オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

やっぱり好きなのよ「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」

2008-11-22 21:16:54 | 映画・DVD【た】
世に名作と言われれるものは多々ありますが、名作だからって繰り返し観たいとは限らないし、名作と呼ばれなくても何度も観たくなってしまう映画がありますよね。

dim子にとって繰り返し観てしまう映画ってなんだろうと考えて見ました。
まあ多分自分の琴線に触れるっていうのか・・・自分の趣味にあっているということなんでしょうね。

「ラブ・アクチュアリー」
「あなたが寝てる間に・・・」
「ニューヨークの恋人」
「タイムライン」
「リベリオン」
「マトリックス」
「スターゲイト」
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
「月下の恋」

ほかにも沢山あるのですが無理矢理ベスト10をあげるとしたらこんなもんですかね。
しかしわかりやすいラインナップですな~~~(笑)。
これはもう内容うんぬんよりも「私の好きな俳優の見せ場があるか?萌え度は高いか?」ということが問題になってくるわけですね。


で、今回またまた観てしまったのが「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」。
数あるレスリー作品の中で私が一番好きなのがこれ。



「きみさえいれば」で初めてレスリーを見た時「あら、めんこい俳優さん♪」としか思わなかったのに、この「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」を観てすっかりお気に入り俳優になってしまったのです。
彼のめんこい容姿とヘタレ具合がうまくマッチした作品で、彼のすがるような瞳とぽってりした唇が妙に艶めいていて、ある意味ではジョイ・ウォンよりも不思議な色気を放っていると思いますね。


思えばこの映画でレスリーは雨に振られたり、風呂や池に入ったり・・・なんだかいつも濡れているような気がするなあ(笑)。

物語は3まであるのだけれど、3はつるっぱのトニー・レオンが主役なので私としては別物と思っております(あれはあれで面白いのですが)。


借金の取立てを生業とする青年ニン・ツァイ・サン(レスリー・チャン)は、夜をすごそうとした古い寺で妖艶な美女スー・シン(ジョイ・ウォン)と出会い恋におちる。だが、彼女は生身の人間ではなく、妖怪ロウロウによって男の精気を吸い取る役目を負わされた幽霊だったのだ。ニン・ツァイ・サンは妖怪退治の達人イン導師(ウー・マ)の力を借りて彼女を成仏させようとする・・・というお話。


顔は怖い(面白い?)けれど、気は優しくて力持ちのイン導師。

とにかくこの映画はニン・ツァイ・サンというかレスリーのヘタレ具合が最高。
スー・シンを助けようとしながら、それがかえってあだとなり常に助けられてしまうという情けなさ。しかし助けられながらも、ちゃんとスー・シンのハートをつかんでしまうのですね。
ロウロウの餌食になった男たちはスー・シンを抱く欲望を抑えられなかったからイカンのであって(そんなうまい話があるもんかい)、欲望なんてもちあわせていなかったメンタルなニン・ツァイ・サンは命拾いをするわけですね。


ねーちゃんにリードされてどーする。

これはやっぱりワイヤー・ワークが素晴らしいと思います。
イン導師のアクションシーンも迫力があっていいのですが(顔にも迫力あるし~~)、私は空を飛ぶスー・シンをいかに自然に女らしく美しい幽霊に見せるか?というところにこだわりが感じられて、好感を持ちましたね。
あとは当時の技術を駆使したSFXが、ちょっと荒っぽいというかいい加減というか「もうちっとなんとかなるだろー」とか思うのですが(爆)、作り手の愛情というか映画に対するこだわりとかが感じられてすごい好きです。
ストップモーション・アニメーションで撮影された、寺の中にいたバケモノ(結構可愛い)なんか動きがぎこちないんですけど、それがまた笑いを誘っていい感じなんですよね~~。
最近観た「レッドクリフ」のようなお金をかけた映画も迫力があって面白いと思うのですが、やっぱりこういう手作り感には心をくすぐられちゃいます。


なんのかんの言ってもやっぱりジョイ・ウォンは美しいです。

これ・・・一応ファンタジック・ラブストーリーなんですが、コメディセンスもなかなかの作品なのであります。。
寺にいたバケモノに気づかないニン・ツァイ・サンがすっごく笑えます(何故気づかない~~~?)。
そして気づいてもらえないまま消滅してしまうバケモノもまた笑えます(お前ら何しに出てきたんや~~~)。
そしてオカマ風ロウロウのメイクも笑えます~~~。


