ここ札幌市では70歳以上の市民を対象に市営地下鉄やバスで利用できる敬老パスを発行している。年間、最大1万7千円の自己負担で7万円分の優遇が受けられる仕組みだ。ジャズを聴きに頻繁に出かける小生にはとてもありがたい。それを市の負担増からいきなり2万円に引き下げるという。高齢化に伴い事業費が増加したことはわからぬでもないが、大方の利用者はこの発表に怒っているだろう。
怒りを抑えるには静かで上質な演奏は勿論のこと笑顔のジャケットがいい。ジョー・パスの「Virtuoso 2」を見るだけでこちらも笑みがこぼれる。今回もいい演奏が出来たと満足そうだ。風貌からは敬老パスを持って市電に乗っても違和感がないが、1976年録音時、47歳である。同じギタリストのジム・ホールが62年に2歳年上のアート・ファーマーとグループを組んでハーフノートに出演した時、ファーマーはホールに敬語を使ったという。「頭見て 敬語使うな 年下だ」（毛髪川柳より）と思ったに違いないが、頭髪だけで年齢を判断してはいけない。因みにホールはこの時32歳であった。
「Virtuoso」シリーズはどれを取り出してもギター一本でここまで表現できるのかと驚嘆する。「2」のオープニングはコルトレーンの「Giant Steps」だ。難曲を軽々弾くのだが、これ見よがしではない。「Misty」は作者のガーナーが見たであろう景色を思わせる。「Joy Spring」は音色の美しさが際立つ。ブラウニーの歌心を更にふくらました印象だ。そしてラストはギタリストなら必ず取り上げる「Limehouse Blues」で、ジャンゴ・ラインハルトへの敬愛が込められている。オーケストラかと思わせるほど音が膨らみ、絃が弾けてスケールの大きなブルースに仕上がっている。
2018年の拙稿「札幌ドームが廃墟になる日」で、日本ハムファイターズが出たあとたちまち赤字になり、その付けは札幌市民に回ってくると記したが早速だ。それも高齢者にである。「多年にわたり社会の発展に寄与してきた高齢者を敬愛するとともに、外出を支援し、明るく豊かな老後の生活の充実を図るため、高齢者に対し、敬老優待乗車証を交付する」という『札幌市敬老優待乗車証交付規則』はどうした。
怒りを抑えるには静かで上質な演奏は勿論のこと笑顔のジャケットがいい。ジョー・パスの「Virtuoso 2」を見るだけでこちらも笑みがこぼれる。今回もいい演奏が出来たと満足そうだ。風貌からは敬老パスを持って市電に乗っても違和感がないが、1976年録音時、47歳である。同じギタリストのジム・ホールが62年に2歳年上のアート・ファーマーとグループを組んでハーフノートに出演した時、ファーマーはホールに敬語を使ったという。「頭見て 敬語使うな 年下だ」（毛髪川柳より）と思ったに違いないが、頭髪だけで年齢を判断してはいけない。因みにホールはこの時32歳であった。
「Virtuoso」シリーズはどれを取り出してもギター一本でここまで表現できるのかと驚嘆する。「2」のオープニングはコルトレーンの「Giant Steps」だ。難曲を軽々弾くのだが、これ見よがしではない。「Misty」は作者のガーナーが見たであろう景色を思わせる。「Joy Spring」は音色の美しさが際立つ。ブラウニーの歌心を更にふくらました印象だ。そしてラストはギタリストなら必ず取り上げる「Limehouse Blues」で、ジャンゴ・ラインハルトへの敬愛が込められている。オーケストラかと思わせるほど音が膨らみ、絃が弾けてスケールの大きなブルースに仕上がっている。
2018年の拙稿「札幌ドームが廃墟になる日」で、日本ハムファイターズが出たあとたちまち赤字になり、その付けは札幌市民に回ってくると記したが早速だ。それも高齢者にである。「多年にわたり社会の発展に寄与してきた高齢者を敬愛するとともに、外出を支援し、明るく豊かな老後の生活の充実を図るため、高齢者に対し、敬老優待乗車証を交付する」という『札幌市敬老優待乗車証交付規則』はどうした。
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ジョー・パスの1963年盤「Catch Me!」と、64年盤「Joy Spring」のジャケットに写真が載っていますが、髪はかなり薄いですね。シナノンで苦労したのでしょうか。
「Live at Donte's」の見開きジャケットにバンド活動を開始した14歳の写真が掲載されていますが、当然フサフサです。
