オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ベオウルフ」クリストファー・ランバート編

2007-11-25 00:30:33 | 映画・DVD【は】
みなさんはGerryの「ベオウルフ」もうご覧になったかな?

連休中に我が愛するGerryの「ベオウルフ」を観ようと思ったのだが、本家本元(?)のこちらを先に観ないわけにはいくまい。

クリストファー・ランバートと言えば、ワタシは「ハイランダー2」を観たのが最後。
ランバートはもともと老け顔だったが、随分と年を食ったように感じた。
1957年生まれというから、この当時41歳。それにしちゃ老けすぎだ。
だがあのちょっとより目気味の、下から人を見るような目つきの悪さは健在(笑)。



1998年、アメリカ作品

監督:グラハム・ベイカー

出演:クリストファー・ランバート、ローナ・ミトラ、ゲッツ・オットー、オリバー・コットン 他


北欧の伝説をもとに八世紀に書かれたとされるイギリス最古の叙事詩「ベオウルフ」が元になっているらしい。
最果ての地に立つ城では、囚われた人々が夜毎魔物の餌食となっていた。
だが魔物から逃れるため外界に出ると「魔物に汚されし者」として、即刻死刑にされてしまう。
どちらにしても人々は「死」から逃れられないのだ。
その魔物を退治するために城を訪れたのが、クリストファー・ランバート演じるベオウルフ。
彼は魔物と戦い続けなければならない運命にある、呪われた戦士であった。


邪悪な妖気を漂わせた砦から一人の女が逃げてくるが、そこに「荒野の用心棒」か「座頭市」かという感じで登場するクリストファー・ランバート。
もうここで笑ってしまった。
いや、クリストファー・ランバートがあまりにおっさんくさくて弱そうだったので。
そして一昔前にジュリアナ東京なんぞでじゃかじゃかかかっていたようなダンサブルなサウンド・・・。
ここでめちゃめちゃヘヴィーなロックがかかるというのならわかるのだけどねえ・・・。
なんか冒頭からイヤな予感が・・・。


ベオウルフは「魔物を倒すために城にきた」と言うが、魔物は隙をついて、どんどん砦の中の人々を惨殺していく。
「早く魔物を退治せねば、キミ、来た意味があまりないでしょ」とつっこみを入れたくなるくらいにちんたらしているベオウルフ。
まあ元々「人々を助ける」ことより「魔物を退治する」ってのが目的なんだろうから仕方がないことなのか?
それに城主の娘カイラに惚れられたベオウルフは「キミへの災いが怖いから俺に惚れるんじゃねえ(なんていい方はしてないけど)」と言いながら、ちゃっかりやるべきことはやっている。
そして「実はキミの魔法に導かれてここまできたんだ」なんてクサイセリフを言うのである。
そんでもってカイラは「ワタシの魔法であなたを守るわ」なんて抜かすのである。
うきゃー!これはラブストーリーじゃないだろーー!!

よーするに突っ込みどころ満載なのである。
まあ伝説なんて「どうしてそーなるの?」という理解不能というか腑に落ちないことだらけなんでしょうが。

結局、砦の中の人々はカイラ以外は全滅。
ベオウルフは綺麗な嫁さん(彼女?)を手に入れて、よかったかも知れないけれど、何しにきたんじゃー!という感はぬぐえない。
まあ文句を言いながらそれなりに楽しませてもらったのだが、1800円払ってまで観たくないというレベル。
迷惑至極な男・・・。
それがベオウルフの本当の姿かも知れない・・・。
ああ・・・Gerryのベオウルフ・・・期待していいのかなあ・・・(心配)。



ちなみにちょっとしか出てこないけれど城から逃れてきた女は、パトリシア・ベラスケスが演じている。
そう、あの「ハムナプトラ」のアナクスナムンですね。
実は「ハムナプトラ」では、したたかな彼女が二番目に好きだったの(一番は言わずもがなアーデス・ベイでんがな)。



綺麗なおねえさんは好きですか(ハイ。好きです!)?
もっと色々な映画に出て欲しいもんです。
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「かっこいい」「美しい」「可愛い」の定義

2007-11-21 04:37:39 | 俳優のこと
盟友shitちゃんから「dim子にとってかっこいいと美しいって同じ意味なのか?」という質問があったので、お答えしましょう。

それは同じ意味ではございません。
「かっこいい」と「美しい」と「可愛い」は同時に存在する場合もあるし、そうでない場合もあります。
しかし「かっこいい」「美しい」「可愛い」の定義・・・とかいうタイトルをつけてみましたけど、実は定義なんて存在しません。
というのも自分のその日の気分によってAさんをかっこよく思える時もあるし、可愛く思える時もあるからです。
Aさんのその時の状態もdim子の気分を大きく左右させますしね。

で、前回の記事でマットちゃんとヴィンちゃんは「かっこよくない」発言をしましたけど、それでshitちゃんは混乱したわけですね。
dim子があそこでいった「かっこいい」ってのは、萌え気分にさせてくれる色気というかフェロモンが感じられるかっこよさで、「クール」で「タフ」なかっこよさとは違うのです。
マットちゃんもヴィンちゃんもクールでタフなかっこよさはあると思いますよ。色気は感じられないけど。

あうう・・・自分で言っててよーわからなくなってきた(汗)。
まあよーするに「かっこいい」と「美しい」と「可愛い」の分別って曖昧なものなんです。
だからdim子が「こいつはかっこよくって萌えちゃうね~~」と思えば、それがかっこいいの。
「ああ・・・美し過ぎる彫刻のような横顔にくらくらしちゃう~♪」と思えば、それが美しいの。
よーするにフィーリングなの。
なんだかよーわからんけどそれでいーの。


たとえば・・・
dim子の愛するGerryでございますが
これは

めちゃめちゃ可愛いやんかーーー!!!
となるわけですが

こいつは

うげー!渋くてかっけーー!
ってなっちゃうわけで

こんなのは

隣にいるオンナよりも、品のある色気がありますよねー!!
美しくてかっこいいっちゅうのは、こーゆーのを言います!!

