オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

はえぎわ。。。

2006-11-30 14:44:43 | 俳優のこと
レイフ・ファインズが川端康成の「雪国」映画化作品で監督デビューするそうですね。
繊細な演技をするレイフですが、作品にどのように反映されるのでしょうね。
楽しみであります。

しかし。。。



ええ。。。Jスンで耐性というか免疫はできたんですけどね。。。
いくなら潔くいってください。。。
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我が家に鳥がやってきた!

2006-11-28 01:21:31 | 日々のこと
と言っても明日からニューヨークに出張する妹が「ちょっとあずかって~」と置いていっただけなんですけど。
母を看て、犬の世話してたまに父の世話しているワタシに鳥の面倒までみろってか~~~???
「仕事だから仕方ないでしょ」と言われましてもね~仕事だからで許されるワケではないんですよ。アタシだって仕事してるんです。任せられた方は大変なんです。
「目黒の有名なチーズケーキ買ってきたからさあ~」とチーズケーキごときで人の機嫌をとろうという姑息なやり方も気にくわん(しかも一個だけとは!!!)!
気にくわんけどチーズケーキはしっかりいただきました。

 

左の鳥、置物のように硬直してます。
デブで身体が重いので長時間の飛行は無理でヘテレてすぐにボテッと床に落ちてきます。
右の鳥、優しい顔をしていながら、ガブっと噛み付くとくちばしで「ぎぎぎぎ」とトドメを刺すことを忘れない、しっかりものです。

これから一週間、我が家の一員になるのですが、鳥って見ていて飽きないんですよね~~。ホントはノリエガの「パズル」でも見ようかと思っていたのに、1時間鳥を見てぼ~~~~っとしてしまったのでした。
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「ふるえて眠れ」

2006-11-26 01:57:12 | 映画・DVD【は】
本日は一人で母の看護。
ずっとそばにいなくてはならないので、自室のパソコンを持ってきて、母の側でDVDを見ることにしました。
ホントは気分的にノリエガの「NOVO」を再見したかったんですけどね~、母のそばで「あっは~~~ん♪」だの「うっふ~~ん♪」だのいうエロエロ映画を見るわけにはいかんので…ましてやノリエガのすっぽんぽんの姿などは…(汗)。
(ちなみにこの無邪気な寝顔に萌えたワタシ…)↓



ほれぼれ。。。。






はっ、思いっきり横道にそれてしまった…。
えっと本日はノリエガとは全く関係ない「ふるえて眠れ」を見ますた~~。



1965年作品。

原作、脚本共「何がジェーンに起こったか?」のヘンリー・ファレル。
製作・監督は同じく「何がジェーンに起こったか?」のロバート・アルドリッチ。
出演は同じく「何がジェーンに起こったか?」のワタシの大大大好きなベティ・デイヴィス、そいからオリヴィア・デ・ハヴィランド、ジョセフ・コットン他


シャーロットは妻帯者のメイヒューと恋におちる。
それを知ったシャーロットの父親は激怒し、メイヒューを呼びつける。そして翌日のパーティに夫人同伴で出席し、シャーロットとはきちんと別れるようにと言い放つ。
ところが翌日のパーティの会場に、ドレスを血まみれにしたシャーロットがあらわれ、会場は騒然となる。そして首と手首を切断されたメイヒューの死体が発見された。
別れ話を持ち出されたシャーロットがメイヒューを殺害したのか?

シャーロットの父親によってもみ消された形になり、事件の真相がわからぬまま37年の時が過ぎた。
シャーロット(ベティ・デイヴィス)は父親が残した屋敷で一人で暮らしていたが、その屋敷は州の政策により取り壊されることに。
途方にくれたシャーロットは遠縁にあたるミリアム(オリヴィア・デ・ハヴィランド)に助けを求めるが、その頃から見えない影に脅かされるようになる…。


これ白黒映画です。
白黒映画って、本当の色がわからないだけに、想像力をかきたてられて、いいですね~。
真っ赤であろう血も、鋭利であろう刃物も、切り落とされた腕や首の切り口も、カラー以上の不気味さを感じさせます。
「何がジェーンに起こったか?」の原作者ヘンリー・ファレルの作品とあってか、ちょっとかぶる部分がありました。
主人公シャーロットは、完全にジェーンとかぶってましたね。
ちょっと精神に支障をきたしていて、思い通りにいかなかったり切れたりすると何をするかわからないけれど、常に自分自身に正直。
ベティ・デイヴィスはジェーンの時と同じく、このシャーロットを実に魅力的に演じていました。
ベティ・デイヴィスは何を演じても「ベティ・デイヴィス」なんですよね~、そこがまた好きなんですけど。
あのちょっとしわがれた声と独特のイントネーションがいいんだよなあ~~~。

