オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

9月に見た映画のまとめ

2007-09-30 01:10:39 | 映画つれづれ、祭りとか
「エバーラスティング -時をさまようタック-」


監督:ジェイ・ラッセル
出演:アレクシス・ブレデル、ジョナサン・ジャクソン他

20世紀初頭。
不思議な泉の水を飲んだことから不老不死の身となってしまったジェシーと、厳格な上流家庭の一人娘ウイニーの恋の物語。
ある事件がもとで警察に追われる身となってしまったジェシーは、ウイニーに「泉の水を飲んでボクを待っていて。いつか必ず迎えにいくから・・・」と言い残すが・・・。
ラストが切ないけれど、生きるとはどういうことか考えさせてくれる良質の映画。


ワタシは食指が動かないけれど、ジョナサン・ジャクソンは美形だにゃ~と思いました。
のびのびとした演技は、森に住まうジェシー役にぴったり。


「ジェニファー8」


監督:ブルース・ロビンソン
出演: アンディ・ガルシア、ユマ・サーマン他

美人の全盲女性ばかりを狙った連続殺人鬼を追う刑事ジョンは、盲目ではあるが唯一の目撃者であるヘレナをいつしか愛してしまう。
連続殺人鬼の次のターゲットはヘレナだと確信をもったジョンは彼女を守ろうとするが、そんな彼を恐ろしい罠が待ち受けていた。

「DVDが安かったから買った」だけだったのだけど、最後まではらはらさせられ意外と楽しめた作品。
15年も前の作品なので、アンディ・ガルシアが若いのだけど、前髪を下ろした姿がめちゃめちゃ可愛い・・・
すいません、白状します。アンディ・ガルシアにちょっと萌えました・・・。
監督は「スティル・クレイジー」でカリスマギタリスト役ブライアンを演じたブルース・ロビンソン。
彼は俳優・脚本家としても知られております。
エイダン・クインが出ているから観た「IN DREAMS/殺意の森」は、しょーもない作品だったけど、ブルース・ロビンソンの脚本だったのね・・・


ブルース・ロビンソン監督。
アンディ・ガルシアに萌えたといいながら、何故かかっちょいー監督の写真を載せているdim子。
なお写真はこちらからお借りしました。


「ゾディアック」


監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr他

実在の未解決事件に基づくサスペンス・スリラー。
1960年代、“ゾディアック”と名乗る連続殺人犯の犯行に、全米は凍り付いた。
ゾディアックの記事を書いた新聞記者、ゾディアックが送りつけてきた暗号文を解読する風刺漫画家、そしてゾディアックを捕まえようと奔走する刑事たちは、犯人に翻弄され、蝕まれ、人生を狂わされていく・・・。

映画館の前から2列目で見たということと、椅子がよろしくなかったということに加え、ゾディアックに囚われてしまった哀れな男たちの姿を見ていたら・・・ヒジョーに疲れました。
ゾディアックは人の命を奪っただけでなく、事件に携わった人の心まで奪ってしまったのかも知れません。
この映画自体は、すごい出来だとは思わないけれど、ロバート・ダウニー・Jrとマーク・ラファロの好演によってかなり点数を稼いでいると思います。←と、えらそうに言ってみる


あれは演技なのか?素なのか?
区別がつかないくらいの素晴らしさ、ロバート・ダウニー・Jr。


マーク・ラファロはソフトな声も魅力的


「ファンタスティック・フォー -銀河の危機-」


監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス他

巨大なエネルギーが、彗星のような閃光となって地球へ飛来した。
宇宙を自在に飛び回る謎の使者・シルバーサーファーが地球に現れたのだ。
ファンタスティック・フォーのリードは、「シルバーサーファーが現れた惑星は8日後に滅亡する」という驚愕の事実を突き止めるが、米軍は再び現れたDr.ドゥームに協力を求める。

いやもう、アホですねん。米軍。
見ているこっちでさえ「ドゥームに騙されるぞ!!オラー!!」ってわかるのに、米軍のおエライさんはそんなのさえわからんのか?
そんなアホだから、いつまでたっても戦争が終わらんのです。

