ちびたさん、ご丁寧なお返事ありがとうございました。
今年の入試日程が久しぶりに入れ替わり、N学園女子部の前に江南市T中学があるのですね。
4年前まではずっとそうだったので、N学園女子部が第一志望の女子はT中学はあまり受けませんでした。
ところが3年前から昨年度まで、N学園男子部女子部、東区車道T中学の後に江南市T中学が入試日となったので、本命の済んだ男子女子が全員、もう風邪ひこうがインフルエンザうつろうが、どうでもいいってことで、ドサ~っと受けに行きました。
そのため大変な倍率となりました。
ただし
ここで倍率や偏差値のカラクリについて説明しておきましょう。
倍率には見かけの倍率と実質倍率とあり、肝心なのは実質倍率です。
以前にもお話したと思いますが、男子女子それぞれのトップ校、つまり東区車道T中学とN学園女子部以外は、実質倍率ではありませんから、あまり気になさらないで下さい。
車道Tは定員400に対して受験者919、合格453です、実質倍率2.0倍。
N学園女子部は定員200に対して受験者822、合格224、つまり実質倍率はなんと中部地区最高の3.7となります。
この2校のみ、倍率を非常に用心してたっぷり覚悟して下さい。
他はこの2校に上位合格者が丸ごと抜けることを予想して、それだけ余分に合格者を出していますから、頭に入れておいて下さい。
倍率が7倍と言われる江南市T中学も、11倍と言われる千種区平和が丘A中学も、どちらも合格者を山ほど出しますから、実質倍率は結果的には2倍ちょっとにおさまっています。
また、江南市T中学に関しては、入学金振込期日が最終校ということもあり、入学者数が予想より少なくて、追加合格を出すことがほとんどです。
それが昨年度は誤算がハンパではなく、かなりの追加が必要となり、2月後半は先生方は追加の電話連絡に追われていました。
すでにほとんどの学校の入学金振込はもちろんのこと、入学説明会まで終わった時期だったために、非常にたくさんの家庭を振り回したことになります。
大手の受験塾の先生方は、このやり方に憤慨しておられましたが、まさか来年も同じような失態を繰り返しはしないと思います。
誤算には理由がありまして、東区T中学が今年から定員を40名増やしましたから、今まで以上にトップ層が抜けることは大いに予想できることなのに、あろうことか、合格者数を100名も減らしたのです。
このため、例年なら当然合格をもらえそうな生徒たちに不合格通知が送られることになり、パニックでした。
でも、トップ校に抜けてゆく人数は当然ながら変わらない、それどころか車道T中学に40名多く抜けてゆくのですから、残る生徒数が足りないのは、大人なら当たり前にわかるはずです。
それをあえて合格者数を減らしたのには、何か考えがあったのでは、と思ってしまいます。
大手進学塾の教務の方のお話ですと、一般的に実質倍率は受験者数に対して合格者数だから、いったん少ない合格者数を発表すれば、それが実質倍率と計算されて、あたかも倍率の高い学校のように見えるし、その段階での合格者の偏差値の平均がその学校の偏差値になるから、とりあえず偏差値が急上昇したようになるでしょうってことでした。
何日かたってから、追加合格をごっそり出したからって、実質倍率を計算しなおしたり、平均偏差値を追加合格者の分まで足して計算しなおしたりする塾は、よほどその道に慣れた大手のみ、たいていの塾では今年はすごい倍率でしたよ~偏差値もすごく上がりましたよ~ってなシロウト説明をするらしいです。
大手進学塾の説明には、このあたりの細かい説明もくっついているはずですが、小さな規模の塾ですと、ここまで深読みはできていないかも知れません。
最近はご父兄の方が細かい情報に敏感でいらっしゃるので、とっくにそれらしいお話は小耳にはさんでいることと思いますが、見かけの偏差値や倍率に惑わされることなく、しっかりした見識をもって志望校選びをしていただきたいと思います。
偏差値が高いからやめておこうとか、倍率が高いから無理かもとか、それはN学園女子部以外の学校では、考えなくていいことです。
N学園女子部の実質倍率3.7だけは、さすがのエリザベスもちょっとおびえますが、他の学校はなんだかんだ言ってもたいていが2倍ちょっとと気楽に考えておいて下さい。
ただ、車道T中学の2.0倍、これはあなどれません。
同一入試日程のN学園男子部に中間層が抜けるので、その分、受験者数が少ないだけ、トップ層が集結しているので、普通の2.0倍ではありません。
また逆に、N学園男子部の4.0倍も厳しいです。
車道T中学ではなく、あえて男子部を選んで受けているのですから、絶対に合格したいという気持ちは、どこの学校を受けるよりも強いので、強敵ばかりです。
また、男子部もN学園らしく、あまり余分合格を出しませんから、定員200に対して受験者700、合格者わずか240、実質倍率は3.0倍となっています。
同じ理由で、同一入試日程の星ヶ丘の愛知S徳中学と千種区S山女学園中学もどちらも倍率のわりには厳しい感覚でもって臨んで下さい。
愛知S徳中学は、昔から昨年に至るまで、定員にちょうどN学園女子部に抜ける200ちょっとを足した人数だけ合格者を出します。
見かけの数字だけで、びっくりしたりおびえたり油断したりしないで、しっかり数字の裏に隠れた大切なことを知っておきましょう。
ちびたさんのお子さんも、江南市T中学の見かけの偏差値はあまり気になさらず、もしご興味がおありなら、体調さえ悪くなければ、受けてみてもいいのでは、と思います。
何せ本命の前日ですから、寒い季節ですし、心配はいろいろありますが。
せめて3日前くらいだったらちょうどいい感じですけどね。
入試日程というものは、なかなかうまくいかないものですね
