オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「タブロイド」

2007-01-31 09:18:04 | 映画・DVD【た】


2004年、メキシコ・エクアドル作品


オープニング。
川(沼?池?)の中で、石鹸で身体を洗う、人のよさそうな男の姿。
男は岸にあがり、洗面器に服と漂白剤をいれる。
男の顔は何かをやりとげたようなすがすがしい表情。


エクアドルのババオヨで子供ばかりを狙った殺人事件が多発していた。犯人は"モンスター"と呼ばれ人々から恐れられていた。
その事件を追ってマイアミからやって来たレポーターのマノロは、取材中にある事故に遭遇する。川で身体を洗っていた男の運転する車が、誤って子どもをひき殺してしまったのだ。
一気に群集が押し寄せ、車から出ようとした男を取り囲み、暴行を加え焼き殺そうとする。
マノロのチームは「スクープだ」と言わんばかりにカメラをまわす。
だがすんでのところでマノロは男を助け出した。

結局、暴行を加えた首謀者と、子どもをひき殺したその男は連行されるのだが、男は命の恩人であるマノロに「恩返しにモンスターについて知っていることを教える。モンスターが子どもを殺して埋めた場所を知っている」と言う。

真夜中、マノロは男が教えた場所を掘りに行き、少女の死体を見つける。
マノロは男がモンスターなのではないかと疑い始めるが、スクープに対する強い欲望から、警察に通報せずそのまま少女の死体を埋めなおすのだった。



オープニングから、この男が人を殺したであろうことが読み取れるのだが、人のよさそうな姿やリンチにあっている痛ましい姿を見ていると、彼が加害者なのか被害者なのかわからなくなる。
この映画は、一見普通に見える人間の持つ、意外性や心の闇を描いて、誰でも彼のようになりうる可能性をぼんやりとだが示唆させる。
そしてその男がモンスターだと嗅ぎ取り、彼を取材し特番でスクープとしてとりあげようとしたマノロは、結局のところ彼を釈放する結果をまねいてしまうのだ。
人の命や真実を尊重しようとしながらも、スクープを追い続け視聴率をあげることに重きを置かざるを得ないマスメディアのありかたを、非難するというよりは私たちに問うような形で描いている。
ワタシはとっさに「豊田商事会長刺殺事件」を思い出してしまったのだけれど。


実在した連続殺人事件にインスパイアされたというだけあって、終始緊張感に溢れたストーリーは、見終わった後までも胸に重々しいものを残す。
いつも犠牲になるのは、守るべき弱いものたちなのだと思うといたたまれない。

結局犯人を野放しにしてしまったマノロたちは、そのことを警察に告げるでもなく重苦しい思いを自分たちの胸にしまってババオヨを後にする。
マノロたちの胸の中の重苦しさといたたまれない思いが、この映画の後味の悪さとして私たちの胸に刻み込まれる感じだ。


後味は悪いけれど、映画としては秀逸。
ババオヨの人々の汗の臭いが感じられるような、臨場感あふれるいい映画だと思った。
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おっさんに紛れて

2007-01-30 00:33:02 | 日々のこと
ストレスがかなりたまってしまったので、某日会社をさぼくり、銀座をぶらぶらしてきた。

銀行に行って金おろしてからぶらぶらしようと思って、み○ほ銀行によったら、うちの会社の経理の黒沢くんがいたのにはびっくり!!
やっぱり悪いことはできないもんだ(いや、悪いことだとは微塵も思ってないのだが)。

しかし・・・世間の人が働いている時に、自由にふらふらできるのって・・・なんて幸せ!!!!