サスペンスにありがちな、話が一転二転するというひねった作りではなく、大どんでん返しもなく、あくまでもストレートな作りに好感が持てました。
ストレートなのにアホなワタシは最後までメイヒュー殺しの犯人が誰だかわかりませんでした…。
サスペンスではあるけれど、家政婦のベルマとシャーロットのかけあいのような会話はウェットに富んでいて、結構笑えました。ベルマは皮肉屋でいつもだらしのないかっこをしているのですが、実は一番人を見る目があったということが最後にわかります。まるで市原悦子(笑)。
ベルマ役のアグネス・ムーアヘッドもいいですね~。この映画を締めたりゆるめたり、幅のあるいい演技を見せてくれます。

「イヴの総て」の時も「何がジェーンに起こったか?」の時も思ったのですが…善人面している人当たりのいいオンナ…これほど怖いものはありませんね~。
今回も善人面が形相変わって大魔神(知ってる人おらんかったりして…)になっちゃったりして。おーこわ。
あ、でも気にくわなければ、頭上から植木鉢落としたり、鉄砲ぶっぱなすシャーロットみたいなオンナもある意味怖いですけど…。

まあ総じて、オンナはみんな怖いってことでしょうかね。

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「CHAOS(カオス)」

2006-11-23 10:50:46 | 映画・DVD【か】


クエンティン・コナーズ(ジェイスン・ステイサム)は、以前担当していた事件で人質を誤って死なせ、相棒を辞職に追い込み、謹慎処分の身となっていた。
そのコナーズに復職の声がかかる。
シアトル・グローバル銀行を襲撃した強盗団が、交渉人としてコナーズを指名してきたのだ。
そして首謀者であるローレンツ(ウェズリー・スナイプス)はコナーズに「混沌<カオス>の中にも秩序はある」と謎めいた言葉を残し姿をくらます。

相棒がいないコナーズは新人のデッカー(ライアン・フィリップ)と組むように、上司に命令される。
初めは若造であるデッカーをバカにし、相手にしなかったコナーズだったが、観察力や分析力に優れたデッカーに一目おくようになる。デッカーも強引でありながらも有能なコナーズに、尊敬に似た念を抱くようになり、二人はいいコンビになりつつあるように見えた。



しかしローレンツの罠にはまり、アジトに出向いたコナーズはアジトを爆破され命をおとしてしまう……。



派手なアクションシーンは少ないものの、予測不可能でありながらもテンポのよいストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまった。
この映画のタイトルである「カオス」は「カオス理論」からきている(らしい)。「カオス理論」とは「非常に不規則で複雑な現象であっても、簡単な方程式で表現できる」とする理論のことだそうだ。

物語の中でデッカーがコナーズに「カオス理論とは何か」を説明する場面がある。
おバカなワタシはイマイチその理論が把握できなかったが、物語が進んでいき、デッカーが不可解な謎を解いていくにしたがって、なんとなくわかったような気になった(笑)。どんなに混沌としていて判りづらいことでも必ず「原因」というか「法則」みたいなものが存在するってことなのね。

デッカーは最後に、この事件の「法則」がなんであるかを解くのだが、この結末は彼にとっては色々な意味で痛い「一敗」であろう。
まあワタシはこのエンディングでよかったと思っているけど(笑)。
映画でも「パズルのピースがぴったりはまる」と言っているが、まさにそれ。
最後に謎が全て解明され、パズルがきっちり完成するさまは、憎らしいくらいに見事。


Jスンということで「キレのいい、派手なアクションシーンが見れるのかな~」と思っていたら、全然違った。でも頭脳派のちょいワルっぽいJスンも素敵だわ~~
まあJスンなら(ズラ姿以外)なんでもいいんだけど(爆)。
意外によかったのがライアン・フィリップ。
「クラッシュ」の時も正義感あふれる警官役だったけれど、こちらの方が断然よい!
新米っぽい感じをすごくうまく演じていたと思うし「ヘタするとJスンより目だってるんじゃないか…(汗)」と思えるくらいの存在感があった。
ちょっと怒ったような「憮然」とした表情が、謎を解けないもどかしさをあらわしていてよかった。