妖怪ロウロウ。こんなオバサン・・・いるよね(ちなみにdim子ではありません)。

最後はちょっと切ないけれど、ま、こういう話のラストはこんなもんでしょうな。
初恋(かどうか知らんけど)は実らないものなんだよ、ニン・ツァイ・サン。
と思っていると、2では意外な展開になっていくんですよね。
2は何と言ってもジャッキー・チュンが可哀想だよなあ・・・・。
話としては2も面白いけれど、主人公の二人が幸せになれればそれでいーのか?と実は納得がいかないdim子なのでした。
といいながら、今日は2を観ようと思っております♪
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「厨房で逢いましょう」

2007-10-12 10:10:40 | 映画・DVD【た】
実はこの映画、「パンズ・ラビリンズ」の後に観たのだけど、あちらのインパクトがかなりキョーレツだったもので、記憶からすっぽり抜けおちていた。
なんかね、自分のイメージしていた映画とはちょっと違っていたのだよね。



2006年、ドイツ/スイス作品

監督・脚本:ミヒャエル・ホーフマン

出演:ヨーゼフ・オステンドルフ、シャルロット・ロシュ、デヴィット・シュトリーゾフ、マックス・リュートリンガー 他

南ドイツで小さなレストランを営むシェフ、グレゴアは、天才的な腕を持っていたが、口下手で人前に出るのが苦手な男。
そんなグレゴアがひょんなことから、カフェで働くウエイトレス、エデンと知り合いになる。
エデンには家庭があったが、グレゴアの料理にすっかり魅せられた彼女は、夫がうちをあける火曜日になると、彼の料理を試食するために厨房に訪れるようになる。

幸せそうに料理を平らげていくエデンに、いつしか惹かれていくグレゴア。
だが、エデンは訪れる度に「あなたは大切なお友達だわ」と無邪気に(なのか故意になのかは知らないが)言い、グレゴアを失望させる。

そんな二人の仲を疑い、嫉妬するエデンの夫クサヴァー。
クサヴァーはなんとかグレゴアを街から追い出そうとさまざまな嫌がらせをするが、グレゴアがそれに立ち向かおうとしたことから、事態はおかしな方向へと進んでいく・・・。


「大切なお友達」。
これは微妙な言葉である。
言われて嬉しくない人間はいないだろうが、相手に好意を抱いていた場合、これは結構残酷な言葉とも言える。
エデンの場合は、彼の人間性というよりは天才的な腕前に惹かれて友達よばわりしているわけで、こんなおデブちゃん相手に、誰も浮気をしているとは疑わないだろうという計算高さを、ワタシはちょっと感じるワケなのよ。(←悪意に満ちた解釈)
本当の友達だったら、いっくら試食とは言え、無銭飲食のような真似(というより完全にただ食いなのだが)をするわけがないと思うし。
「ほっぺが落ちるほど美味しいものが食べたい」という己の欲望を満たすために、猪突猛進するエデン。
天真爛漫とか天然とかいうと聞こえがいいが、周りに対する気配りのようなものが全く感じられない単なる自己チュー女にしか見えなかった。

ところが男はそーゆー女がお好みなようで、グレゴアは料理でなんとかエデンを振り向かせようとし、クサヴァーはそんな二人を引き離そうとする。
劇中ではクサヴァーはグレゴアに対して許せない行為を働くのだけれど、ワタシは彼を責める気にはならなかった。
彼は加害者ではあるけれど、被害者でもあるからだ。
と言いながらも、最後にとんでもない目にあうクサヴァーを大笑いしてしまったのだが・・・(ゴメン、クサヴァー・・・)。

まあ男と女の関係なんて、色んな形があるのだろうから、あんなラストでよかったのかもな・・・と思う。
何より、エデンと再会したグレゴアの顔が、とっても自信に満ちて、幸せそうに見えたから。


よく見ると、結構可愛いグレゴアおぢさん


ああ、ワタシの前にもすっごい美味しい料理を作ってくれる人が現れないかしら~~~ん???
勿論イケメンに限りますが(笑)。



イケメンシェフと言えばこちら。
 
恋人を捨てて都会へ行った女性が、不治の病に侵されたため、生まれ故郷に戻ってくる。
そしてすでに結婚していた元恋人に「残された時間をあなたと一緒にすごしたい」と言い、彼の家庭をめちゃめちゃにしてしまう・・・という話(かなり悪意に満ちた解釈だけど、まっいーか)。
この女もどうにも許せない自己チュー女である。
こんなふうに昔の女にほいほいついて行く夫がいたら、妻はやりきれないだろーと思う。
ジェリー自体は可愛かったけど、あの夫もどーかと思ったな。