丸の内にあるパパスカフェで遅めのランチをとり、有楽町の○ックカメラをぶらぶらするdim。

と、100インチもあるスクリーンが展示してあるではないですかーーー!!
そしてそのスクリーンに見慣れた映像が。

なんと「THE RETURN OF THE KING」だった。

ちょうどこの場面。



すると、ほんの数人しかいなかった画面の前に、わらわらとおっさんたちが集結してきた。



おっさんはこういう合戦というか戦闘シーンが大好きらしい。
あっというまにすごい人だかり・・・というか、おっさんだかりになった。
おっさんにまみれ(?)というか紛れ、紅一点のdim。なんだか居心地が悪い・・・。


ところが



このシーンになったとたん、潮が引いたようにおっさんたちはいなくなった。
なんてわかりやすいんだ、おっさんたちは。
まだまだ戦闘シーンは続くのだよ。
しかしおっさんたちにも嫌われるなんて、可哀想なデネパパである。



ちなみにdimが一番好きな場面はこの場面からセオデンが死ぬまで。
エオウィンが女剣士よろしく(つか、まさに女剣士なんだけど)、二刀流で活躍する場面を見ていると、ぞくぞくきてしまう。
何を隠そう私は指輪の中ではエオウィンとセオデンが一番好きなので、このあたりの場面は涙なしでは見れないのである。

というわけでセオデンが死ぬシーンまで、涙をこらえながら見てしまったのだった。

一体会社休んで何しとるんや~と言われそうだが、大画面でしかもタダで見れて、ちょっと心が癒されたdimであった。


いやしかし・・・100インチっていいなあ・・・。
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「ハロウィンH20」

2007-01-28 02:00:55 | 映画・DVD【は】
このブログを見にきてくださってる方は、多分こんな映画見ないでしょうね~。
普段の私も絶対に絶対にレンタルしないのですが、若かりしジョシュ・ハートネットが出ているということとジェイミー・リー・カーティスが出ている(結構好き)・・・ということで、思い切って借りてみたのでした。



1998年、アメリカ作品


ハロウィンの夜に起こった大量殺人事件から20年。
殺人鬼マイケル・マイヤーズの妹で、被害者の中で唯一の生き残りであるローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は名前を変え、カリフォルニアの私立高校の校長として生活していた。
今ではジョン(ジョシュ・ハートネット)という息子もおり、幸せな生活を送っているかのように見えたが、あの恐ろしい日のことを一度たりとも忘れたことがなかった。
死んだはずの兄が再び自分のもとにやってくるような気がしてならなかったのである。夢にまで見てうなされ、恐怖で眼が覚めることもしばしばだ。

息子のジョンはいつまでも過去にこだわり、自分を縛り付けている母を、愛していながらもうとましく思っていた。
ハロウィンの日のキャンプにも行かせてももらえない。
ジョンは恋人や親友としめしあわせ、キャンプのため生徒のいなくなった校内でハロウィンパーティーを行うことにした。

そしてローリーが20年間おそれていたその懸念が、ハロウィンの夜、再び現実となる・・・。


これはシリーズもので、この作品の前に何作かあるようなのですが、勿論私はどれも見たことがありません。でも前作を見ていなくても十分に楽しめます。
ジェイミー・リー・カーティスはシリーズ第1作目の『ハロウィン』でも主人公を演じていたのですね。
20年前の回想シーンで若かりし頃のジェイミー・リーが見れるのですが、今回は以前のような若さ溢れる魅力はなくなったものの、母親としてのタフな美しさをみることが出来ます。


シリーズの他の作品ではどうだかわかりませんが、本作では殺しの濫用はしていません。それに残忍なシーンも極力見せないようにしています。
なのに怖いんですよね。
シリーズで使われていたものなのかも知れませんが、レトロで恐怖心を煽るような音楽。それからゆっくり引いていくカメラワークが、暗闇で誰がこちらを見ているような不安な気持ちにさせます。
そして白いマスクをかぶったローリーの兄、マイケル・マイヤーズ。
マスクでその表情や性格が読み取れないだけに、かえって薄気味悪いのです。

