仲間をかばい服役していたレオ(マーク・ウォルバーグ)が、刑期を終えて出所した。レオは叔父フランクの経営する地下鉄整備会社に就職する。女でひとつで育ててくれた母を安心させるため、まじめに生きようと決心したレオであったが、フランクが政治家との裏取引に携わっていたため、彼の人生は思わぬ方向へと進んでいく。
フランクの命令で親友ウィリー(ホアキン・フェニックス)と共に他社の妨害工作に向かった際、ウィリーが弾みで人を殺めてしまったのだ。そこに居合わせたレオが容疑者になってしまい、警察からは「殺人犯」として、また組織からは「知りすぎている」ため追われる身となってしまう。
この物語の主人公はレオなのですが、私にはウィリーが主人公のような気がしてなりません。
いつも思いつめたような顔をしているレオに比べて、ウィリーは自信に満ち、羽振りもよく、美しい恋人エリカ(シャーリズ・セロン)もいて前途洋々怖いものなしといった感じでした。しかし人を殺め、その罪をレオになすりつけたところから彼の人生は転落への道をたどり始めます。
レオに罪をかぶせながらも、親友である彼のことが心配でならない。
しかし警察やフランクに本当のことを話されては自分の身が危ない。
ウィリーは仲間に「レオを見つけ出して殺せ」と命令します。
親友を殺す…。
その時のウィリーの目には涙が…。その複雑な役をホアキン・フェニックスがうまく演じています。
レオは殺されそうになりながらも逆に相手に深手を負わせます。そして「こいつらを一人残らず許さない!」と復讐を心に誓います。
エリカはレオでなくウィリーが人を殺めたことを悟り、ウィリーを避けるようになります。
そしてフランクもまたウィリーを遠ざけるようになります。
フランクにとってウィリーは所詮使い捨ての道具、とるにたらない人間だったのです。
行き詰ったウィリー…。
そして彼がとった行動は…。
そしてレオが復讐のために、自分や母のために選んだ道は……。
これはレオの復讐劇とも言えるのでしょうが、人に裏切られ、人間のエゴを見せつけられ、あまりにも多くのものを失った彼に最後まで笑顔はありませんでした。
それぞれの登場人物の苦悩や悲しみや不安といった感情表現が実に素晴らしく、見ごたえのある作品になっていると思います。
フランクの命令で親友ウィリー(ホアキン・フェニックス)と共に他社の妨害工作に向かった際、ウィリーが弾みで人を殺めてしまったのだ。そこに居合わせたレオが容疑者になってしまい、警察からは「殺人犯」として、また組織からは「知りすぎている」ため追われる身となってしまう。
この物語の主人公はレオなのですが、私にはウィリーが主人公のような気がしてなりません。
いつも思いつめたような顔をしているレオに比べて、ウィリーは自信に満ち、羽振りもよく、美しい恋人エリカ(シャーリズ・セロン)もいて前途洋々怖いものなしといった感じでした。しかし人を殺め、その罪をレオになすりつけたところから彼の人生は転落への道をたどり始めます。
レオに罪をかぶせながらも、親友である彼のことが心配でならない。
しかし警察やフランクに本当のことを話されては自分の身が危ない。
ウィリーは仲間に「レオを見つけ出して殺せ」と命令します。
親友を殺す…。
その時のウィリーの目には涙が…。その複雑な役をホアキン・フェニックスがうまく演じています。
レオは殺されそうになりながらも逆に相手に深手を負わせます。そして「こいつらを一人残らず許さない!」と復讐を心に誓います。
エリカはレオでなくウィリーが人を殺めたことを悟り、ウィリーを避けるようになります。
そしてフランクもまたウィリーを遠ざけるようになります。
フランクにとってウィリーは所詮使い捨ての道具、とるにたらない人間だったのです。
行き詰ったウィリー…。
そして彼がとった行動は…。
そしてレオが復讐のために、自分や母のために選んだ道は……。
これはレオの復讐劇とも言えるのでしょうが、人に裏切られ、人間のエゴを見せつけられ、あまりにも多くのものを失った彼に最後まで笑顔はありませんでした。
それぞれの登場人物の苦悩や悲しみや不安といった感情表現が実に素晴らしく、見ごたえのある作品になっていると思います。