個人的にはニコラス・リーが見れてめちゃくちゃ嬉しかった。
彼の姿をスクリーンの中に見つけた時「ね、ね、クライチェックだよおお~」と思わず隣にいた友達に話しかけたくなったワタシ。
彼の姿を見るのは「X-ファイル」以来だけど、ちょっと老けたわね。
やっぱり年には勝てんということか(涙)。
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鳥肌がたっちゃいましたよう

2006-11-20 00:51:57 | 映画つれづれ、祭りとか
「今頃何いってんの?」と言われそうですが、深~~~い感動を覚えたので…。

先日「トリスタンとイゾルデ」を観に行った時、「敬愛なるベートーヴェン」の予告を観ることができました。
いや~~~~~~~、久しぶりに鳥肌がたっちゃいました。
『第九』。
年の瀬にTVとかで聴くことはあったのですが、大きな会場で(映画館ですが)、いい音で聴くと、もうこれがまた鳥肌がたって身体が震えるくらいの迫力なんですね~~。自分がすごい素晴らしい音楽に「包まれている」感じでした。
ちらしに「歴史に残る12分」って書いてあったので12分聴けるのかなあ…。


して、最近は映画チェックもしてないし(もともとあんあまりしないんですが)、ベートーヴェンを誰がやるのか全く知らなかったのですね。



「エド・ハリス」って言われた時は「ええええっ!」と思ってしまいました。
まあそう言われれば見えなくもないんだけど…。毛が多いとなんか違和感が…。
エド様のベートーヴェンも楽しみですが『第九』を聴くのがとっても待ち遠しい感じ。
ただ、ヒロインがダイアン・クルーガーってのがちょっと…。
今まで観た彼女の映画では、なんの魅力も感じられなかったので。
もっといい女優が沢山いるのに~って思ってしまいました。
でも今回は期待してよろしいんでしょうかね?
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「トリスタンとイゾルデ」

2006-11-19 20:36:37 | 映画・DVD【た】
映画館で映画を観るの…ほぼ2ケ月ぶり…。
大きいスクリーンで映画を観れるのって幸せっす(感涙)。
さまざまな理由から、観に行くのが最終日になってしまいました。

開演10分前に会場に到着。
結構空席があったので「う~む。人気ないのかな~」と思っていたら、予告の合間に人がぱらぱらと入場してきて満席に近い状態になってしまいました(ちなみにレディスデイは満員だったとか)。
意外だったのは、一人で観に来ている男性客が結構多かったこと。
もしかして女性よりも男性の方がロマンチックな恋愛にあこがれているのかにゃ~なんて思ってしまいまいした。
(相変わらず前置きが長いdim)



監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル他


イングランドの若き騎士トリスタンと、敵対するアイルランド王の娘イゾルデの「禁じられた愛」の物語。
戦闘で瀕死の重傷を負い、敵国アイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、イゾルデによって献身的な介護をうける。
やがて二人は愛し合うようになるが、過酷な運命が彼らを待ち受けていた。



ワタシ、こういう歴史劇大好きです。
まあつっこみを入れたくなる場面もありましたが、細かいことは抜きにして、スペクタクル感あふれるラブストーリーを素直に楽しんでまいりました。
ちょっと難を言わせてもらえば、イゾルデは気丈で高貴な感じがしてよかったと思うけど、トリスタン…ちょっと軟弱じゃないか~~?
うるうるの涙顔も悪かないけど、どちらかというと「心で泣いて」欲しかったなあ。
トリスタンが繊細過ぎる分、マークの落ち着いた大人の魅力が生かされていて、それはそれでよかったけれど。

しかしいつもこういう映画を観て思うのは「男ってなんでそんなに戦いたいの?」ということ。
男が戦わない時代ってないですよね。必ず何処かで血を流している。
そして女はいつも男の勝手によって泣かされるハメになるのですよね。
自分の野望のために、娘イゾルデを犠牲にしようとするドナカーには怒りを覚えました。
人間って、ある意味進歩してないんだな~なんて思ったりして…。