そして只今公開中のこちら。
 
こちらのシェフも可愛いですね♪性格も申し分なし。
自分としてはこちらのシェフに、オペラなんぞ歌いつつ毎日美味しい料理を作ってもらいたいにゃぁぁぁ~~~~~
「はい、あ~~~~ん♪」とか言って・・・うきゃぁぁぁぁぁ←バカ?
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「トランスフォーマー」

2007-09-17 23:59:59 | 映画・DVD【た】
土日は終日、母の看護をしていてえらく疲れたので、本日は羽を伸ばさしてもらうことにいたしました。

やっぱりこういう時には「気分爽快映画」がよかろうと思い、選んだのがこれ。
「トランスフォーマー」でがす。←今頃でなんなんですが・・・(汗)
あのベイやんが、スティーブン・スピルバーグとタッグを組み、製作総指揮もてがけたという、前代未聞のSFアクション大作でございますね。




ジャッキーーーーン!!
グワッシャーーーン!!
ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!

この辺で感想を終わらせたいくらい、ズゴゴゴゴゴゴ・・・な作品でした(意味不明)。




ワタシこういうの大好きです!!
なんたってマジンガーZらぶでしたからねー!!
とにかくロボットが可愛い!!


特にこいつ♪

ロボット好きにはたまりません!!
トランスフォームする場面では、童心に戻って心躍らせてその姿に見入っておりましたわ。

ベイやん、今までアナタをバカにしていましたけど、今回は見直しました。
こんなアホみたいに素晴らしい映画、アナタにしか作れません。
湯水のように金使って、こんなに跡形もなく破壊して、たかが映画に国防総省の協力まで仰いでしまうなんて、ベイやんにしか出来ません。
エイリアンが人類を滅亡させる・・・という話はありがちですけど、まあこれはエイリアンというより、トランスフォームに意義があるわけで(笑)。
それでもストーリーは意外とちゃんとしておりましたねー。
ブサイクでぱっとしない主人公が、人類の危機的状況において、一人前の男に成長していく・・・という話です。
いや、この際ストーリーはどうでもいいのですけどね。



主人公がブサイクでどーしようと思ったけど、ベイやんはちゃんとイケメンも用意していてくれました。



米陸軍大尉役のジョシュ・デュアメル。
ピープル誌の「50人の最も美しい人々」に選ばれたそうですが、わかりますわかります。
いい男の基準は万国共通でございます
映画の中では20キロもある本物のガンを使用していたということですが、身長190センチのナイスバディだからこそ、この役を獲得できたのかも知れませんねー。


(Las Vegas Showより)

きゃわわん~~!!
ちゅてきではありませんか~~~!!

ちなみにこんなナイスバディです。





あら、なんの話してましたっけ(汗)???

そうそう、トランスフォーマーでしたよね。
ロボット好きとジョシュ・デュアメルくんが好み~~♪って人は楽しめる作品だと思います。
でもそれ以外の人は・・・長丁場だし退屈してしまう映画かも知れませんな。
まあ、ワタシはすっごく楽しめたのでよかったということで。
コメント (38)
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「TAXi 4」

2007-08-30 01:22:11 | 映画・DVD【た】
みなさん、こにしょわ~~~♪
行ってきました~~
大好きなエミリアンとジベール署長を見に♪



2007年、フランス作品

監督:ジェラール・クラヴジック

製作・脚本:リュック・ベッソン

出演:サミー・ナセリ(ダニエル) 
   フレデリック・ディファンタール(エミリアン) 
   ベルナール・ファルシー(ジベール署長) 
   エマ・シェーベルイ=ヴィークルンド(ペトラ)他


レーシング仕様に改造したプジョー407でマルセイユを駆け抜けるタクシー運転手ダニエルと、「ヘマ」についての辞書が書けるくらいヘマばかりしている刑事エミリアンの活躍(?)を描く。

シリーズ4作目となる今回は、ヨーロッパ最強の凶悪犯(アル・カポネ以上だそうだが・・・)を護送するという任務を受けたエミリアンが、例のごとくヘマをやらかし、犯人を逃がしてしまうというお話。
警察署でジベール署長の説明を聞いているエミリアンの姿を見て「おお!少しは頼もしくなったな!」と思ったのもつかの間、やっぱりエミリアンはエミリアンでした。まあそこが可愛いんですけどね。


エミリアンが相変わらずかわゆ~~い♪

汚名返上したいエミリアンは、例のごとく親友のダニエルの協力を得て凶悪犯一味を追い、アジトへ侵入するが何故かそこには愛する妻ペトロが・・・。
ペトロは金庫破りのプロと偽って凶悪犯一味に紛れ込むという秘密捜査についていたのだ。
敵に見つかってしまったエミリアンは、囚われの身となってしまうが、われらがジベール署長が果敢に立ち上がり、エミリアンを救い出そうとする・・・・・・が、救えるのか?大丈夫なのか?