それはともかくとして、今回は(も?)ヨアン@リードの活躍が少なかったような・・・(涙)。
「もう地球はおしまいだ」なんて、最後の方では諦めモードになっていたしねえ(まあ、気持ちはわかりますが)。

今回はシルバーサーファーの出現によって、リードとスーだけでなく、ファンタスティック4の絆が深まったという感じでしょうかね?
でもこれじゃあシルバーサーファーが何者だったのかわかりませんね。
知りたい方は是非映画をご覧あれ(笑)。只今公開中。


ちょいと、というかかなりスーの尻に敷かれてるリード。
実生活でもヨアンはアリスのケツに敷かれているんでしょーなー。


「ナイトウォッチ」


監督:オーレ・ボールネダル
出演:ユアン・マクレガー、ニック・ノルティ、パトリシア・アークェット他

ロサンゼルスで娼婦が皮をはがれ眼をえぐられて惨殺される猟奇連続殺人事件が続発していた。
大学院生マーティンは恋人キャサリンの反対を押し切って、死体安置所(モルグ)の夜警のアルバイトを始め、猟奇連続殺人事件の犯人を追うクレイ警部と顔見知りになる。
ある夜、マーティンはモルグの巡回中に屍体の美女が屍姦されているのを発見する。

オーレ・ボールネダル監督が、1994年に自身が作りカンヌ映画祭などで評判を取った『モルグ』を、ハリウッドでリメイクしたものだそうな。
これは見ていて「痛い、気持ち悪い、怖い・・・」映画でした。
でもそれより「犯人は誰じゃい!」という気持ちの方が強くて、最後まで見ましたさ~!
ほんでもって最後まで犯人の予測がつかなかったさ~!
でもよかった、あの人が犯人じゃなくて(実はちょっと疑っていたの)。
「トゥルーコーリング」もモルグが舞台だったけれど、比じゃない怖さです。
とにかく「死体がある」だけでなく「夜、しかも一人」って シチュエーションが怖いんです。
ホラーじゃないから、死体が動いたり目を開けたり、突然腕を掴まれたりってのはないんですけど。
まあね、やっぱり怖いのは度を越した変態ってことですね。



「妖婆の家」


監督:セス・ホルト
出演:ベティ・デイビス、ウィリアム・ディックス他

10歳のジョーイは、妹を殺した容疑で2年間寄宿舎に入れられていた。
病弱な母親は、寄宿舎から帰ってきたジョーイの世話を乳母に任せようとするが、ジョーイはことあるごとに乳母に反発するのだった。
そして同じアパートに住む少女に「妹を殺したのは乳母だ」告げるのだった。
そんなある日、母親が乳母の作ったキドニーパイを食べて食中毒になってしまう。
父親は仕事で不在、母親は緊急入院・・・。
ジョーイは、心臓病を患う叔母と、乳母と三人で夜をむかえることになるのだが・・・。

最近は大好きなベティ・デイビスの作品がお手ごろ価格で出ているので、嬉しいことです。
「何がジェーンに起ったか?」以降、怖いおばさんとして名を馳せたベティ・デイビスですけど、これも笑顔が怖いおばさんでございました(笑)。
笑顔の裏には何かあるんだろーと疑ってしまうのですね。
感情は見えるけど、何を考えているのかがよくわからないんですよ。
でもそのおばさんに負けないくらいよーわからんのがジョーイ。
「ゴジラ対メカゴジラ」とか「ゴジラ対メガロ」はたまた「キングギドラ対ゴジラ」か「キングギドラ対ガメラ」・・・まあなんでもいーんだけど、ともかく人生経験豊富なおばさんvsよーわからん不思議少年ジョーイなわけです。

さて妹を殺したのは一体誰だったのでしょう?


その他に見た映画

「ガリシアの獣」

「ギャザリング」

「幸せのレシピ」

「トランスフォーマー」

「抱擁」


うがー!
また長くなっちゃっいまいした。
懲りずに飽きずに読んでくださった方、感謝感謝です。
コメント (14)
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二つの愛の狭間で、ゆれる

2007-09-27 00:48:07 | 日々のこと
どちらを選んだらいいのか。
真剣に悩んでいます。
どうしたらいいのでしょう。

だってどちらも好きなんですっ!!