ジョー・パスと交通機関の敬老パスと、うまくかけてありますね。
サービスが縮小されるようですが、市議会あたりで問題にならなかったのですかね。ちょっと、すごい改変で、びっくりしました。市の財政状況によるので、よくわかりませんが、節約を図って、パスの方に回せないものかとも思えました。
ところで、僕は札幌へいくと、地下鉄のドニチカ切符を必ず購入して使っています。お得で便利で、少なくとも、僕が札幌を訪れるのをやめるまでは続けてほしいものです。身勝手ですが（笑）。
ジョー・パスと敬老パス、いつもながらのギャグです。私はジャズギャグと呼んでいますが、ただのオヤジギャグだろうとよく言われます（笑）
この事業に伴う市の予算額は約50億円ですが、他に削るところが沢山あると思いますがね。市民の半数以上が反対していた冬季オリンピックの誘致のための無駄な費用や、札幌ドームの赤字の補填が必要なのでしょう。私は週に2，3度出かけますので、年間7万円でも足りません。
地下鉄のドニチカ切符は観光客や、営業で何か所も回る人を中心に人気ですので、廃止の心配はありません。いつでも札幌に遊びに来てください。
「それ」とは、「7万円分の優遇」ですか？
つまり
「最大1万7千円の自己負担で２万円分の優遇が受けられる」仕組みになるということですか？
1万7千円の自己負担で２万円分の優遇だから、３万７千円分利用できるってことですか？
自己負担の「最大」の意味も理解できません。
札幌市の方ですか？私の説明不足で申し訳ございません。「引き下げ」ですので、優遇は7万円から2万円に下がります。現在の仕組みは1万円チャージするのに、最初は1000円の自己負担、次は2000円、3000円、2000円、2000円、3500円、最後のチャージは3500円です。年間最大7万円分チャージする自己負担額は、17000円です。
まだ決定ではありませんが、年間最大の優遇が2万円で、自己負担を廃止するそうです。無料で2万円分利用できますが、私は年間10万円ほど交通費を使いますので、現在は17000円＋3万円で、47000円ですが、変更されますと8万円自己負担になります。
それにしても、複雑な仕組みなのですね。よほど頭の良いお役人が考えたのでしょう。（笑い）
関東地方にも高齢者優遇はありますよ。対象の方は有効に使いたいですね。
複雑な仕組みですが、おそらく他の都市のケースをモデルにしたのでしょう。拙稿「札幌ドームが廃墟になる日」で触れましたが、プロ野球の地域保護権も知らないのが札幌市の職員です。これを考えるのは無理でしょう。
LAのダンテに行ったことがあります。割と大きな店で、アン・リチャーズが唄ってた。後年、拳銃自殺した時は驚いたけど…。
そのダンテでのカーメン・マックレーのライブ「グレート・アメリカン・ソングブック」の冒頭は「サテンドール」…彼女の紹介でジョー・パスがソロをとるけど、その入り方が絶妙ですね。このアルバムで、この瞬間だけは絶対にパス出来ない。
僕は地元スコットランドの路線バス全線が無料のパス、映画やコンサートなどが三割引のパス、英国の鉄道全線が三割引のパスなど持ってるけど、ミュージシャンの長女くれあが「おとーちゃん、それ、全部老人割引のことやで」と言った時は、聞こえないふりしてパスした。
僕も年齢相応の頭になってきたけど、カツラはパスしたい。くれあは、今、英国の人気バンド「ペットショップボーイズ」のバンドメンバーとして世界ツアーに出てるけど、リーダーのニールも見事な頭。でも、カツラはパスしてる。エライ！
ジャズギャグ、オヤジギャグ大好きや。dukeさんもエライ！
アン・リチャーズを聴かれましたか。ケントンが惚れた美女、さぞ綺麗だったでしょう。拳銃自殺は残念でした。
チャック ・ドマニコのベースをバックに歌いだすカーメンのサテンドール、仰るようにパスの入り方は素晴らしいですね。思わずカーメンも名前を挙げたのでしょう。ラファロのマイフーリッシュ、セント・ジェームスのパーシップ、ラブミー・オアのビル・パーキンス、ステラのラウズ等々、挙げたらきりがありませんが、テクニックよりも入り方のタイミングがジャズにとって如何に重要かがわかります。
英国にも老人割引がありますか。大いに活用すべきです。私は使える割引は全て使っていますよ。幸いパスのような頭ではなくケニー・バレルのような白髪ですが、もし前者でもカツラはパスですし、髪も染めることはありません。自然体が一番です。