犬鳴豚牧場日誌

大阪泉州地域唯一のブランド豚、犬鳴(いぬなき)ポークの農場日誌です。(有)関紀産業の二代目がお送りする養豚農家ブログ!

この10年で最安値じゃないかな?

2011年10月31日 11時19分31秒 | 豚のお値段

いや~驚きました。
先週の東京市場の豚枝肉相場のことです。
(注 枝肉というのは上の写真のような、生体の豚から内臓や頭、尻尾を取り除いたもの)



10月27日の相場(上物加重平均)がなんと320円でした。



じつはこの価格、消費税込みの価格なんで、税抜きだと305円ということになります。



少し古いデータではありますが、平成19年度の養豚基礎調査によりますと、全国の平均枝肉重量が73.6kgということですから、1頭あたりの売上は



73.6 × 305 = 22448円 ですね~



豚一頭あたりの生産費は33723円といわれておりますので、一頭出荷するごとに約1万円の大赤字です



私が就農して約10年、こんな相場はもちろん初めてですし、これでTPP(環太平洋経済連携協定)に加盟することがあればどうなるんでしょうか?



いまよりも下がることがあるなら、半分以上の国内養豚農家は廃業に追い込まれるかもしれません。。。

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2 コメント

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こんなに安くて (yuki)
2011-11-01 15:39:41
儲からないどころか、赤字になる状況分かりました。輸入豚肉に関税が取り除かれてしまったら、日本の養豚業が将来どうなってしまうのか心配です?どのようにして対抗できるのでしょうか?施策はるのでしょうか?
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Unknown (川上寛幸)
2011-11-02 11:57:33
一応施策はあります。
それは調整保管というものです。
国が税金を使って無理やりにでも買い上げれば相場が上がるというやつです。

http://blog.goo.ne.jp/ecopork/e/7739687a45803a30153fe43c0a52c2be

↑をご覧ください。


対抗策ですが、これはもう自分で販売するしかありません。

なにせアメリカは日本に比べて約3分の1の経費で豚を仕上げてきますから、そもそも価格では敵わないんです。

価格でダメなら付加価値で!これしかありません!!!
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