毎回毎回毎回思うのだけど、あんなに生粋のオバカばっかり、どうやったら集められるのか、マルセイユ警察よ~~!
そして今回の凶悪犯は、頭脳は明晰だけどマルセイユ警察の面々にも負けないくらいオバカぶりを発揮する。
まさにオバカ対オバカの対決。


見えないけど、一応、凶悪犯です

バカ対決に力を入れているせいか、カーアクションが削られており、スタイリッシュなプジョー407の美しいフォルムもなかなか拝めない。
そんなわけで物語の中で唯一、冷静に物事を分析するダニエルの出番もいつもよりは少ないかも。
その代わり・・・ジベール署長の暴走・・・爆走・・・いや・・・活躍を見ることができて、ジベールファンとしては嬉しい限り。
ダニエルやエミリアンの可愛い子供たちも登場し、思わず頬が緩んでしまう場面も。


こんなのが本当に警察署長だったら・・・と考えると恐ろしい

今回も爆笑の連続だった・・・。
ここまで終始バカに徹するとは、見ていてすがすがしいというか潔ささえ感じられる。
このまま、アホ全開でつっぱしれ!!負けるな!マルセイユ警察(何に?)!!
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やっぱ、こーゆーの好き「デジャブ」

2007-04-11 02:43:30 | 映画・DVD【た】
「ハリウッド映画は衰退の一途をたどっている」とか言われる昨今ですが、ワタクシ、どうやら多少面白さにかけようが、腑に落ちない点があろうが、主人公の動作が緩慢であろうが、「カネ、半分返して欲しい・・・」と思おうが、アクション映画とかパニック映画とか大好きなんでございますねー。
これはデンゼル・ワシントンも出るし、絶対に観ようと思っていた作品でございます。
いや~~~思った以上に面白かったですわ♪



監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル他

アメリカのニューオリンズで543名もの犠牲者を出すフェリー爆破事件がおきた。
AFTの捜査官ダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)は、事件現場で次々と事件の証拠になるものを発見し、鋭い観察力や分析力を発揮する。
事務所にもどったダグは、事件当時に撮影された様々な映像をチェックしているうちに、監視カメラに映し出された、橋の上でバイクを止めてフェリーを眺めていた不審な人物(ジム・カヴィーゼル)の姿を発見するのだった。



やがて爆破事件の現場近くで、女性の焼死体が発見される。
彼女は爆破事件の前にすでに死亡していたと推定されたが、ダグはこの女性を知らないはずなのに、以前に会ったことがあるような感覚におちいる。そして事件解決の鍵を握るのは彼女だと直感する。

彼女の名前はクレア・クチヴァーだと判明。
彼女の父親から鍵と写真を借りたダグは、彼女のアパートに向かい、そこで血まみれの布切れや、拳銃を発見する。
そして・・・・・
冷蔵庫のドアのところに「君は彼女を救える」という、マグネットで作られたメッセージが残されているのを見つける。
「このメッセージは誰が誰にあてたものなのか?」そして血まみれ布は何を意味するのか?


ダグは鋭い観察力&洞察力&分析力をかわれ、FBI捜査官のプライズワーラ(もっとわかりやすい名前にせんかい!)(←ヴァル・キルマーです)に、特別捜査班のメンバーに抜擢されます。
そこで、現在から「4日と6時間前」の映像をリアルタイムで監視できてしまうすごいシステム「スノーホワイト」があることを知るのですね。
で、ダグは「クレアの部屋」を映し出すように設定させるのだけど、そこで「生きている」クレアの姿を見て、彼女のあまりの美しさに魂を抜かれちゃうわけです。
「この、美しい人を死なせてはいか~~~ん!!」と恋に落ちた男は思うんですね。←いや、でももう死んでます。
そらそーだ、ワタシだって4日と6時間前の美しいウルスのアップの映像なんか見せられたら・・・・・着替えている姿なんか映し出されたら・・・・・パタッ(←倒れた音)。
というか今現在のウルスの映像でも倒れると思いますけど