ローリーは20年間、死んだはずの兄の影に怯え暮らしてきたのですが、息子のジョンが兄、マイケルに刺されたことによって、恐怖が怒りに変わります。そして兄と妹の決着をつけねばならないと悟り、「エイリアン」のシガニー・ウィーバーのように猛然と立ち上がるのでした。
そして追われる立場だったローリーが兄を追う立場となるのです。
ジェイミー・リーの鬼気迫る演技は迫力満点、まさに体当たりの演技と言えます。
ラストのシーンははっきり言って、マイケルよりローリーの方が怖かった・・・。


ローリーの母親としての強さや恐怖に立ち向かっていく勇気・・・この映画はある意味、深く人間を描いていて単なるホラーとはちょっと違っているような気がします(ホラーなんてあんまり見ないからよく知らんけど)。
「サイコ」で絶叫していたジェイミー・リーの母ジャネット・リーも、ローリーの秘書として出演しています。「サイコ」を意識したセリフや車が登場したりして「サイコ」に対するオマージュも見られなかなか面白い映画でした。


あ、ジョシュ!やっぱりまったりしていてなかなか可愛かったです(笑)。



でもこの髪型はやっぱり・・・やめて欲しい(涙)。
元がいいだけに。
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「ラッキーナンバー7 (LUCKY NUMBER SLEVIN)」

2007-01-25 02:26:20 | 映画・DVD【ら】


2006年、アメリカ作品
出演: ジョシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、スタンリー・トゥッチ他


空港の人気のないロビーで、人生に疲れたような青年が一人。
そこに謎の車椅子の男(ブルース・ウィリス)が現れ「時があった」と青年に言う。
そして20年前の八百長のダービーがもとで皆殺しにされた家族の話を語り始める。

一方、さまざまな不運にみまわれたスレヴン(ジョシュ・ハートネット)は、NYに住む友人ニックを頼って彼のアパートにやってきた。
ニックが不在の中、シャワーを浴びていると、向かいの部屋に住む検視官リンジー(ルーシー・リュー)がニックを訪ねてくる。
意気投合するスレヴンとリンジー。
リンジーに魅かれ「悪いことばかりではないんだな・・・」と思っていた矢先、ニックと間違われたスレヴンはギャングに拉致されてしまう。
そして「貸した金が払えないのなら、ある人物を殺害しろ」と命令されてしまう。
猶予は三日間。
断れば殺されるだろう。だが自分に果たして人殺しが出来るのか?

スレヴンは本当に運が悪い男なのだろうか・・・?



いや~ビックリしたわ!!
なにがビックリしたって・・・
ジョシュ・ハートネットがとっても素敵になっていたから!!!
そしてブルース・ウィリスやモーガン・フリーマン、ベン・キングズレーとは全く違った味のある、いい俳優になっていたから。


もっとかっこいいクールな写真があったが、載せたらネタバレになるので。この可愛い写真で勘弁を。



血生臭い場面続出だけど、全然危機感が感じられないジョシュの「のほほーん」とした雰囲気のせいか、テンポがいいわりにまったりしているというか、まったりしている中にスリルがあるというか・・・なんとも不思議な感覚。
前半は彼の腰に巻いた、いつ落ちるとも知れないタオルがおかしさを増長させていてコメディっぽい感じだ。
そしてスレヴンとリンジーの二人だけ観ていると「これはラブストーリーなの?」と思えるような微笑ましい可愛さも含んでいたりして、いろいろな味が楽しめる面白い映画だった。


意外や意外、なかなかお似合いの二人。ルーシー・リューがキュートで可愛い。


冒頭はなかなか物語に入り込みにくい感があるが、中盤からのテンポの良いストリー展開や、思わず笑ってしまうようなウィットに富んだセリフなどにひき付けられ、後半まで一気に物語に引き込まれてしまった。
後半の何転もする展開、重層感は思わず拍手を送りたくなるほど素晴らしい。