って、人生相談じゃないんですけどさ。
そんでもって別に大文字、しかもボールドにする必要はないんですけどさ。
でもワタシにとっては大きな問題なのですわ。


友達が10月2日の「ある愛の風景」の試写会に当選しましたの。
うわ~~~い♪と喜んだdim子。



「戦死したはずの夫が戻って来た。別人になって・・・。」ってやつですね。
「デンマークが生んだ恐るべき才能 スサンネ・ビア監督作品」ってやつですね。
気になる俳優ニコライ・リー・カースが出ているので、ヒジョーに楽しみにしていたのです。
実は自分にとってスクリーンでニコライを観るの初めてなので、ちょっとドキドキなのです。


そんなワタシに、会社のM子が「試写会に行くならハガキあげますよ」といって持ってきたのがこれ。



そうなのよ~~~!
ぷりちーはげの異名を持つ(持ってない)Jスンの「ローグ・アサシン」なのよ~~~!


なんと「ある愛の風景」とおんなじ10月2日・・・・。


まあ「ある愛の風景」は前売りを買ってあるし、「ローグ・アサシン」も公開になったら勿論観に行くつもりでいるので、悩む必要もないのだけどね。
でもなんだか愛を試されているみたいでしょ?

え?試されていない?
というかあちら様からすれば全く愛なんてないから悩む必要もない?
まー、そうなんですけどさ、こんな選べる立場にいる自分が嬉しいっていうか、自慢したいっていうか・・・えらいみみっちい話ですけどね。

さて、ワタシはどちらの愛・・・じゃなかった映画を選ぶのでしょう?
まあ写真の大きさに愛の大きさが表れているような気もするんですけど・・・。
コメント (10)
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待ちに待った「娼婦ベロニカ」がDVDになるのだー!

2007-09-26 11:07:05 | 映画・DVD【さ】
ご存知の方はご存知でしょう(当たり前?)。
今更なんだよと言われそうですが、ワタシがずーっと待ち望んでいた「娼婦ベロニカ」がDVDになりまーーーす(ぱちぱちぱち)。
ワタシの大好きなルーファス・シーウェルが出ています。

レンタル落ちしたビデオは持っているのだけど、ビデオのジャケットの方はちゃんとルーファスも一緒に写っているんだけどなー。



監督・製作:マーシャル・ハースコビッツ

ベロニカ…キャサリーン・マコーマック
マルコ…ルーファス・シーウェル
マフィオ…オリバー・プラット

16世紀ベネチア。女性は男性の所有物だったという時代。
青年貴族マルコを愛するベロニカは身分の違いから彼との結婚ができないため、彼を愛する唯一の手段としてコーティザン(高級娼婦)になることを決意する。
国王や最高位の男性の相手を務めるべく、洗練された身のこなしから、教養まで身につけ、ベロニカは魅惑の女性へと変貌を遂げていく。
やがてベネチアは戦争の危機に巻き込まれ、仏国王アンリIII世を招き援助を求めた。
そこでベロニカは国王直々に指名を受ける。ベネチアの運命を背負い、国王の下へ向かうベロニカを待ち受けていたのは――(amazonさんより引用させていただきました)。


「ダークシティ」で興味を持ったルーファスを、「ワタシの好きな俳優ベスト10」入りさせたのがこの作品。

ベロニカは実在した人物だそうです。
キャサリーン・マコーマックが美しいだけでなく、男に負けないくらい強く気高いベロニカを好演しております。
男をたじたじにさせるほど、凛とした姿は観ていて気持ちがいいです。
そのベロニカが愛してやまないのがルーファス演じるマルコ。
最後は頑張るんですけど、ちょっとヘタレで腰砕けな部分もあり・・・(笑)、まあ当時の男はこんなもんだったのでしょうねえ。

  

オリバー・プラットが出ているのも、なんとなく嬉しいです。
当時のきらびやかな衣装を観ているだけでも楽しい作品です。

どーっすか?一家に一枚。
11月2日発売です♪
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「抱擁」

