過去問やるなら最低３年間分はやりましょう、中途半端だと思わぬことに。

過去問の話ばかりになってしまいますが、気をつけていただきたいことをいくつか思い出すので。
最近では大手進学塾では、昔のように志望校いくつかにしぼって過去問をやらせるのではなく、下手したら、女子にも男子校の過去問、男子にも女子校の過去問までやらせることが多くなりました。
１０年前ならいざ知らず、現在は、レベルが高すぎて、いつも同じような傾向の入試問題を出していては、みんなが１００点取るのでは、と懸念されるくらいですから、敵もかなりの入試問題を作成してくるはずです。
あらゆるパターンの問題に当たっておかないと勝てません。
男子なら少なくとも第一志望校を含め３校以上、それぞれを最低でも３年間分以上、それが最低限と思って下さい。
最近では、ある男子校で２年前に出題された問題が今年になってある女子校で出題された、なんてことも少なくないようですし。
たまたま出題されるということを期待して過去問に向かっているわけではありませんが、できるだけたくさんの問題に当たるのは、非常にいいことです。
あと、一番大切なのは、過去問に取り組んだら、点数を見て単純に喜ぶのではなく、必ずその年のその科目の合格者平均点あるいは合格ボーダーを確認することです。
例えば、昨年度の江南市Ｔ中学の入試問題は全科目、非常に簡単でした。
算数たるや、大手Ｋ塾の先生がおっしゃるには、まあまあの男子はみんな１００点だったでしょう、ということでした。
算数だけではなく全科目簡単だったという話ですから、合否決定は偏差値や努力ではなく、単純にその日にうっかりミスをしたかしなかったか、だけにかかってくるわけです。
そんな納得いかない入試もありますから、１年分だけ解いてみて、あ～なんだ、簡単じゃん、と終わってしまっては、大変なことになります。
さすがの江南市Ｔ中学も、２年前、３年前には、まともな入試問題を出しています、それにも取り組んでみれば、あれ、年によってはなかなか厳しいぞと実感できるのです。
どこの中学の過去問でも波がありますから、最低でも３年間分、第一志望校なら５年間分はやりたいものです。
時間の許す限り取り組んで、男子校、女子校、関係なく、わからない問題は担当の先生に質問に行きましょう。
もし、志望校じゃないからほっといていいよ、なんていう先生がいたら、ちょっと問題ありかな、と思います。
ただし、例外は理科です。
理科の物理分野に関しては、微妙に男子校にしか出題されない傾向のものがあるらしいです。
その場合は、せっぱ詰まった時期だと、先生が、これだけはやらなくていいよとおっしゃるかも知れません。