それぞれの俳優の演技の巧みさにも舌を巻いた。
どの俳優も飛びぬけて目立っているわけではなく、物語にきちんと溶け込みながらも、きっちり自分の色は出している・・・そんな感じだった。
特にモーガン・フリーマンとベン・キングズレーが二人だけになってお互いを責め合う場面。悪党役の二人の表情がこれまた見ものなのである。
それからところどころに出没するブルース・ウィリス。
セリフは少ないものの、つかみどころがないクールな男を巧く演じている。
スタンリー・トゥッチも出番は少ないが、独特の存在感があった。
彼にあんな結末が待っているとは思いもよらなかったが。


ラストにも意外な展開が待ち受けている。
しかも男たちの心に秘めた思いがちょっと垣間見れて、ほろりとくる。

以下ちょっとネタバレ。
20年前、情によって男はぎりぎりのところでスレブンを救った。
男はスレヴンがリンジーを救ったのを、昔の自分の姿とだぶらせたのかも知れない。
あの時計は父親の愛だけでなく、スレヴンを見守ってきた男の深い思いも込められているのだろな。
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「ダークネス」

2007-01-22 02:19:22 | 映画・DVD【た】


2002年、スペイン映画
監督はスパニッシュ・ホラーの鬼才(なのか?知らんけど)ジャウマ・バラゲロ



内容はというと・・・


アメリカからスペイン郊外へ越して来たレジーナ(アンナ・パキン)とその家族。
だが越してきてほどなく、家の中の電気が消えたり、父親の病気が悪化したり、弟の身体に不思議な傷が出来ていたり・・・とレジーナを不安にさせる出来事が次々と起こる。
この家に何か原因があると感じたレジーナは、ボーイフレンドのカルロス(フェレ・マルティネス)の手をかり、真相究明にのりだす。
そして『40年前の皆既日食の日に、スペイン郊外の森で起きた7人の子供の失踪事件』と、この家が深く関わっていることを知る。


映画を見てすぐ「ああ、この家は子供たちが惨殺された家なんだな」とわかる。
となると、この家族の異変は「殺された子供たちが何が訴えようとしているのか」もしくは「怨念がこの家族を死においやろうとしているのか」だろうと思う。

でも実際はちょっと違う。

邪悪な闇が存在し、その力を信じ、その闇で世界を覆いつくそうとするものがいる。
闇には人間をも操る力があり、レジーナたち家族はとある理由から「それ」に操られ、家族の絆がガラガラと音をたて崩壊していくことになるのだ。
そう、これは家庭崩壊の恐怖をも描いてもいるのだ。


そして

断片的に視覚を刺激する、血のにおいのするフラッシュバックの映像。
静かに、ただそこに存在する薄暗い闇・・・。
壁にかざられた、こちらを見つめるような不気味な写真・・・。
狂ったようにジャガイモを刻み続ける父親の手・・・。

「ホラー苦手」「暗闇嫌い」ということもあるだろうが、ワタシにはどれもこれもじわじわとした恐怖を感じさせた。
なんだか自分の後ろにも、闇が少しずつ迫ってくるような感覚にとらわれたりして。
多少まとまりには欠けるが、なかなか楽しめる・・・というか怖がらせてくれる映画だった。
特に前半は何処で何が出てくるかわからない分、ぞくぞくした。
スプラッタっぽい場面や、むやみに人が死ぬ場面がなかったのにも好感がもてた。


でも惜しいと思われるところが多々ある。
たとえば、何故「彼」がそんなに闇の世界にこだわったのかが全くわからないこと。
闇の世界が訪れた時、彼が何をしたかったのかもわからないし、40年も待っていたわりには、気迫というか執念のようなものが感じられない。
それから闇(というか邪悪なもの?)にそんなにパワーがあるのなら、40年前に闇自身の力で儀式を遂行できたんじゃないのかとも思う。




思ったよりフェレはでずっぱりでよかったけど、相手がアンナ・パキンというのはどうよ(いや、主役はアンナ・パキンなんだけどさ)?
可愛くないわけじゃないけれど、フェレの相手はスペインの女優さんがよかったのではなかろうか?
というか全てスペイン産で固めた方がよかったのでは?
その方が恐怖度も増したような気がするんだけど。



隣にいるアンナ・パキンよりフェレが可愛く見えるのは、ワタシの眼が腐っているから????
というかフェレ何気にケツアゴですか????