2007-09-25 02:09:07 | 映画・DVD【は】


2002年、アメリカ作品

監督:ニール・ラビュート

出演:グウィネス・パルトロウ(モード・ベイリー)
   アーロン・エッカート(ローランド・ミッチェル)
   ジェレミー・ノーサム(ランドルフ・ヘンリー・アッシュ)
   ジェニファー・エール(クリスタベル・ラモット) 他


アメリカ人ローランドは、19世紀の詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュの研究のためにはるばるロンドンにやって来た。
そして偶然にも、大学の図書館のアッシュの蔵書の中に、妻ではない女性に宛てたラブレターが挟まれているのを発見する。
それは女流作家のクリスタベル・ラモットに宛てたものだと確信したローランドは、ラモットの研究家であるモードに協力を求める。


2人で過ごした時間はたった1週間とはいえ、19世紀当時としては、大胆とも非常識とも言える愛に身を投じたアッシュとラモット。



アッシュとラモットの封印されたロマンスの軌跡をたどっていくうちに、惹かれあってゆくが、傷つくことを恐れなかなか一歩先に踏み出すことが出来ないローランドとモード。
100年と言う年月を隔てた2つの恋が対比され、微妙に絡み合いながら最後に思いもかけない真実にたどり着く。

ローランドとモードのなかなか進展しない恋の行方も勿論だが、アッシュとラモットという、しっとりした大人の激しいロマンスの結末がどうなるのか、そちらの方が気になって仕方がなかった。
詩人らしい言葉が溢れた書簡は、知性と奥ゆかしさが感じられながらもどこか官能的で、苦しい恋に身を投じたことによって生を感じているような二人はとっても魅力的だった。
しかし昔はゆったりと贅沢な時間が流れていたんだなあ。
手紙を待つ間の喜びと不安はなんと甘美的なことか。
二人のために傷ついた人間がいたのには、ちょっと心が痛んだけれど、久々に大人のラブロマンスを見たなあ・・・という満足感を味わわせてもらった作品である。


この共演が縁でグウィネス・パルトロウとアーロン・エッカートはちょっとの間、お付き合いをしていたそうだが、アーロンの宗教的な理由によって破局してしまったとか。
これのアーロンはもろにアメリカンと言う感じで、イギリス人に負けないくらいのシニカルなジョークをとばしたりする。
そんでもって頭はぼさぼさ、服はよれよれだけど、すんばらしいい~~~笑顔をみせてくれる(この際、ケツアゴでも許す!)


エラ張りお嬢より、なんぼかぷりちーじゃあないかあぁぁぁー!

ああ・・・プチ・アーロン祭りをやっちゃおうかなーと手持ちのDVDを並べながらにやけている自分がコワイのでありました・・・。
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「トランスフォーマー」

2007-09-17 23:59:59 | 映画・DVD【た】
土日は終日、母の看護をしていてえらく疲れたので、本日は羽を伸ばさしてもらうことにいたしました。

やっぱりこういう時には「気分爽快映画」がよかろうと思い、選んだのがこれ。
「トランスフォーマー」でがす。←今頃でなんなんですが・・・(汗)
あのベイやんが、スティーブン・スピルバーグとタッグを組み、製作総指揮もてがけたという、前代未聞のSFアクション大作でございますね。




ジャッキーーーーン!!
グワッシャーーーン!!
ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!

この辺で感想を終わらせたいくらい、ズゴゴゴゴゴゴ・・・な作品でした(意味不明)。




ワタシこういうの大好きです!!
なんたってマジンガーZらぶでしたからねー!!
とにかくロボットが可愛い!!


特にこいつ♪

ロボット好きにはたまりません!!
トランスフォームする場面では、童心に戻って心躍らせてその姿に見入っておりましたわ。

ベイやん、今までアナタをバカにしていましたけど、今回は見直しました。
こんなアホみたいに素晴らしい映画、アナタにしか作れません。
湯水のように金使って、こんなに跡形もなく破壊して、たかが映画に国防総省の協力まで仰いでしまうなんて、ベイやんにしか出来ません。
エイリアンが人類を滅亡させる・・・という話はありがちですけど、まあこれはエイリアンというより、トランスフォームに意義があるわけで(笑)。
それでもストーリーは意外とちゃんとしておりましたねー。
ブサイクでぱっとしない主人公が、人類の危機的状況において、一人前の男に成長していく・・・という話です。
いや、この際ストーリーはどうでもいいのですけどね。