これ以上言うとネタばれになってしまうので控えますが、恋に落ちた男が彼女を助けようとして、奇想天外な展開&運命に翻弄されていくのです。
デンゼル・ワシントンは相変わらず安心して見れる俳優の一人なのですが、ある意味いつもの似たような役回りで、新鮮味には欠けるかも。
でもそれを補う、どっしりとした存在感と自信に満ちた演技は素晴らしいです。
ブラッカイマーが即決で買付けたという、見るものを捕らえて離さない魅力に満ちた脚本も劇的で斬新。
単なるサスペンスアクションではなく、見終わった後に「愛する人が生きているって幸せなことなんだな~」としみじみ感じさせてくれる、いい映画です。

様々な謎である伏線があちこちに張り巡らされているのですが、アナタには解けますか?
ええ、ワタシは全然解けなかったんですけどね・・・。
終盤で「おお~~~!そういうことか!!」って・・・。
相変わらず製作側を「してやったり!」と喜ばせるような客なんでございます、ハイ。
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「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」

2007-02-03 06:25:20 | 映画・DVD【た】
久々のルパート・エヴェレットでございます。のほほほほ。
といってもこの作品は1984年の作品なので、20年以上前のもの。

ご覧になって~。
霧雨のロンドン。愛しい女に会うために傘も持たずにたたずむ美しい男、エヴェレット・・・。
なんて素敵~~~~~~~~~~。



彼は貧しいけど(親が金くんないから)、若くて魅力的な、自己チューで乳離れができていない男の役(どんなだ)。
これがもうお似合いで・・・。
こんな男だったら、不幸になる~騙される~とわかっていても、女がほおっておくわけがない。


ストーリーは

1955年、7月13日にイギリス最後の絞首刑を受刑した、ルース・エリスの実話をもとにしたもの。

1954年、ロンドン。
ルース・エリス(ミランダ・リチャードソン)は離婚歴がある二児の母親だが、生活費を稼ぐため酒場のホステスをしていた。
ある晩、若くて魅力的なレーサー、デーヴィッド(ルパート・エヴェレット)が酒場にやってくる。
誘われるままにベッドを共にしたルースは、たちまちデーヴィッドの虜になってしまう。
だがデーヴィッドには親がすすめる婚約者がいた。
にもかかわらず、デーヴィッドはあしげくルースの元に通ってくる。

婚約者と一緒にいるデーヴィッドの姿を見て、嫉妬の炎に身を焦がすルース。



苦しさに耐え切れず別れようと決心しても、デーヴィッドの誘いを断ることが出来ない。
そんなルースを愛する中年紳士、デズモンド(イアン・ホルム)は、金銭的な面でも精神的な面でも支えてくれるのだが、感謝こそすれ、愛情を抱くことが出来ない。

デーヴィッドは婚約を破棄し、ルースと結婚しようとするが周囲の反対にあう。
反対にあったらあっさり諦めてしまうデーヴィッド。
デーヴィッドを愛してはいたが、身分が違うだけでなく、あまりに自己中心的だったため、ルースも結婚にふみきれないでいた。

やがてルースはデーヴィッドの子供を宿すのだが、流産してしまう。
精神的に極限まで追いつめられたルースは、デーヴィッドの屋敷まで出向くのだが、そこでデーヴィッドに自分以外の女性がいることを知るのだった・・・。


若くて魅力的、でも己の気が向いた時にしか女に会いに行かない自分勝手な男、デーヴィッド。



ルースに甘えたり、泣いたり、時には攻撃的になったり、嫉妬にトチ狂ったり。
色んな表情のエヴェレットが見れてファンとしては嬉しい限り。



こんな可愛い顔も見れるのだ~♪めちゃらぶり~♪


ミランダ・リチャードソンはデーヴィッドを愛しながらも憎悪する、気性の激しいルース役にぴったりはまっていて、実力をみせつけてくれる。
顔の感じが今とあまり変わらない気がするのは気のせいだろーか?
イアン・ホルムも誠実な紳士の役がぴったりだった。