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ひどい人間は、いる

2007-01-19 13:10:35 | 日々のこと
先日、会社に行く前に近くのクリーニング屋に寄って行った。
そこは個人でお店をやっていて、早起きのおばちゃんが朝の7時から店番をしているのだ。

おばちゃん「あら~dimさん、久しぶりだねえ。お母さん元気かい」

dim「え?母の病気のことワタシいいましたっけ?」

おばちゃん「いんや、お宅のお父さんが『オレの父親をハルコ(うちの母)がよく面度みてくれたから、恩返しに寝たきりのハルコをオレが面倒みてる』っていってたよ」


絶句・・・・・父は外でそんなことを吹聴しているのか・・・。
困った父親である。
しかし人に話すことも一種のストレス解消になるのかも知れん。

おばちゃん「しかし、お父さん偉いよねえ。あんたらも偉いよ。うちの工場に働きにきていたパートの人はね、ダンナの父親が病気になったら『ワタシは面倒をみる義務がありませんから』って一切手をかさなかったそうだよ」

dim「は~そんな人もいるんですねえ(まあうちの兄嫁も似たようなもんだな・・・と思いながらもそれ以上は言わなかったdim)」

おばちゃん「義務がないってなんだい?ひどい話だよね。それでね、ダンナの父親は結局入院して病院で亡くなったんだけど、一度も見舞いにもいかなかったんだってさ。
それで、死んでから病院に出向いて行って病院の人に50万ぽんと投げ出して『これで葬式やってください』って言ってさっさと帰っちゃたんだってさ」

dim「それは強烈ですね・・・。というかよくそんなことできますねえ」

おばちゃん「だろう?でね、ダンナのオヤジさんが残した遺産は全部自分がもらって、そのお金で自分の実家の近くにうち建てたんだってさ」

dim「ダンナはどうしたの?」

おばちゃん「ダンナは裁判所かなにかで働いていたんだけどさ、仕事やめてそのバカ嫁についていったらしいよ。いまはバカ嫁の実家の茶畑で働いているってさ」

dim「ダンナ・・・一番悪いですね。何やっていたんでしょ。お父さんうかばれないよねえ」

とそこで話は終わったわけでなく、更に「もっとひどいやつがいてさあ・・・」と延々おばちゃんの話は続く。

まあそのバカ嫁がおばちゃんにそんな風に話したとも思えないので、噂や憶測が5割とふんでもヒドイ話である。
子供を歩道橋から投げ落とす人間や、遊び半分でホームレスの人をいたぶって殺してしまう人間や、夫を殺してばらばらにする人間も勿論鬼畜だとは思うが、決して自ら手を下さなくても鬼畜のような人間はいくらでもいるんだな。
ワタシの周りにはそんな人間が(兄嫁くらいしか)居ないので、まあ幸せな方かもしれない。

おばちゃんの話は30分も続き、ワタシは結局会社に20分以上遅刻したのだった。
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「ダーティハリー5」

2007-01-18 02:53:51 | 映画・DVD【た】


人気ロック・アーティスト、高名な女流映画評論家、そしてテレビ・ショーのホストらが次々と殺される事件が発生。ハリーは新しい相棒の中国人クワンとともに捜査に乗り出す。やがて捜査線上に一人の映画監督が浮かぶ。彼の映画「デッド・プール」のゲーム・リストそのままに殺人がおこっていたのだ。しかもリストの最後に記された名は、ハリー・キャラハン彼自身。姿なき殺人鬼を追うハリーに最大の危機がせまる。