主人公がブサイクでどーしようと思ったけど、ベイやんはちゃんとイケメンも用意していてくれました。



米陸軍大尉役のジョシュ・デュアメル。
ピープル誌の「50人の最も美しい人々」に選ばれたそうですが、わかりますわかります。
いい男の基準は万国共通でございます
映画の中では20キロもある本物のガンを使用していたということですが、身長190センチのナイスバディだからこそ、この役を獲得できたのかも知れませんねー。


(Las Vegas Showより)

きゃわわん~~!!
ちゅてきではありませんか~~~!!

ちなみにこんなナイスバディです。





あら、なんの話してましたっけ(汗)???

そうそう、トランスフォーマーでしたよね。
ロボット好きとジョシュ・デュアメルくんが好み~~♪って人は楽しめる作品だと思います。
でもそれ以外の人は・・・長丁場だし退屈してしまう映画かも知れませんな。
まあ、ワタシはすっごく楽しめたのでよかったということで。
コメント (38)
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まー期待はしてませんでしたけどさ「ガリシアの獣」

2007-09-14 13:07:07 | 映画・DVD【か】
まんずこのジャケットを見ていただきたい。
なんだか下のにクリソツでしょ?
おまけにヴァン・ヘルシングを思わせる帽子・・・(見ようによってはヒューに見えなくもない・・・)。
もうこの時点から、なんとなくいや~~~な予感はしていたのよね。
(んじゃ見るなって?だってジュリアンが出てるんだもん~~~涙)


ロクスバーグがホームズの役をやっているBBCのドラマ。
ブロンドのホームズというのがこれまた新鮮で、ワタシ的にはロクスバーグのはまり役だと思っているのだ。
ワトソン役のイアン・ハートとのコンビも楽しい。


ジャケットの雰囲気は違うけど、タイトルが似たような感じの「ジェヴォーダンの獣」。
賛否両論のようだけど実はワタシはこの映画、大好きなの。
ヴァンサン・カッセルのわけのわかんない気持ち悪さがいいの(笑)。




本日はこの中から「ガリシアの獣」の感想をば。


2005年、スペイン映画

監督:パコ・プラザ

出演:ジュリアン・サンズ、ジョン・シャリアン、エルサ・パタキー、ゲイリー・ピクアー他


1852年にスペインのガリシアで、ロサマンタという男がつかまり、15人を殺害した容疑で裁判を受けた。
ロサマンタは「アントニオという男と共に、狼男として殺人を繰り返した」と証言したが、アントニオの存在が証明されることはなかった。
「ロサマンタはライカントロピー(獣化する現象)だ」と主張するフィリップス教授の手紙を受け取ったイザベル2世は、ロサマンタの死刑を終身刑に減刑したが、恩赦確定を待つ間獄中で謎の死をとげる。

その実際にあった連続殺人事件がもとになっているのがこの映画。
ガリシアに姿を現したロサマンタが、獄中で亡くなるまでが描かれている。
映画ではアントニオが実在していたことになっているが、その他は結構史実に忠実に作られていると思われる。

映画って初めの数分、本だったら初めの1、2行で物語に入り込めるか入り込めないかわかるもの。
これは、ワタシを引きずり込んではくれなかった。
そして最後まで入り込ませてくれなかった。

ジュリアン・サンズが好きで時代ものが好きでダーク・ファンタジーが好きなワタシにとって、これは願ったりかなったりの映画になるはずだったのだが、一体何がいけないんだろう?
映画の軸がぶれているというか・・・それぞれの人間性がわからないというか、俳優の魅力を引き出せないカメラワークもよくないというか・・・。
もっと当時のスペインを思わせる描写も欲しかったし、なんだか全て中途半端な感じだった。

