「Step Lightly」、「Park Avenue Petite」、「Along Came Betty」・・・さて、問題です。作曲者は誰でしょう?この3曲で正解を出せる方は、かなりジャズを聴き込んでいる方だろう。では、次のヒント。「Fair Weather」、「Just by Myself」、「Are You Real」、もう1曲増やして「Blues It」。まだ答えが出ない。それでは、「Five Spot After Dark」、「Wisper Not」、「I Remember Clifford」。おまけだ、「Blues March」。
これらの曲の初演は作者が所属していたバンドか、自身のリーダーアルバムである。初演が他のグループであっても、追っかけるように自身も録音した曲ばかりだ。代表的な曲を挙げたが、最初の問いで正解を出された方から肝心な曲を忘れているではないかと指摘されそうなので、もう1曲挙げておこう。「Stablemates」だ。作曲した1955年は、作者がコルトレーンやブルー・ミッチェルも所属していたアール・ボスティック楽団にいた時代である。本来ならこのバンドで録音すべき曲なのだが、録音は残されていない。初演は何と1955年11月の「小川のマイルス」と呼ばれている「The New Miles Davis Quintet」だ。
次いでの録音は1956年3月のポール・チェンバース「Chambers' Music」、同年11月のマル・ウォルドロン「Mal-1」・・・と続き、ようやく発表から3年後の1958年11月に作者自身の録音が行われている。イントロのフィリー・ジョーの派手なドラムソロ、静かに燃えるリー・モーガンのミュート、まるで歌っているかのようなレイ・ブライアント、そして見事な音の広がりをみせる作者のソロ。満を持して息の合う同郷の盟友と録音しただけの価値がある内容だ。写真は、「お馬さんのフィラデルフィアン」と呼ばれているセカンド・ジャケットだが、大きな文字だけで飾りのないオリジナル・ジャケットより馴染み深い。「Stablemates」は「同じ馬屋の馬」の意もある。
多くのミュージシャンが取り上げるこのモダンジャズの香りに包まれた曲を、なぜ作者は直ぐに録音しなかったのだろうか。推測にすぎないが、逸早く取り上げてくれたマイルスに敬意を表したものと思われる。そして、このマイルス盤と次のチェンバース盤に参加しているコルトレーンは可愛がっていた後輩だ。まだ未熟ながら将来性のある若者を立てるためだったのかもしれない。1958年というとコルトレーンがプレスティッジからリーダー作を次から次と発表してスタイルを確立した年でもある。
これらの曲の初演は作者が所属していたバンドか、自身のリーダーアルバムである。初演が他のグループであっても、追っかけるように自身も録音した曲ばかりだ。代表的な曲を挙げたが、最初の問いで正解を出された方から肝心な曲を忘れているではないかと指摘されそうなので、もう1曲挙げておこう。「Stablemates」だ。作曲した1955年は、作者がコルトレーンやブルー・ミッチェルも所属していたアール・ボスティック楽団にいた時代である。本来ならこのバンドで録音すべき曲なのだが、録音は残されていない。初演は何と1955年11月の「小川のマイルス」と呼ばれている「The New Miles Davis Quintet」だ。
次いでの録音は1956年3月のポール・チェンバース「Chambers' Music」、同年11月のマル・ウォルドロン「Mal-1」・・・と続き、ようやく発表から3年後の1958年11月に作者自身の録音が行われている。イントロのフィリー・ジョーの派手なドラムソロ、静かに燃えるリー・モーガンのミュート、まるで歌っているかのようなレイ・ブライアント、そして見事な音の広がりをみせる作者のソロ。満を持して息の合う同郷の盟友と録音しただけの価値がある内容だ。写真は、「お馬さんのフィラデルフィアン」と呼ばれているセカンド・ジャケットだが、大きな文字だけで飾りのないオリジナル・ジャケットより馴染み深い。「Stablemates」は「同じ馬屋の馬」の意もある。
多くのミュージシャンが取り上げるこのモダンジャズの香りに包まれた曲を、なぜ作者は直ぐに録音しなかったのだろうか。推測にすぎないが、逸早く取り上げてくれたマイルスに敬意を表したものと思われる。そして、このマイルス盤と次のチェンバース盤に参加しているコルトレーンは可愛がっていた後輩だ。まだ未熟ながら将来性のある若者を立てるためだったのかもしれない。1958年というとコルトレーンがプレスティッジからリーダー作を次から次と発表してスタイルを確立した年でもある。