1988年、アメリカ映画


リーアム・ニーソンが出ているので見てみた。

「ダーティハリー」なんて見るの久しぶりかも~~。
昔からよく民放でやっているので、結構見ているんだけど、これは見た記憶がない。

民放でやっていた時(というか民放でしか見ていない)は吹き替えで、しかも声が山田康雄だったから、ワタシの中ではハリーの声=山田康雄なのだ。
クリント・イーストウッド本人の声だとちと違和感を感じる。

しかしクリント・イーストウッドも年をとったなあ。
まあ一作目から17年もたっているとくりゃ無理はないわな。
あまりダーティって感じでもなくなっていたし。
アクションシーン(といえるのか)の身体のキレは、やっぱりイマイチだし。
それに監督として最近は名をはせているけれど、役者としては決してうまいとは言えないなあ・・・と改めて思った。昔はそんなこと感じなかったのだけれど。
でもこのシリーズで私たちを楽しませてくれた功績は大きいよね(って何様だ、ワタシ)。


前半で殺されるヤク中のロック・スターにジム・キャリー。
相変わらずこういう壊れた役がうまい。そしてやっぱり口がでかい。

そしてリーアム。



映画監督の役だけど、とっても素敵~~♪
長いコートをばさばささせながら歩く姿がまたかっこいい♪
ワタシとしては実はリーアムが殺人鬼だった・・・表にこそ出さないけれど、すごい狂気にとらわれていた・・・と言う展開なら面白いと思っていたのだけれど・・・。
なんだか犯人が意外としょぼくて冴えないヤツなんでがっくり。

でも爆弾を積んだリモコンカーがハリーの乗る車を追い回すシーンでは「リモコンカーってあんなに早く走れるものなのか???」と突っ込みをいれつつ、ハリーがここでくたばるワケないわなと思いつつも、意外とはらはらしたりして。
ハリー自身の命が狙われているわりには「最大の危機」って感じではなかったけど。


ラストの犯人を追いつめるシーン・・・そしていつもの名セリフ。
やっぱり年くってもハリーはハリーなんだな。
昔のワイルドでとんがった感じはなくなったものの、年を重ねたことによって得た渋さと、ほのかな哀愁を感じさせた。
芝居が下手でもいいのよ。年くってもいいのよ。
クリント・イーストウッド・・・ダーティハリーはやっぱりかっこいいんだから。
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ノリエガ祭りその②「非常戦闘区域(GUERREROS)」

2007-01-16 23:40:07 | 映画・DVD【は】
コソボ紛争は、旧ユーゴスラビア、セルビア共和国コソボ自治州でおこった内戦・紛争を指す。コソボ戦争ともいう。

紛争は自治州内で90%を占めるアルバニア系住民が独立運動を行なったことにセルビア系住民及び連邦・セルビア政府が反発したことに端を発する。

(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)



気持ちが「どよ~~ん」と暗くなるので(結構ひきずるタイプ)、戦争映画はあんまり見ないクチなのですが、これも結構ずっしりと重みを感じる映画でした。



2002年 スペイン映画


1999年の終わり。
セルビア兵はコソボから撤退。代わりにやってきた多国籍軍の目的は平和維持と再建とゲリラの武装解除だった。
スペイン軍はセルビアとの境界に派兵。
そこは危険地帯として知られる地域だった。
この中立地帯ではセルビア兵による住民への襲撃が後を絶たないため「シャドー・ゾーン」とも呼ばれた。

コソボに送られた多国籍軍は武器を携えていながらも、あくまでも「中立」の立場でいなくてはならなかったため、ゲリラへの攻撃は許されなかった。
一般市民がゲリラに連行され殺されても、いっさい手を出すことはできず、見て見ぬふりをするしかなかったのである。
人一倍正義感の強いスペイン兵ヴィダル(エロイ・アソリン)は「市民を救い、平和を維持する」という自分の理念と、部隊の規律の間でジレンマに陥っていく。

ほどなくしてスペイン部隊は「シャドー・ゾーン」の町ルイカでの電力復旧の任務を命じられるが、道中、ちょっとした行き違いでゲリラと銃撃戦になる。
戦車も奪われ、銃撃戦や地雷によってほとんどの仲間を失った彼らは、自分たちにも死が迫りくることを感じ、恐怖と狂気に支配されていく。