ルーファス・シーウェルはコーンウォールの領主のマーク役。両親をアイルランド人に殺されたトリスタンの育ての親とも言うべき存在。
トリスタンとイゾルデが愛し合っていることを知らず、イゾルデを妻にむかえ、献身的につくす健気な王様なのだ。
イゾルデを愛しながらも、最後にはトリスタンと結ばせてあげようとするところに、愛の深さが感じられて泣けるんだな…。
でもこれ↑王様っていうより「マタギ」って感じ…。



イゾルデを深く愛し、彼女を心から幸せにしてあげたいと思うマーク。
だがこの写真を見る限り、若い娘をくどいている単なる「スケベオヤジ」にしか見えない…。


ちょっと最近「悪役ルーファス」に慣れてしまっていたので、たまに「いい人」だったりすると違和感を覚えたりして(笑)。
でもルーファス、やっぱりうまいですよね~。
イギリスの俳優ってはずれが少ないって言うか、ほんとにうまい人が多い。
マークの失脚を願うウィトレッド役のマーク・ストロングとか、イゾルデの乳母のブラーニャ役のブロナー・ギャラガーとかもいい味出してました。


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オープン・マイ・アイズ

2006-11-17 01:38:51 | 日々のこと
「今日は雨、降るんだろうか?」
そんなことを考えながら、会社のドアを開けると、見慣れたような見慣れないような警察関係と思しき人が数人、そこかしこと動き回っていた。
「何事なの?」と私は同僚のミサ子に小声で聞いてみる。
「うん、なんでもうちの倉庫で死体がみつかったんだって。倉庫の隅におかれていたトランクから黒く腐った腕が出ていたらしいよ」とミサ子。

「吉田さんだ!!」と私はとっさに思った。
でも何故?私はトランクをしっかり閉めたはずだが…。
一瞬あの夜のことがフラッシュバックする。
そのことに気をとられていて、私は一人の刑事が近づいてくるのに気がつかなかった。

「大野さんですね?ちょっとお話をお聞きしたいのですが」
私はビクっとなって後ろを振り向いた。
人のよさそうならっきょう顔の刑事が、にこにこしながら、でも眼だけは笑わずに話しかけてきた。
「今日、こちらの会社の倉庫で死体が見つかったのですが、こちらで働いていた吉田栄二さんではないかと思われるんですよ。で、吉田栄二さんについてちょっとお話をうかがいたいのですが…」

私の心臓はばくばく言いだした。
ああ、なんて答えたらいいんだろう。
へたなことを言ったら怪しまれるに決まっている。
何年も使っていないあの倉庫に一体誰が入っていってあれを見つけたのだろう。
こんな時、俳優だったらしれっとした顔で嘘を並べ、もっともらしいことを言えるんだろうけれど…。

いや、しかし待てよ、私は昨日吉田さんに会ったはずだ。
無理な仕事を頼まれて、私はさんざん文句を言ったはずだ。

「昨日、仕事を頼まれて…ちょっと喧嘩みたいな感じになりましたけど…」
「大野さん、吉田さんの死体は黒く腐っていて誰だか判別できないくらいなのです。亡くなってから何週間もたっていると思われるんです」
らっきょう顔が怪訝な顔で私を見ているのがわかった。
そうだ、私が殺したんだから…でも昨日私は確かに彼と話をした。

「これは夢?」
何が現実で、何が現実でないのか全くわからない。
でも何週間も前に私は確かに彼を殺した。そしてばらばらにしてトランクに詰め込んだ…。
それでいながら私は昨日確かに彼と話をしたのだ。彼から渡されたデータが今手元にあるのだから。

ああ、どうしよう。
変な女だって思われたかしら。
私が殺したってばれたかしら。
このまま知らぬ存ぜぬで通せば、逃げ切れるかしら。
全身が心臓になったように、ばくばくばくばく音をたてる…。




そして眼が覚めた。

でも頭が完全には覚醒していなかった。
一瞬、私が本当に吉田さんを殺したのではないかと思って、しばらく布団の中で昨日のことを思い起こしてみる。
「吉田さんは昨日、文句を言いながら、見積作っていたよなあ。生きてた生きてた。それにうちの会社に何年も使ってない倉庫なんてないもんね…。ああイヤな夢だった」


今回の夢で私は少なからずショックを受けた。
(夢の中で)人を殺したのに、全く罪悪感を感じていなかったからだ。
それより「このまま黙っていれば、逃げ切れるかも。いや、でも警察は見抜いていて私を泳がせて証拠を掴むつもりなのかも。だったら自首した方がいいんだろうか。けれど私が捕まったら、家族は世間からどんな目で見られることか…。やっぱりこのまましらをきりとおすしかない」
なんてことを真剣に考えていたのだ。