「ステイブルメイツ」は、「Wisper Not」や「I Remember Clifford」と並んで、多くのプレイヤーがカバーしているベニー・ゴルソンの人気ナンバーです。今週は「ステイブルメイツ」のお気に入りをお寄せください。
管理人 Stablemates Best 3
The New Miles Davis Quintet (Prestige)
Barney / Barney Wilen (RCA)
Milt Jackson - Wes Montgomery / Bags Meets Wes (Riverside)
他にも本家のゴルソンをはじめマル・ウォルドロン、ドナルド・バード、アート・ファーマー、ポール・チェンバース、ジャッキー・マクリーン、スタン・ゲッツ、テテ・モントリュー等、多くの名演があります。
Benny Golson 7tet – Stablemates [2000]
http://www.youtube.com/watch?v=O9S7k0uX90w
このときゴルソン71歳、カーティス・フラー66歳、お元気ですね。大先輩の前で懸命に吹くロイハーに、3管ということもありフラーは若かりし頃のハバードに重ねたのでしょうか。目がうるうるしております。マルグリュー・ミラーのソロにご満悦のゴルソンです。
御先に・・首位を走っております(笑)
ゴルソンと言う人は素晴らしい曲を書きますね~ほんと!
マイルスやこのUA盤は文句なしとして・・
たくさん、あるんですね!
いずれ出てくるのかと思いますが、フランスはバルネだけでないぞと、
Roger GuerinーBenny Golson
を挙げておきます。
ゴルソン参加ですから、悪かろうはずがありません!
マイルス、ドーハム、モーガンと凄いトランペッター揃いですが、ゲランの繊細なミュートも良いのではないでしょうか?
テテの力強いピアノも捨てがたいですが・・
嬉しい悲鳴です。大好きな曲ですが、とにかく録音しているモダンジャズのミュージシャン、それも代表的な人ばかりで、どう選べばいいのかと。気にかかるものを聴いての3枚です。
①The New Miles Davis Quintet (Prestige)
②Barney / Barney Wilen (RCA)
③Herbie Hancock / Herbie Hancock Trio (CBS)
③は、ハンコックのプレイが素晴らしいと思います。拙ブログに取り上げました。2014年2月5日付の次の記事です。http://jazzvo.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/02/herbie_hancock_.html
他にも、マクリーンやアート・ファーマーもいいし、後ろ髪を引かれながらの3枚です。
長野は熱くてやりきりませんが、そんな中、昨日スガダイロー(p)・トリオのライブに行ってきました。フリー気味のハードな熱いプレイに、疲れました。「エピストロフィー」はよかったです。次は、静かなハードバップが聴きたいと、年のせいか、最近わがままになっています(笑)
自力優勝はなくなりましたが、クライマックスに残りたいですね。
ゲランが挙がりましたか。このレコードは60年代の録音と思っていたのですが、調べてみると何と、「December 12, 1958」でした。フィラデルフィアン録音の1ヶ月後です。パリという環境の違いとメンバーの違いもあるのでしょうが、続けてこの曲を録音したのは、ゴルソン自身気に入っていたのかもしれません。フランスにゲランあり、という好演です。
来月1日から、ソフトバンク3連戦です。今月11日からのカードは2勝1敗の負け越しでしたので、今度は勝ち越したいですね。13日にスージーさんや慶ちゃんとデイ・バイ・デイ・オールスターズで応援に行って以来の札幌ドームの試合ですので、力が入ります。2日(土曜日)は、13日の来場者プレゼントで配られたユニフォームを着て演奏します。題してデイ・バイ・日ハムデイ。(笑)
大好きな曲とは嬉しいですね。「Wisper Not」と「I Remember Clifford」も多くのプレイヤーがカバーする名曲ですが、「ステイブルメイツ」もモダンジャズの雰囲気が漂う名曲と思います。
マイルスとバルネの定番が並んだところで、ハンコックが挙がりましたか。貴ブログで紹介されている通りハンコックのピアノ・トリオ編成のアルバムは少ないですので貴重ですね。80年代にこの曲を取り上げたのは意外です。