初めは、市民を救い平和を維持することを理想としてコソボにやってきたヴィダルが、死の恐怖によって変貌をとげていく姿が実にリアルに描かれている。
最後に罪もない住民をナイフでめった刺しにする彼の目には、もはや狂気しか感じられない。


女、子供も容赦なく殺す。
ゲリラが去った後には命など存在しない。残るのは死体の山だけ。
こういう映画を見る度に胸が苦しくなる。
戦争がいかに愚かな行為であるか私たち人間は知らないはずがないのに、今日も何処かで戦争は確実におこなわれているのだから。


映画としては登場人物ひとりひとりが意外としっかり描かれていて、好感がもてた。


して我等がノリエガ。
部下たちの信頼が薄い(笑)アロンゾ中尉の役。



ゲリラとの銃撃戦で多くの上官や部下を失った彼は、パニックにおちいり判断能力がなくなってしまう。
部下も彼の言うことなんて聞かなくなっちゃうんですね。
でもゲリラに捕らえられた時、ゲリラの上層部に交渉して部下を守ろうとするのですよ。部下の不安をぬぐおうとするのですよ。
強面だけど、実にいいヤツなのでした(こういう役珍しいかもなあ)。



りりしすぎて、とてもヘタレには見えませんわね♪
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「プルートで朝食を」

2007-01-11 01:15:25 | 映画・DVD【は】
ノリエガ祭りした。
「NOVO」(←一度見ているので再見)と「非常戦闘区域」を見た。

でもどうにもレビューを書く気にならんのであった(もっといい映画に出てくれ~~!!たのんます・・・)。
感想は気が向いたらぼちぼち書くことにして。


で、本日はこちら。
「プルートで朝食を」



2005年、イギリス作品

キトゥン(キリアン・マーフィー)は、中性的でちょっと変わった男のコ。
赤ん坊の頃、教会の前に捨てられていた・・・という過去を持っている。
リーアム神父(リーアム・ニーソン)に助けられ、ブレイデン家の養子になったのはいいが、家族の誰も彼を理解しようとはせず、ただ奇異なもののように彼を見るだけだった。
ある日、ついに育ての親との溝を埋められないと悟ったキトゥンは、住み慣れたアイルランドの町を出ることを決意する。


彼の人生は波乱万丈。

学校でも問題児として扱われ、誰も彼の本質を見ようとはしない。
そんな中、彼を愛してくれた数少ない大切な友を、事故で失うという悲劇にみまわれる。
産みの母が住むというロンドンに行けば、惚れたオトコに騙される。
変なおっさんに首を絞められ殺されそうになるわ、マジシャンの助手(?)はやらされるわ、IRAのテロに巻き込まれ大怪我をしただけでなく、警察に「犯人」扱いされるわ、個室ヌードの店で働いていたら父だと名乗るやつがやってくるわ・・・とにかく彼の人生は一筋縄ではいかないのだ。

そんな人生でも彼は人を恨むことなく、人をうらやむことなく、泣き言もいわず、まっすぐ自分らしく生きていこうとする。
自分の居場所を探そうとする、自らの手で幸せを掴もうとするその姿勢。
それは気負った人の心をも動かしてしまう(というか拍子抜けさせてしまうというべきか)力を持っている。
心に沢山の傷を抱え、愛に飢えている彼は、その辛さを知っているが故に、かたくなな人の心を溶かし癒し愛を与えていくことが出来るのだろう。
だが彼のすごいところはその辛さを微塵も感じさせないところ。

オトコとかオンナなんて関係なく、一人の「人間」として実に魅力的。
愛さずにはいられないキャラクターなのだ。
内容的には決して軽いワケでないのだが「シュガー・ベイビー・ラブ」なんか流れているこの映画を見ていると(というよりキトゥンを見ていると)、人生ってそんなに難しく考えることないんじゃないかな~~という錯覚に陥ってしまう。