今年の入試日程が久しぶりに入れ替わり、N学園女子部の前に江南市T中学があるのですね。
4年前まではずっとそうだったので、N学園女子部が第一志望の女子はT中学はあまり受けませんでした。
ところが3年前から昨年度まで、N学園男子部女子部、東区車道T中学の後に江南市T中学が入試日となったので、本命の済んだ男子女子が全員、もう風邪ひこうがインフルエンザうつろうが、どうでもいいってことで、ドサ~っと受けに行きました。
そのため大変な倍率となりました。
ただし
ここで倍率や偏差値のカラクリについて説明しておきましょう。
倍率には見かけの倍率と実質倍率とあり、肝心なのは実質倍率です。
以前にもお話したと思いますが、男子女子それぞれのトップ校、つまり東区車道T中学とN学園女子部以外は、実質倍率ではありませんから、あまり気になさらないで下さい。
車道Tは定員400に対して受験者919、合格453です、実質倍率2.0倍。
N学園女子部は定員200に対して受験者822、合格224、つまり実質倍率はなんと中部地区最高の3.7となります。
この2校のみ、倍率を非常に用心してたっぷり覚悟して下さい。
他はこの2校に上位合格者が丸ごと抜けることを予想して、それだけ余分に合格者を出していますから、頭に入れておいて下さい。
倍率が7倍と言われる江南市T中学も、11倍と言われる千種区平和が丘A中学も、どちらも合格者を山ほど出しますから、実質倍率は結果的には2倍ちょっとにおさまっています。
また、江南市T中学に関しては、入学金振込期日が最終校ということもあり、入学者数が予想より少なくて、追加合格を出すことがほとんどです。
それが昨年度は誤算がハンパではなく、かなりの追加が必要となり、2月後半は先生方は追加の電話連絡に追われていました。
すでにほとんどの学校の入学金振込はもちろんのこと、入学説明会まで終わった時期だったために、非常にたくさんの家庭を振り回したことになります。
大手の受験塾の先生方は、このやり方に憤慨しておられましたが、まさか来年も同じような失態を繰り返しはしないと思います。
誤算には理由がありまして、東区T中学が今年から定員を40名増やしましたから、今まで以上にトップ層が抜けることは大いに予想できることなのに、あろうことか、合格者数を100名も減らしたのです。
このため、例年なら当然合格をもらえそうな生徒たちに不合格通知が送られることになり、パニックでした。
でも、トップ校に抜けてゆく人数は当然ながら変わらない、それどころか車道T中学に40名多く抜けてゆくのですから、残る生徒数が足りないのは、大人なら当たり前にわかるはずです。
それをあえて合格者数を減らしたのには、何か考えがあったのでは、と思ってしまいます。
大手進学塾の教務の方のお話ですと、一般的に実質倍率は受験者数に対して合格者数だから、いったん少ない合格者数を発表すれば、それが実質倍率と計算されて、あたかも倍率の高い学校のように見えるし、その段階での合格者の偏差値の平均がその学校の偏差値になるから、とりあえず偏差値が急上昇したようになるでしょうってことでした。
何日かたってから、追加合格をごっそり出したからって、実質倍率を計算しなおしたり、平均偏差値を追加合格者の分まで足して計算しなおしたりする塾は、よほどその道に慣れた大手のみ、たいていの塾では今年はすごい倍率でしたよ~偏差値もすごく上がりましたよ~ってなシロウト説明をするらしいです。
大手進学塾の説明には、このあたりの細かい説明もくっついているはずですが、小さな規模の塾ですと、ここまで深読みはできていないかも知れません。
最近はご父兄の方が細かい情報に敏感でいらっしゃるので、とっくにそれらしいお話は小耳にはさんでいることと思いますが、見かけの偏差値や倍率に惑わされることなく、しっかりした見識をもって志望校選びをしていただきたいと思います。
偏差値が高いからやめておこうとか、倍率が高いから無理かもとか、それはN学園女子部以外の学校では、考えなくていいことです。
N学園女子部の実質倍率3.7だけは、さすがのエリザベスもちょっとおびえますが、他の学校はなんだかんだ言ってもたいていが2倍ちょっとと気楽に考えておいて下さい。
ただ、車道T中学の2.0倍、これはあなどれません。
同一入試日程のN学園男子部に中間層が抜けるので、その分、受験者数が少ないだけ、トップ層が集結しているので、普通の2.0倍ではありません。
また逆に、N学園男子部の4.0倍も厳しいです。
車道T中学ではなく、あえて男子部を選んで受けているのですから、絶対に合格したいという気持ちは、どこの学校を受けるよりも強いので、強敵ばかりです。
また、男子部もN学園らしく、あまり余分合格を出しませんから、定員200に対して受験者700、合格者わずか240、実質倍率は3.0倍となっています。
同じ理由で、同一入試日程の星ヶ丘の愛知S徳中学と千種区S山女学園中学もどちらも倍率のわりには厳しい感覚でもって臨んで下さい。
愛知S徳中学は、昔から昨年に至るまで、定員にちょうどN学園女子部に抜ける200ちょっとを足した人数だけ合格者を出します。
見かけの数字だけで、びっくりしたりおびえたり油断したりしないで、しっかり数字の裏に隠れた大切なことを知っておきましょう。
ちびたさんのお子さんも、江南市T中学の見かけの偏差値はあまり気になさらず、もしご興味がおありなら、体調さえ悪くなければ、受けてみてもいいのでは、と思います。
何せ本命の前日ですから、寒い季節ですし、心配はいろいろありますが。
せめて3日前くらいだったらちょうどいい感じですけどね。
入試日程というものは、なかなかうまくいかないものですね