それからジュリアンもなんだかぱっとしない(涙)。
オナゴを誘惑するロサマンタという役のわりには、なんだかちょっとくたびれていて、たんなるエロおやじにしか見えないというか。
もっと毒があってもいいと思う。もしくはもっと善人ぶってもいいと思う。
まあ最後が意外な展開だったというところだけが救いかな?
「あら、これって悲哀に満ちたラブストーリーだったの?」というラストなのだ。
「ジュリアン・サンズはまだまだロマンチストな役もいけるわね」と思った瞬間でもあった。
このラストはキライじゃない。

ただバラゲロ監督だったら、もっといい作品にしあげてくれたんじゃなかろーか?なんて考えてしまった。

しかし日本じゃ15人殺したら、恩赦なんて絶対にあり得ない気がするが、スペイン人は寛大なのだろうか。
映画自体はいまひとつだったが、思いがけない史実を知ることもあるから、映画ってやっぱり面白い。
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「幸せのレシピ」の試写会に行ってきました

2007-09-11 01:10:34 | 映画・DVD【さ】
「マーサの幸せレシピ」をスコット・ヒックス監督がハリウッド版にリメークした作品である。
レンタルショップに行くといつもオリジナルはレンタルされていて、未だに観れない。
そうこうしている間に、リメイクの方を先に鑑賞することになってしまった・・・。




2007年、アメリカ作品

監督:スコット・ヒックス

出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ケイト)
   アーロン・エッカート(ニック)
   アビゲイル・ブレスリン(ゾーイ) 他


ケイトはニューヨークで指折りのレストランの料理長。
完全主義者で仕事に対する情熱は人一倍。
毎朝4時に起きて、その日の一番の食材を調達に行き、厨房に入れば隅々にまで目をいき届かせて料理人たちを取り仕切る。

そんな彼女の姉が交通事故で亡くなり、忘れ形見のゾーイを引き取ることに。
だが子供になじみがないケイトは、心を閉ざしたゾーイをどう扱ってよいのかわからない。
そして彼女の聖域である厨房に、陽気で自由奔放な副料理長のニックが雇われてくる。
ケイトの人生の歯車が思ってもいなかった方向に大きくまわり出す・・・。


血のにじむような努力をして今の地位を手に入れ、自分自身で決めたルールの中で生きてきたケイト。
だが、ふと目をこらして周りを見てみた時、暖かい胸と心休まる場所があることに気づく。
幸せの形は一つではないのだと気づくのだ。



そうではあるけれど、仕事やスキルアップに生きがいを感じ、それに全力投球する生き方だってある。初めのケイトの生き方がそうだ。
そういう生き方に幸せを感じる人だっているはずだ。
幸せも生き方も千差万別。
自分で幸せだと思えれば、それでいいのだと思う。
色んな生き方があっていいのだということを、ケイトを通して伝えてくれているような気がした。


何かで読んだのだが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは料理をしない人で、子どもに食べさせるパンケーキは夫であるマイケル・ダグラスが焼いてあげているのだとか。
そんな先入観があってか、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが料理をする人にはどうしても見えなかった。
実際に2週間、レストランで猛特訓を受けたらしいが、付け焼刃と言う感がぬぐえないのである。
それに彼女は美しすぎる~~(←一応ファンです)。化粧が濃い~~(関係ないか)。
だからやっぱり料理をする人には見えない。
というわけで厨房における、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは自分にとってはあまりリアリティが感じられなかった。

だが、ケイトがゾーイと心を通わせていくくだりはよかった。
ゾーイを育っていく不安や戸惑い、なかなか心を開いてくれない苛立ちをキャサリン・ゼタ=ジョーンズがうまく表現していたと思う。
それに、なんといってもゾーイ役のアビゲイル・ブレスリンが、憎らしいほどうまいのだよねー。複雑な役をよく理解しこなしていた。
この映画は彼女が支える部分が大きいと思う。

そしてわれらがアーロン。
しっかり料理人に見えました。
「サンキュー・スモーキング」の彼が一番魅力的だと思うが、これもなかなか可愛くてよろしい。
でもアーロンってあんなにアゴ長かったっけ・・・???
今回はすごーくアゴいさむっていうか嶋田久作級のアゴに見えてしまったのだけど・・・ワタシだけだろうか???