愛し合っていながらも、ぶつかりあい、お互いの牙で傷つけ合わずにいられない二人。
二人はある意味、似すぎていたのかも知れない。

ルースは最後にデーヴィッドの身体に銃弾を撃ちこむ。
息絶えたデーヴィッドのそばに、ルースからのプレゼントであるお守りが落ちていたのが皮肉というかなんというか。
劇場公開版ラストシーンで、ルースはデーヴィッドの母親に宛てた手紙で謝罪をしているが、憎悪や嫉妬、執着から開放され心の安らぎが得られたのだなと感じられる文面だ。
彼女は彼を永遠に自分だけのものにしたのだから。

不憫なのは残されたルースの息子と、ルースを心から愛したデズモンド。
デーヴィッドがルースに対して自分勝手だったように、ルースも息子とデズモンドに対しては誠実さに欠けていた。そして最後は殺人を犯し、彼らの思いを裏切ることになる。
彼らのことは二の次になるほど、デーヴィッドへの思いというか執着が深かったということなのだろうけれど。
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「タブロイド」

2007-01-31 09:18:04 | 映画・DVD【た】


2004年、メキシコ・エクアドル作品


オープニング。
川(沼?池?)の中で、石鹸で身体を洗う、人のよさそうな男の姿。
男は岸にあがり、洗面器に服と漂白剤をいれる。
男の顔は何かをやりとげたようなすがすがしい表情。


エクアドルのババオヨで子供ばかりを狙った殺人事件が多発していた。犯人は"モンスター"と呼ばれ人々から恐れられていた。
その事件を追ってマイアミからやって来たレポーターのマノロは、取材中にある事故に遭遇する。川で身体を洗っていた男の運転する車が、誤って子どもをひき殺してしまったのだ。
一気に群集が押し寄せ、車から出ようとした男を取り囲み、暴行を加え焼き殺そうとする。
マノロのチームは「スクープだ」と言わんばかりにカメラをまわす。
だがすんでのところでマノロは男を助け出した。

結局、暴行を加えた首謀者と、子どもをひき殺したその男は連行されるのだが、男は命の恩人であるマノロに「恩返しにモンスターについて知っていることを教える。モンスターが子どもを殺して埋めた場所を知っている」と言う。

真夜中、マノロは男が教えた場所を掘りに行き、少女の死体を見つける。
マノロは男がモンスターなのではないかと疑い始めるが、スクープに対する強い欲望から、警察に通報せずそのまま少女の死体を埋めなおすのだった。



オープニングから、この男が人を殺したであろうことが読み取れるのだが、人のよさそうな姿やリンチにあっている痛ましい姿を見ていると、彼が加害者なのか被害者なのかわからなくなる。
この映画は、一見普通に見える人間の持つ、意外性や心の闇を描いて、誰でも彼のようになりうる可能性をぼんやりとだが示唆させる。
そしてその男がモンスターだと嗅ぎ取り、彼を取材し特番でスクープとしてとりあげようとしたマノロは、結局のところ彼を釈放する結果をまねいてしまうのだ。
人の命や真実を尊重しようとしながらも、スクープを追い続け視聴率をあげることに重きを置かざるを得ないマスメディアのありかたを、非難するというよりは私たちに問うような形で描いている。
ワタシはとっさに「豊田商事会長刺殺事件」を思い出してしまったのだけれど。


実在した連続殺人事件にインスパイアされたというだけあって、終始緊張感に溢れたストーリーは、見終わった後までも胸に重々しいものを残す。
いつも犠牲になるのは、守るべき弱いものたちなのだと思うといたたまれない。

結局犯人を野放しにしてしまったマノロたちは、そのことを警察に告げるでもなく重苦しい思いを自分たちの胸にしまってババオヨを後にする。
マノロたちの胸の中の重苦しさといたたまれない思いが、この映画の後味の悪さとして私たちの胸に刻み込まれる感じだ。


後味は悪いけれど、映画としては秀逸。
ババオヨの人々の汗の臭いが感じられるような、臨場感あふれるいい映画だと思った。
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「ダークネス」

2007-01-22 02:19:22 | 映画・DVD【た】


2002年、スペイン映画
監督はスパニッシュ・ホラーの鬼才(なのか?知らんけど)ジャウマ・バラゲロ



内容はというと・・・


アメリカからスペイン郊外へ越して来たレジーナ(アンナ・パキン)とその家族。
だが越してきてほどなく、家の中の電気が消えたり、父親の病気が悪化したり、弟の身体に不思議な傷が出来ていたり・・・とレジーナを不安にさせる出来事が次々と起こる。
この家に何か原因があると感じたレジーナは、ボーイフレンドのカルロス(フェレ・マルティネス)の手をかり、真相究明にのりだす。
そして『40年前の皆既日食の日に、スペイン郊外の森で起きた7人の子供の失踪事件』と、この家が深く関わっていることを知る。