私は夢の中で一瞬だけど、本当の犯罪者になっていたような気がした。
しかし夢の中とは言え、全く罪悪感を感じないなんて…。
ちょっと凹んだ…。


こんな夢を見るなんて、ノリエガちゃんの変な(?)映画の見すぎかしら…。
どうせならノリエガちゃんが登場してくれればよかったのに~~~~~~!!!
残念!!!
(本当に凹んでいるのか自分…


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「デビルズ・バックボーン(The Devil's Backbone)」

2006-11-10 02:32:37 | 映画・DVD【た】
♪き~りの立ち込む森の奥深く~(タ~ラララララ、タ~ラララララ)♪、少女を運ぶ謎の老人~(タ~ラララララ、タ~ラララララ)♪
という歌とは、全く関係なく「お前も蝋人形にしてやろうか!!」とおっしゃるデーモン閣下とも何の縁もゆかりもないこの作品、身震いするようなホラーかと思って観てみたらちょっと違っておりました。
スペイン内戦下における、重く悲しい人間ドラマでありました。


2001年スペイン映画
出演:マリサ・パレデス、エドゥアルド・ノリエガ、フェデリコ・ルッピ他



1930年代。内戦下のスペイン。
両親を失ったカルロス少年は、人里離れた孤児院に連れてこられる。
彼を迎え入れた大人はみな、一風変わっていた。
幼児を漬けたラム酒を飲む老教師や、義足の女院長、そしていつも険しい顔をした管理人…。

慌しい一日を終えベッドに入ったカルロスだったが、その夜、奇妙なうめき声に目を覚まし、不気味な人影を見る。
やがてカルロスは、その人影が以前孤児院にいたサンティという少年で、カルロスに何かを訴えようとしているのではないかと思うようになる…。


カルロスは不気味な人影を追って、真夜中に暗~い台所の地下に一人で降りていきます。
子供というのは好奇心旺盛で怖いものナシ…なのかも知れないけれど、普通、不気味な人影を追って、あんな暗い、いかにもオバケの出そうな地下になんか行きませんって~~!!
と思ったのですが、カルロスは恐怖心を抱きながらも、サンティが自分に何を訴えようとしているのか、何を望んでいるのか知ろうとするのですね。
それから他の子供に嫌がらせをうけながらも、彼らをかばったり、自分より年下の少年たちにおもちゃをあげたりと、実にできた子なのです。
そんなカルロスによって、少年たちは少しずつ変化を遂げていきます。


これはホラーの要素が色濃いけれど、大人達が引き起こした戦争によって翻弄される子供たちの、成長の物語と言っても過言ではないでしょう。
いつも受身だった彼らが、自ら行動を起こし、巣立っていくのですから。
でもですね、いくら生きるためとはいえ、私は彼らに武器は持って欲しくなかったです。何が悲しいって…彼らが武器を持つことによって大人になってしまったことですね。

彼らをそんなふうな行動に駆り立てたのは、直接的には管理人のハシントですが、でもハシントも戦争や身勝手な大人によって傷ついた犠牲者と言えるのです。
これは戦争の悲惨さを語る映画でもあるのです。
ホラーが好きな方は肩透かしをくらう感じかもしれませんが、一見の価値あり…と思います。

国は違うけれど、ギリシャ内乱の模様を描いた「哀愁のエレーニ」もよい映画でした。内戦によって殺された、母親の復讐をとげようとする主人公をジョン・マルコヴィッチが好演。
戦争の悲惨さのみならず、母親は偉大だと涙せずにはおれない感動作です。



ハイ。ノリエガコーナーです(作らずにおれない。。。)。



ノリエガったらこんなに肉肉しかったかしら~~~と思ったら、完璧な身体をつくるため、撮影の数ヶ月前からジムに通っていたそうです。
フェロモンムンムンの上半身がこれまた素晴らしい!!
監督に「役のために歯を黄色くしようか」と申し出たそうですが、うぎゃ~~~!!やめてくれ~~~!!いいの!!いいの!!そのままの美しいノリエガちゃんでいいのよ!!
しかし、あの刈り上げみたいな頭はどうなんだ。。。まあ、こういう映画だからロン毛ってのはないだろうけど、私はロン毛の方が好きなんだ~~!!