しかしびっくりしたわ~~、キリアンったら!!!
ワタシはもともとぺヤングのような四角張った顔があまり好きではないのだけど、このキリアンは・・・


惚れ惚れするほど美しいじゃ~ありませんか!!!
オンナのワタシよりはるかに色っぽくオンナらしく、母性的な包容力さえ感じさせる・・・。
オンナとして負けた・・・負けたわ・・・。
よし!
ワタシもキリアンを見習って、明日からオンナらしくする~~~(おや?どこからか無理って声が?)。

キリアンも良かったけど、リーアム・ニーソンの存在感&大人の魅力にすっかりやられてしまって、ワタシの中での好感度アップ♪
「悪霊喰」のヒースとはまた違った趣の司祭姿がグー♪
キトゥンの作文の中の、俗っぽいリーアム神父には大笑いしたなあ。
なんだかリーアムのラブコメが見てみたくなりました。

ニール・ジョーダンの作品で御馴染みのスティーヴン・レイとイアン・ハートのツボをおさえた演技はさすがと言うべきか?
でもウスラボケなワタシは、あれがイアン・ハートだとしばらく気づかなかったのだった・・・。
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ノリエガ祭りその①「PUZZLE(パズル)」

2007-01-05 02:09:42 | 映画・DVD【は】
ノリエガを好きになってから、わりとすぐに見た作品。

一度見た時、なんとなく自分的に納得がいかなかったので、正月のすっきりした頭(?)で見てみたら感じ方も違うかなーと思っての再見。



1999年/スペイン作品
実は原題が「NADIE CONOCE A NADIE」だと知らずに、こちらも買ってしまったのね~。ちゃんと調べればわかることなのに、ワタシったらバカバカバカ!
でもちょっとだけでもノリエガに貢献できたからいいか、くすん。


聖週間に沸くスペイン・セビリア。
小説家志望だが筆が思うように進まず、新聞のクロスワード・パズル制作で生計を立てている青年シモン(エドゥアルド・ノリエガ)のもとに『パズルに“敵対者”という言葉を入れろ』という脅迫めいた電話がかかってくる。
不吉な予感にとりつかれたシモンは、英語教師である同居人カエル(ジョルディ・モリャ)に相談するが「いたずらだろう」と一笑にふされる。
シモンは結局、脅迫電話で言われたように、パズルに“敵対者”という言葉を入れてしまうのだが、その言葉が合致するような殺人事件が彼のまわりで次々とおこっていく・・・。


うううう~~~ん・・・前半はサスペンスって感じがして、まあまあよかったんだけどねえ。
でも犯人がわかったとたんがーーーっくりきたわ。
大掛かりなことをする動機としては、すごく弱いのよね~~~。
犯人がシモンを「選ばれしもの」として選んだ理由もなんだか曖昧だし。
ちょっとの量で大量虐殺できちゃうサリンを、あんな面倒な思いをして大量に仕込むってのもおかしいしねえ。それにあれしか人が死なないわけないだろーが。
おまえらあんな街の模型を作ってるヒマがあるなら、他の事に心血そそげ~!!
なんか全てが安直で薄っぺらで尻切れトンボ。
ありえないことの連続。
ちょっと捻って手を加えれば相当面白くなりそうなのに、すごくもったいないんだよなあ~。

内容はともかくとして、セビリアの美しい風景や、宗教色豊かな(当たり前か)お祭りなんかは、ちょっとした旅行気分に浸れてなかなかよろしい。
でもこれ・・・ノリエガが出ていなかったら見なかったかもな。

2度目の感想も1度目の時とさしてかわりなし。やっぱりあまり人様にはオススメできない・・・。
ノリエガ好きな人なら別だけど。
それだけです。




↑ワタシはこーゆー姿にクラクラしていましたが。本はイイ男の必需品(笑)
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