映画を見てすぐ「ああ、この家は子供たちが惨殺された家なんだな」とわかる。
となると、この家族の異変は「殺された子供たちが何が訴えようとしているのか」もしくは「怨念がこの家族を死においやろうとしているのか」だろうと思う。

でも実際はちょっと違う。

邪悪な闇が存在し、その力を信じ、その闇で世界を覆いつくそうとするものがいる。
闇には人間をも操る力があり、レジーナたち家族はとある理由から「それ」に操られ、家族の絆がガラガラと音をたて崩壊していくことになるのだ。
そう、これは家庭崩壊の恐怖をも描いてもいるのだ。


そして

断片的に視覚を刺激する、血のにおいのするフラッシュバックの映像。
静かに、ただそこに存在する薄暗い闇・・・。
壁にかざられた、こちらを見つめるような不気味な写真・・・。
狂ったようにジャガイモを刻み続ける父親の手・・・。

「ホラー苦手」「暗闇嫌い」ということもあるだろうが、ワタシにはどれもこれもじわじわとした恐怖を感じさせた。
なんだか自分の後ろにも、闇が少しずつ迫ってくるような感覚にとらわれたりして。
多少まとまりには欠けるが、なかなか楽しめる・・・というか怖がらせてくれる映画だった。
特に前半は何処で何が出てくるかわからない分、ぞくぞくした。
スプラッタっぽい場面や、むやみに人が死ぬ場面がなかったのにも好感がもてた。


でも惜しいと思われるところが多々ある。
たとえば、何故「彼」がそんなに闇の世界にこだわったのかが全くわからないこと。
闇の世界が訪れた時、彼が何をしたかったのかもわからないし、40年も待っていたわりには、気迫というか執念のようなものが感じられない。
それから闇(というか邪悪なもの?)にそんなにパワーがあるのなら、40年前に闇自身の力で儀式を遂行できたんじゃないのかとも思う。




思ったよりフェレはでずっぱりでよかったけど、相手がアンナ・パキンというのはどうよ(いや、主役はアンナ・パキンなんだけどさ)?
可愛くないわけじゃないけれど、フェレの相手はスペインの女優さんがよかったのではなかろうか?
というか全てスペイン産で固めた方がよかったのでは?
その方が恐怖度も増したような気がするんだけど。



隣にいるアンナ・パキンよりフェレが可愛く見えるのは、ワタシの眼が腐っているから????
というかフェレ何気にケツアゴですか????

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「ダーティハリー5」

2007-01-18 02:53:51 | 映画・DVD【た】


人気ロック・アーティスト、高名な女流映画評論家、そしてテレビ・ショーのホストらが次々と殺される事件が発生。ハリーは新しい相棒の中国人クワンとともに捜査に乗り出す。やがて捜査線上に一人の映画監督が浮かぶ。彼の映画「デッド・プール」のゲーム・リストそのままに殺人がおこっていたのだ。しかもリストの最後に記された名は、ハリー・キャラハン彼自身。姿なき殺人鬼を追うハリーに最大の危機がせまる。

1988年、アメリカ映画


リーアム・ニーソンが出ているので見てみた。

「ダーティハリー」なんて見るの久しぶりかも~~。
昔からよく民放でやっているので、結構見ているんだけど、これは見た記憶がない。

民放でやっていた時(というか民放でしか見ていない)は吹き替えで、しかも声が山田康雄だったから、ワタシの中ではハリーの声=山田康雄なのだ。
クリント・イーストウッド本人の声だとちと違和感を感じる。

しかしクリント・イーストウッドも年をとったなあ。
まあ一作目から17年もたっているとくりゃ無理はないわな。
あまりダーティって感じでもなくなっていたし。
アクションシーン(といえるのか)の身体のキレは、やっぱりイマイチだし。
それに監督として最近は名をはせているけれど、役者としては決してうまいとは言えないなあ・・・と改めて思った。昔はそんなこと感じなかったのだけれど。
でもこのシリーズで私たちを楽しませてくれた功績は大きいよね(って何様だ、ワタシ)。