くっそ~~~!!なつくでない!!!
(でもめっちゃ可愛い・・・。アーロンが・・・)
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「ギャザリング」

2007-09-08 02:53:05 | 映画・DVD【か】
21日に「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」が公開になりますね。
映画を観にというより、ヨアンを見に行く予定でおります。←試写会全部ハズレたやつ・・・

で、前作の内容がすっかり記憶から抜け落ちているので、復習をしようと思って、買ったはずのDVDを探したのですけど、見当たらないのでした。
あれ~~~本当に買ったのかなあ???

というわけで、仕方がないので「ギャザリング」を見ることにしました。
ええ、勿論ヨアンつながりでございます。





2002年、イギリス作品

監督:ブライアン・ギルバート

出演:クリスティーナ・リッチ(キャシー・グラント)
   ヨアン・グリフィズ(ダン・ブレイクリー)
   スティーブン・ディレイン(サイモン・カークマン)
   ケリー・フォックス(マリオン・カークマン) 他


イギリス南西部の小さな街、グラストンベリーで地中に埋まっていた太古の教会が発見される。
そこには、祭壇を背にして十字架像が立ち、壁には処刑されたキリストを見つめる無数の人物像が彫られていた。

そんな折この街を訪れたアメリカ人旅行者キャシーが、サイモンの妻マリオンの運転する車にはねられてしまう。
責任を感じたマリオンは、一時的に記憶を失ったキャシーをしばらく自分の屋敷に住まわすことにする。
徐々に夫妻の家族とも打ち解け、街にも慣れてきたキャシーだったが、やがて奇妙な人々の視線や不吉な幻覚を見るようになる。



キャシーは街で知り合った青年ダンとともに、自分の身におきていることを解明しようとするが、地中に埋まっていた教会に繋がっていること知り、呆然となる・・・。


地中に埋まっていた教会は、アリマテアのヨセフが、キリストを貫いた聖槍をもって1世紀にグラストンベリーに建造したものという設定になっている。
だが、言い伝えによると紀元63年頃、アリマテアのヨセフは聖杯をたずさえてグラストンベリーにやって来て、「グラストンベリー・トール」あるいは「チャリスの井戸」に聖杯を埋めたらしい。
聖杯が埋められたと思われるチャリスの井戸からは、キリストの血のような赤い水が湧き出たということだ。

キリストの処刑にまつわる憶測、言い伝え、作り話はさまざまだが、これはよく出来た話だと思った。
キリストそのものにというより、彼の死に関わったことによって恐ろしく悲しい運命を担うことになった人々の話である。
血生臭い場面がないとはいわないが、ホラーというよりは、どちらかというとミステリー色の濃いオカルト映画といったところか?

物語の面白さが半減してしまうので、あまり細かいことは言えないが、地味ながらも、なかなかワタシ好みの作品であった。
埋もれた教会が発見される、強烈なオープニングから心を鷲掴みにされてしまった。そしてあの無数の人物像の表情・・・。
腑に落ちない点や首を傾げる部分も多々あるのだが、スペインホラーや、最近お気に入りのバラゲロ監督に通ずるものが感じられ、見終わった後に、何かひんやりとしたものが残る作品である。


お目当てのヨアンは実は重要な役どころ。
いや~~~やっぱりかっこいいっす


大好きなスティーブン・ディレインは美術研究家の役。
この人はさりげない演技がほんっとにうまい!!
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ババアはおばさんの成れの果て

2007-09-06 15:57:19 | 日々のこと
今日は久しぶりに2本目の記事(と言えるかどうか・・・)にいっちゃいます。

というのも、ここ数日で電車に乗る時、そしてエレベーターに乗る時にちょっと不快な気分になる出来事が連発しておこったので。

その不快な原因は「ババア」です。
おばさんなんて可愛いもんじゃあありません。「ババア」で十分です

ババアは電車やエレベーターに乗る時に、すごい力で人の背中をぐいぐい押して「乗り遅れてなるものか!」という無言の圧力をかけてきます。
また硬いバッグなど持ちながら押された時の痛さは、ちょいと許せるものではありあません。
ババアはああいう時「乗ること」だけしか頭になく、まわりが全く見えていないものと思われます。

それから電車の中でのわずかな隙間も見逃しません。
右半分もしくは左半分のケツ・・・つまりどう見てもハンケツしかおさまらないようなわずかな隙間でも、無理矢理に座ろうとします。
四角いスイカは、小さいうちから箱に入っていてそれが成長して四角くなるのに、ババアはもう成長しきっているのに無理矢理四角くなろうとするんですね。
そのでかいケツが、箱を破壊してしまうということに、何故気がつかんのか?