スガダイロー・トリオのライブを聴かれたようですね。私は聴いたことはありませんが、山下洋輔さんとも演奏しているようですので、想像はつきますよ。私もレコードではフリー・ジャズを聴きますが、ライブとなるとやはり敬遠します。フリーは演奏する方もエネルギーが必要ですが、聴き手もエネルギーがなければ耐えられないでしょう。私もそのエネルギーは無くなりました。(笑)
無沙汰しています。YANです。
ゴルソンの曲はどれをとっても素晴らしいですね。
皆が好んで演奏するのは曲作りに何か他の人と違う要素があるのかもしれません。
昨年来日した時に、これが最後のプレーの聴き収めと思っていきましたが、今年も元気に来日するようです。
このゴルソンとフィラデルフィアンズのアルバムは(恥ずかしながら)比較的最近入手したのですが、お気に入りで良く聴きます。このStablematesは絶品です。
ゴルソンの曲は皆が演奏しますが、最近のアルバムは良知りません。
マイルスやチェンバース、そしてモンゴメリー辺りまでは記憶がありますが、曲がいいとどれもいい演奏になるので不思議です。
その中で、実はゴルソン自身の初録音(57年2月)という演奏があります。
自分のブログで紹介させていただきましたが、
http://blog.goo.ne.jp/yan111949/e/870cd9650b52f74315294e844227d587
Double Or Nothin' / Howard Rumsey presents Conte Candoli & Lee Morgan
というアルバムで、ガレスピーのオーケストラがロスにいる間に、そのメンバー達が残した演奏です。
この時残したアルバムでは、例のリーモーガンの参加したDizzy Atmosphereが有名ですが、このメンバー達が地元のライトハウスオールスターズと共演した演奏に、このStablematesも入っていて、ゴルソン自身も参加しています。
この曲ではリーモーガンとフランクロソリーノの共演というおまけもあります。
このセッションで演奏した曲を見ても多くがゴルソンの曲。このような俄か仕立てのセッションでも取り上げるほど皆が普段から慣れ親しんでいたということだと思います。
昨日、アメリカの高校生の選抜メンバーのビッグバンドのライブを聴いてきました。
高校生とは思えない大迫力でしたが、女性ボーカル(彼女ももちろんティーンネイジャー)はゴルソンのウイスパーノッツを実に上手く歌っていました。
どうも日本では若者がジャズを聴く人が減っているようですが、本場の底の厚さを感じました。
ゴルソンの曲の歌というのも、メロディーが綺麗なのでいい感じになります。
ゴルソンは今年も来日するようですね。もしかするこれが最後かもしれませんので、お時間があれば是非お聴きください。
ゴルソン自身の初録音の情報ありがとうございます。60年代と思っていたのですが、フィラデルフィアン録音より前の57年2月だったのですね。サイド参加ということもあり、うっかりこのセッションを忘れておりました。内容もハードバップど真ん中でいいですね。オリジナルはライトハウス・オールスターズ名義のリバティー盤ですが、ジャケットは階段のリバティー盤より、貴ブログで紹介されているFRESH SOUND盤のほうがジャズらしいですね。
来週はオリジナルより再発盤のほうが雰囲気あるレコードを話題にしましょう。
ビッグバンドで演奏する側は、ここ札幌にもジュニア・ジャズ・オーケストラがありますので活発ですが、リスナーとなると若者はほとんどおりません。馴染みのデイ・バイ・デイやジャズバーは年寄りばかりです。若者がドアを開け、慌てて帰ることもありました。老人ホームと思ったのかもしれません。(笑)
Stablemates Best 3
The New Miles Davis Quintet (Prestige)
Barney / Barney Wilen (RCA)
Roger Guerin with Benny Golson (Swing [France])
最初に録音したマイルスが一番人気でした。次いでバルネ・ウィラン、ロジェ・ゲランとフランス勢がよく聴かれているようです。
ゴルソンのリーダーとしてのこの曲の初録音は記事で紹介した「Benny Golson and Philadelphians」ですが、YAN さんからご指摘がありましたように、サイド参加で57年2月にライトハウス・オールスターズで録音しております。このアルバムの詳細は、YAN さんのブログをご覧ください。
今宵はお気に入りのステイブルメイツをお楽しみください。