前半で殺されるヤク中のロック・スターにジム・キャリー。
相変わらずこういう壊れた役がうまい。そしてやっぱり口がでかい。

そしてリーアム。



映画監督の役だけど、とっても素敵~~♪
長いコートをばさばささせながら歩く姿がまたかっこいい♪
ワタシとしては実はリーアムが殺人鬼だった・・・表にこそ出さないけれど、すごい狂気にとらわれていた・・・と言う展開なら面白いと思っていたのだけれど・・・。
なんだか犯人が意外としょぼくて冴えないヤツなんでがっくり。

でも爆弾を積んだリモコンカーがハリーの乗る車を追い回すシーンでは「リモコンカーってあんなに早く走れるものなのか???」と突っ込みをいれつつ、ハリーがここでくたばるワケないわなと思いつつも、意外とはらはらしたりして。
ハリー自身の命が狙われているわりには「最大の危機」って感じではなかったけど。


ラストの犯人を追いつめるシーン・・・そしていつもの名セリフ。
やっぱり年くってもハリーはハリーなんだな。
昔のワイルドでとんがった感じはなくなったものの、年を重ねたことによって得た渋さと、ほのかな哀愁を感じさせた。
芝居が下手でもいいのよ。年くってもいいのよ。
クリント・イーストウッド・・・ダーティハリーはやっぱりかっこいいんだから。
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「トリスタンとイゾルデ」

2006-11-19 20:36:37 | 映画・DVD【た】
映画館で映画を観るの…ほぼ2ケ月ぶり…。
大きいスクリーンで映画を観れるのって幸せっす(感涙)。
さまざまな理由から、観に行くのが最終日になってしまいました。

開演10分前に会場に到着。
結構空席があったので「う~む。人気ないのかな~」と思っていたら、予告の合間に人がぱらぱらと入場してきて満席に近い状態になってしまいました(ちなみにレディスデイは満員だったとか)。
意外だったのは、一人で観に来ている男性客が結構多かったこと。
もしかして女性よりも男性の方がロマンチックな恋愛にあこがれているのかにゃ~なんて思ってしまいまいした。
(相変わらず前置きが長いdim)



監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル他


イングランドの若き騎士トリスタンと、敵対するアイルランド王の娘イゾルデの「禁じられた愛」の物語。
戦闘で瀕死の重傷を負い、敵国アイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、イゾルデによって献身的な介護をうける。
やがて二人は愛し合うようになるが、過酷な運命が彼らを待ち受けていた。



ワタシ、こういう歴史劇大好きです。
まあつっこみを入れたくなる場面もありましたが、細かいことは抜きにして、スペクタクル感あふれるラブストーリーを素直に楽しんでまいりました。
ちょっと難を言わせてもらえば、イゾルデは気丈で高貴な感じがしてよかったと思うけど、トリスタン…ちょっと軟弱じゃないか~~?
うるうるの涙顔も悪かないけど、どちらかというと「心で泣いて」欲しかったなあ。
トリスタンが繊細過ぎる分、マークの落ち着いた大人の魅力が生かされていて、それはそれでよかったけれど。

しかしいつもこういう映画を観て思うのは「男ってなんでそんなに戦いたいの?」ということ。
男が戦わない時代ってないですよね。必ず何処かで血を流している。
そして女はいつも男の勝手によって泣かされるハメになるのですよね。
自分の野望のために、娘イゾルデを犠牲にしようとするドナカーには怒りを覚えました。
人間って、ある意味進歩してないんだな~なんて思ったりして…。



ルーファス・シーウェルはコーンウォールの領主のマーク役。両親をアイルランド人に殺されたトリスタンの育ての親とも言うべき存在。
トリスタンとイゾルデが愛し合っていることを知らず、イゾルデを妻にむかえ、献身的につくす健気な王様なのだ。
イゾルデを愛しながらも、最後にはトリスタンと結ばせてあげようとするところに、愛の深さが感じられて泣けるんだな…。
でもこれ↑王様っていうより「マタギ」って感じ…。



イゾルデを深く愛し、彼女を心から幸せにしてあげたいと思うマーク。
だがこの写真を見る限り、若い娘をくどいている単なる「スケベオヤジ」にしか見えない…。


ちょっと最近「悪役ルーファス」に慣れてしまっていたので、たまに「いい人」だったりすると違和感を覚えたりして(笑)。
でもルーファス、やっぱりうまいですよね~。
イギリスの俳優ってはずれが少ないって言うか、ほんとにうまい人が多い。
マークの失脚を願うウィトレッド役のマーク・ストロングとか、イゾルデの乳母のブラーニャ役のブロナー・ギャラガーとかもいい味出してました。


コメント (12)
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