ババアはおばさんの成れの果てだと思ってます。
でも「まわりを気にする」ことでババアになる確率はぐんと下がるのです。
それから「醜い行動はすまい」という気持ち。
人を押しのけてでも自分が・・・という気持ちがあるということは、ババアへの最短コースを走っているようなものです。

などといいながら、大災害にあったとき、人を跳ね飛ばし押しのけながら安全な場所を確保しようとする自分の姿がありありと目に浮かびます。
奇麗事を言っている自分こそすでにババアへのゲートをくぐっているのかも知れませんな・・・・
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「犬顔家の一族の陰謀」

2007-09-06 05:06:50 | ライブ&芝居
劇団☆新感線の「犬顔家の一族の陰謀 金田真一耕助之介の事件です。ノート」を観に、サンシャイン劇場まで行ってきました。



前作の「朧の森に住む鬼」は市川染五郎主演のいのうえ歌舞伎と呼ばれる時代物だったのだけど、今回は人をバカにしているようなタイトルのとおり、爆笑につぐ爆笑のネタものでありました。


作・演出=いのうえひでのり

出演 官藤 官九郎(金田真一耕助之介)
   木野 花(太郎子)
   高田 聖子(次郎子)
   古田 新太(ロベール)  
   池田 成志(大)
   橋本 じゅん(助佐衛門助介)
   他

一代で財を築いた助佐衛門助介が死んだ。
その遺産をめぐり陰謀がうずまく犬顔家に、金田真一耕助之介が呼ばれたことから物語は始まる。
そして次々におこる殺人事件・・・。
まったく殺人を阻止できない(なにやってんだー!)助佐衛門助介・・・。

犯人は一体誰なのか?
そして何のためにいるんだかわからない助佐衛門助介は事件を解決できるのか?

というお話。


演出のいのうえさんのすごいところは、ノスタルジックなパロディに加えて、今時のネタをしっかりバランスよくくみこんでいるところである。
今回は横溝正史の「犬神家の一族」と「デスノート」を程よくミックスし、「オペラ座の怪人」や「アンジェラ・アキ」、「トランスフォーマー」、そして秋川雅史が歌う「千の風になって」などなど本家も驚くほどの(というか爆笑するほどの)パロディが、頭尾まであんこのつまったたい焼きのごとくぎっちりセンスよくもりこまれているのである。

まー、しかし今回はほとんどが劇団☆新感線の劇団員と準劇団員のような方ばっかりだったので、気心知れているということもあってか、いい意味で全く緊張感のない舞台でした(笑)。
いつにもましての「そこまでやるか!」的エロエロなネタに、出演者がマジ笑いしてしまうようなアドリブの応酬。



池田成志さんは笑いっぱなしでしたね。一番笑っていたと思います。
それで図に乗ってどんどんエスカレートしていく橋本じゅんさん(誰かとめろ!)。
高田聖子さんと官藤官九郎さんも結構マジ笑いしてました。
木野花さんはひとりマジメな顔でこらえていたのに、途中で決壊。落ち着きをとりもどすのに一苦労されてました。
古田新太さんはあの身体のとおり、どっしりと安定した余裕の演技でしたね。

大筋はあったものの、収拾がつかないどたばた劇といった感じで、もうちょっとまとまりがあればなお楽しめたのになーと思いました。
しかしそこはあの新感線ですから、枠にはめちゃいけないのかも知れません。

笑いすぎてずーっと涙が出っ放しで、終わってから顔ががびがびぱりぱりになりました・・・。
馬鹿笑いしたい方は、DVDになったら是非ご覧ください。
あまりの馬鹿馬鹿しさにTVに花瓶を投げつけたくなるかも知れませんが。
コメント (6)
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