北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

樺山分校シックスクールその後

2008年10月08日 | すまい
樺山分校のシックスクール騒動。
その後のベークアウトの甲斐があって、目標としていた10月9日の引越しができそうです。
有害化学物質に疑われていた「テキサノール」の濃度が、9月24日の測定で10分の1以上に薄まったそうです。検査日以降もベークアウトを続けており、引越しの前日まで続けるそうなので、さらに濃度は薄く気化されていると思います。
引越しが1ヶ月ほど延びてしまったけれど、子供たちや先生方の体調に影響が無くてよかったですね。日程より健康を重視した危機管理が良かったと思います。
関係者の皆さん、ご苦労さまでした。

光通信

2008年10月07日 | 楽しみ
やっと光ケーブルがやってきました。
今日からADSLから光に乗り換えです。



工事は、電話線と光ケーブルを入れ替えるのかなと思っていたのですが、今までの電話線もそのままで使い、光ケーブルを追加して入れるのですね。
ですから、電話配管がされていないと、壁に穴を開けたり、壁に露出で配線したりすることになります。
我が家は、配管に入れることができたので、簡単な工事で済みました。

インターネットのセッティングは、自分でやるようにしていたので、チョット不安です。設定をしてしまうと後はそのままなので、すっかり忘れてしまうものです。そんな訳でマニュアルと首っきりです。
PCもノートとデスクトップがあるので、無線LANでいくことにしました。しかし、NTTの光電話対応ルータなので、そのマニュアルには、無線LANカードの説明しかないので、出鼻をくじかれた感じです。他社メーカーのものは使うなといった感じです。今まで使っていたADSLの無線LANルーターを取付けてセッティングです。
PCでは、何もしない状態でもワイヤレスネットワークが接続されていると表示されるのですが、このままでは、繋がらないようです。光電話対応ルータからLANケーブルでPCに接続して初期設定をしないとだめなようです。
今までのワイヤレスでやっていた親PCで初期設定をしたら、他のPCは設定しなくてもワイヤレスで繋がりました。

これから光の世界に仲間入りですが、まだ、早さの体感が得られていません。
でも、電話代は安くなるようなので、1ヶ月後が楽しみです。

建築士会 全道大会

2008年10月04日 | まちづくり
北海道建築士会の第33回全道大会が「北に輝く未来都市へ-今こそ、豊かな環境の創造を目指して-」をメインテーマとして、苫小牧市で開催されました。



 北は稚内、東は根室、南は函館から、北海道各地から400人を越える建築士が集まりました。
4つの分科会が行われ、担当している青年委員会では、C分科会で「地球環境~新たな意識と新たな取組み」をテーマとして、講演とワークショップを行いました。
 今、「エコノミー」優先から「エコロジー」を第一に考える時代を迎えています。今年の4月から京都議定書に基づくCO2削減の実施が始まりました。また、7月には洞爺湖サミットが開かれ、環境に対する認識が高まっているときでもあります。耐震偽装や職の安全などただ単に「安さ」が求められた時代は終わり、安全で安心のできるもの、環境に優しいものが求めらています。



 長野から来ていただいた寺島今朝成先生は、「古き建築文化を現代の建築に生かす」と題して、古くから培われてきた日本の住まいづくりが如何に自然に逆らわない、自然と共生された住まいづくりであったか再認識させてもらいました。高断熱高気密の間違った作り方が結露やシックハウスを発生させおり、これに対して昔からある土塗り壁の持つ呼吸をする住宅が機械エネルギーに頼らない健康な暮らしができる住まいでありる、と模型や実験をしながら話してくれました。



 藤女子大の小林三樹教授は、深刻な地球温暖化の現状を紹介してくれて、その中で「温暖化に加担しない」「異常気象への対応(自衛)」など建築士としての役割を示唆していただきました。



 その後、小グループに分かれて「すまい」「まち」「くらし」を題材として環境への取組みについてのワークショップが行われました。
3グループよりWSで話されたことが発表され、小林教授から「ローカリティーを見直した取組みに期待したい」とのコメントがありました。
 建築士は、環境に優しい「すまい」や「暮らし方」そして「まちづくり」を提案する立場にあります。最前線で活動しているのが、若い青年建築士です。正確な情報を得、研鑽を積み、日々の仕事は勿論ですが、建築士会活動も「環境」を念頭におこながら活動を続けてもらいたいものです。
地材地消、ウッドマイルズ、省エネなど、地球環境に優しい取組みが数多く提案されています。それらを消費者に伝えることができるのは、若い青年建築士です。大いに、活躍してもらいたいものです。
 
 C分科会には、社)日本建築士会連合会の木村青年委員長も東京から駆けつけてくれて、有意義な分科会であったように感じました。

 また、分科会以外で、大会の基調講演でスケートの堀井学さんが「夢への挑戦」と題した講演を行ってくれました。夢に向かって、諦めずに努力するといった内容で、子供たちに聞かせてあげたい話でした。


H20 青年サミット

2008年10月03日 | 建築士会
第33回社)北海道建築士会全道大会(苫小牧大会)が始まりました。
大会に先駆けて、青年サミットの開催です。



 青年サミットは、広い面積の北海道の稚内や根室、函館など遠くからも大会目指してやってくるので、当日じゃ間に合わないので前日に集まります。それじゃ、みんなで集まりましょう!ということから、青年建築士が集まり始めたのがきっかけで、今では恒例行事となり、開催支部の青年部が企画運営を行い、本大会に向けた前哨戦として様々な企画を用意してくれています。

 今年は、洞爺湖サミットが開催された年でもあるので、本大会における青年の企画も地球環境に対する取り組みがテーマになっているので、苫小牧のリサイクルプラザに集まり、リサイクルの現場に赴き、エコについて、聞いて・見て・やって・考えて・話してと生活に密着したエコ活動の一日でした。

その中で、牛乳パックを使った「紙すき」体験は、小学3年生を対象とした学習を建築士が体験させてもらいました。





牛乳パック1枚(30g)ではがき1枚(4.5g)ができます。また、牛乳パック30枚でトイレットペーパーが5個できるそうです。
準備作業は、センターさんで行ってくれましたが、こんなに簡単に紙ができてしまう、のがとっても不思議で、みんなでできるかもと思ったりもしました。
話を聞くと、苫小牧で集められた牛乳パックがわが町の道栄紙業に送られてトイレットペーパーを作っている話を聞いてビックリ。王子製紙のお膝元の町でトイレットペーパーを作らずに、わが町に送っているということもはじめて知りました。

 「紙すき」体験の後、テーブルに分かれてディスカッションです。自分で行っているエコ活動。これからやろうエコ活動をテーマにみんなで議論です。
いち市民(地球人)として、環境にやさしいことをやっているのか。また、やっていくのか。
今年の洞爺湖サミットの後、環境に気を使った暮らし方を始めたり関心を持った人たちが5人に1人の割合で増えたそうです。世の中の仕組みは複雑ですが、一人一人が環境に目を向け、行動を起こすことから始まります。京都議定書も同じです。私たち一人一人の行動が始まりだと思うのです。



そんな議論が全道各地から集まった建築士たちで話し合われました。
また、この席に全国のリーダーである日本建築士会連合会の木村委員長が駆けつけてくれたことも全道の会員にとっても励みになったと思います。



会議終了後、会場を「オートリゾート苫小牧アルテン」に移動し、アルコールも飲みながら、道士会の会長、苫小牧支部長も駆けつけて懇親を深めました。

明日は、全道大会の本番です。
苫小牧でいろんなことが議論され発信されます。