・劇・学習発表会・演劇教室…などの演劇的表現活動が描写されるのは第2章の「授業物語」。
 これから教師を目指す人、教職に行き詰まっている人に読んでもらいたい本だ。

               目次
    まえがき
http://www.bansei.co.jp/index/mokuroku/m01/PDF/%82%AC%82%E1%82%F1%82%AE.pdf 
    プロローグ<ことばと心の受け渡し>とは
    
第1章  学級物語-からだと心をひらく
  ・学級づくりの原体験・銀杏組ストーリー (「トトロ」学級の巻)
  ・教師開眼 (「宅急便」学級の巻)
  ・いじめ・不登校と子どもたち (「みんないい」学級の巻)
       「教室はまちがうところだ」群読台本
  ・共同研究<聴く>ということ 
       (岩川直樹・泉山友子・中村明弘・福田)
  ・私の学級づくり・授業づくり十か条

第2章  授業物語-ことばと心を届ける
  ・<おもしろい授業>を考える
  ・「フレデリック」を遊ぶ(朗読劇)
  ・イランカラプテ・アイヌ民族
  ・「夕鶴」を群読する
     -葛岡雄治さんとのコラボレーション
  ・劇を遊ぶ
  ・学習発表会を遊ぶ
  ・演劇鑑賞教室を遊ぶ
  ・座談会「小さな世界」を広げる記録(田辺敬子・高山図南雄・副島功・福田)
 
  あとがき         
  初出一覧
        ☆定価2000円+税、送料込みで2000円。



(福田三津夫著、晩成書房、2005年8月、215ペ-ジ、表紙は、かとうゆみこさん)
 
 2005年3月、 33年間の東京都での小学校教師生活にピリオドを打って、<演劇教育>の実践を綴る。日本の教育に決定的に欠けているのがコミュニケーションと表現の教育ーそれはまさにドラマの教育でもある。演劇教育の視点で学級づくりや授業づくりを眺めてみるとどう見えるのか。日本ではまれな演劇教育実践記録である。
  低学年のクラスを具体的に報告してみたが、その基本的な考え方は教育全般に通じることだと思っている。
    *2010年日本自費出版文化大賞入選。 
    *1章の「ことばと心の受け渡し」は演劇教育賞受賞文章。

   『いちねんせいードラマの教室』
     目 次

まえがき
 応答責任を軸にした教育実践(岩川直樹)

1 学級づくりーこころとからだをひらく
  ことばと心の受け渡し
  聴くこと 語ること
  笑いがうまれる教室
  子どもたちのからだの向う方向を
             かえるということ (増田美奈)
  座談会・子どもの演技をめぐって
  (平井まどか、佐々木博、正嘉昭、橋本和哉、福田)
  私の劇づくり十か条

2 授業のドラマ
  ひらがなを遊ぶ
  漢字を遊ぶ
  詩を遊ぶ     ・「かたつむり」の授業
            ・「たんぽぽ」の授業
  朗読劇     ・劇あそびを遊ぶ
            ・「おおきなかぶ」の授業
            ・「ぼくのだ!わたしのよ!」の授業
  劇を遊ぶ
  学習発表会を遊ぶ
  研究会・文字ーいのちある小宇宙で子どもと遊ぶ
  (伊東信夫、神尾タマ子、伊藤行雄、佐々木博、福田)

  子どもの生の発見と演劇(栗原浪絵)

あとがき

     ☆残部あり、定価1800円+税、送料込みで2000円。

『劇あそび・学級に活かす表現活動』
                (日本演劇教育連盟発行、演劇教育ブックレット4、2009年12月、54ページ)
  *執筆『劇あそび』平井まどか、『学級に活かす表現活動』福田三津夫
  *連続講座「演劇教育はじめの一歩」(2007年11月17日)の記録。

        ☆定価800円、送料込みで1000円。





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