ノリエガは管理人のハシント役でした。
野蛮そうに見えるハシントは、実は「過去を捨ててしまいたい」という悲しい願望を抱いている、傷ついた繊細な青年。
ノリエガは、そんな複雑な役をうまく演じていたと思います。
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これは…寝癖ではありません(よね?)

2006-11-08 00:42:13 | 俳優のこと


はい。私は誰でしょう?
数年前、王様の役をやりました。
デブ…いや、リブ・タイラーとラブシーンもこなしました。
今度「アリストテレス」じゃなかった「アラトリステ」という映画に出ます。

って…あなた、寝巻きで近所をぶらぶらするのもすごいですけど、この頭…なんとかならんもんですか?寝癖ではないですよね(誰か直してやらんかい)。
でもこのナチュラルな感じが乙女心をくすぐったりするのですよね、きっと。


ムビスタさんにイタリアのローマで行われた「アラトリステ」のプレミアの模様がアップされてますね。
私が気になるのは、この「寝癖おじさん」ではございません(あ、勿論おじさんもちょっと気になりますが)。
おじさんの隣に立っているノ・リ・エ・ガちゃんよ~~
なんだか肌がつやつやしてちょっと若返った気がするのは私だけでしょうか(p30参照)?
ヒゲも似合わなくはないけど、私はひげがない方が好き~~
「アラトリステ」早く見てみた~~い
スペインのいい男を……。うへへ(^_^)。

ほんじゃ可愛いノリエガの写真をいっぱつ。。。


(う…ヴィゴの話じゃなかったのかよ。。。)
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アレハンドロ・アメナーバル コレクションより ショートフィルム 「ルナ~月は見ていた~」

2006-11-06 03:01:56 | 映画・DVD【ら】
アレハンドロ・アメナーバルのノリエガシリーズ~~(って訳じゃないけど)!

夜の11時。
仕事帰りに車を故障させてしまったアルベルトは、15分ほど頑張って、やっとヒッチハイクに成功する。
車を止めてくれたのは若い女性だった。
初めは他愛ない話をしていた二人だったが、女性が「気分が悪いので、スタンドの隣のカフェでお茶が飲みたい」と言い出す。
早く妻が待つ家に帰りたいアルベルトだったが、やむなくカフェに立ち寄ることに。
しかしカフェについたとたん女性は豹変し、言葉でアルベルトをがんじがらめにしようとする。
そんな女性につい声を荒げてしまうアルベルト。
激しい口調のアルベルトの姿を見て、涙ぐむ女性。
やむなくアルベルトは会うつもりもない女性に「明日会おう。電話するよ」といい、うまくその場をとりつくろったようなつもりでいた。

アルベルトは甘かった。
そう…その女性から逃れられると思っていたのだ。
その後の悲劇など知るはずもなく…。
…………。


この映画、カラーじゃないんですよね。
それがちょっとレトロな感じで、なんとなくヒッチコックとかを思い出したりして。
そして、このモノクロの映像がノリエガをさらに美しく見せてはいるのですが…ここでアメナーバルさんにお聞きしたいのです。
「ノリエガをいつも美しく魅力的に撮ってくれるのは嬉しいんだけど、どうしてこういう薄幸な(というか不幸な)役ばっかりやらせるの!?愛があると思っていたけど、ホントはノリエガが嫌いなの~~~っ!?」

いや、嫌いなわけはないでしょうけれど…たまにはハッピーエンドも見たいんです~~~(涙)。あの歯並びが可愛いノリエガの笑顔が沢山見たいんですけど~~(涙)。


しかしアルベルトよ。
女は怖いんですよ(この女は特に…)、甘く見ちゃあいけません。
それに「具合が悪いからお茶が飲みたいの~」って芝居にどうしてのるの!!!
カフェで「この女もしかして…ちょっと変?」と思った時点で逃げなさいってば!!
女がトイレに行っている間にタクシー拾って帰れ!!
相手をやっつけようなんて思わず、兎に角逃げろ!!
そうすればあんな目にあわずにすんだのに…。
……いい男の末路なんてこんなもんなのかねえ~(ため息)。

とたった30分のショートフィルムに果てしないツッコミを入れつつ見ていたdimでした。

私信。。。DDさん、やっぱりノリエガかっこよかったっす。でも最後が悲しすぎる~~(涙)。
このアルベルトの役、フェレではどうですか?
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