他に「かっこいい」「美しい」「可愛い」が当てはまるのは、この二人でしょうかね(他にもおるんやろうけど、眠くて思い浮かばない・・・)。





なんだか自分の好きな人の写真を載せただけなような気がしてきましたが・・・(汗)。
shitちゃん、つまり自分が好きならどーでもいいのだ!!
ただ萌え度が高ければなおよろしいというだけで。


うははははは!
あー、楽しかった♪
って寝ないで何してたんだろーワタシ。
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「ピッチ・ブラック」

2007-11-20 01:36:06 | 映画・DVD【は】
人知れず「マット・デイモン&ヴィン・ディーゼル祭り」をやっておりました(細々とね)。
しかしなんというか・・・気持ち的に萌えない祭りだったなー(ならやるなって)。
二人とも「かっこいい」とか「美しい」というには、程遠い風貌でございますし。
それにヴィンちゃんのラブシーンがあまりにもおかしくて、飲んでいたお茶を吹き出しそうになったさ。
素人(なんの?)のワタシから観ても「ヘタなの?」と思ってしまうほど。
あまりに肉々しい男のラブシーンって・・・あまり見たくないですね。


でもこの映画は面白かったです。
肉々しいヴィンちゃん、大活躍!!
「ピッチ・ブラック」。



2000年、アメリカ作品

監督:デヴィッド・トゥーヒー

出演:ヴィン・ディーゼル、ラダ・ミッチェル、コール・ハウザー 他


殺人犯を護送中の旅客船が事故を起こし、未知の惑星に不時着する。
そこは三つの太陽が照りつけ、夜がおとずれることのない砂漠の惑星だった。
殺人犯を含む生存者たちは、水を求め歩き続けているうちに、かつてこの星を調査していた人々が残した施設にたどり着く。
水を得てほっとしたのもつかの間、彼らはこの惑星の日の当たらない暗闇に、恐ろしく凶悪な肉食エイリアンが存在していることを知る。
「明るい場所にいれば大丈夫だろう」とたかをくくっていた彼らだったが、なんとこの惑星に22年ぶりの皆既日食が訪れようとしていた・・・。

そう・・・この惑星が暗闇に包まれてしまうわけですね。
そんでもって凶悪な肉食生物がわらわら暗闇から姿を現すわけです。
しかも肉食生物は鋭い角のようなものを持っていて、それは金属製の扉を簡単に突きぬくほどの威力を持っているのです。
彼らは殺人犯である強靭なリディックに協力を求めるけれど、一人また一人と肉食エイリアンの餌食になっていってしまう。
もー、こんなところに一秒たりともおれんわ!!!
と調査隊が残した宇宙船で生存者たちは脱出をはかろうとするのですが・・・。



これ、めっちゃ怖かったです。
暗闇ってだけでも怖いのに、その中で肉食エイリアンが息をひそめているんです!!こいつらは腹が減ったら共食いまでしちゃうようなやつらなんです。
ワタシだったら恐怖のあまり絶対にちびっちゃうと思います(きたねーな!)!!
でもこれは単なるSFアクション・スリラーではないのです。
こういう危機的状況において、それぞれの人間性があらわになるんですよね。
自分が助かるために、誰かを犠牲にしようとするヤツもいれば、誰かを助けようとして肉食エイリアンの餌食になってしまうものもいる・・・。
善人だからって生き残れるわけではないのですね(涙)。


殺人犯リディック役にヴィン・ディーゼル、彼を護送する刑事・・・だと思っていたら実は賞金稼ぎだったというジョンズ役にコール・ハウザー、副操縦士フライ役にラダ・ミッチェルというキャスティングがぴったりでした。
しかしコール・ハウザーってちょっといやらしい役が多くないかい?
顔は意外と好みなんですけどねー。



陰が薄くて華が足りないジョシュ・ルーカスといった感じ?

続編の「リディック」に出てくるイマムやキーラとの因果関係(?)もよーくわかって、すっきりしました。
自分の中では「ピッチ・ブラック」は「エイリアン」、「リディック」は「スター・ウォーズ」という感じですかね。
どちらも面白いんだけれど、全くタイプの違う映画というか。
「ピッチ・ブラック」の方がリディックは悪人という感じがして、人をよせつけない威圧感もありクールでかっこよかったけど、最後に人間の情を取り戻しちゃうから続編の「リディック」で少々いい人になっていても仕方がないかなと。


最後に可愛いヴィンちゃんの写真を一枚。



可愛いとは思うけど・・・やっぱり萌えが足りないんだよなー・・・。
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「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」の予告で

2007-11-16 13:10:57 | 映画つれづれ、祭りとか
「アフター・ウエディング」を観に行った時、予告で「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」の予告がやっていた。
なんとワタシの大好きなミハイル・バリシニコフがちらっと映ったのだあーーー!!
これが自分のうちだったら「うぎゃーーーーー!」と叫んでいたに違いない。(←友達の方を見て、小さい声で「きゃーーーー!」と言うにとどめた)
どの程度かわからないけれど、出演している模様。
だとしたらそれだけの理由でワタシは観に行ってしまう。
頭の中の来年の鑑賞リストに早速加えちゃったもんね。

アニー・リーボヴィッツの写真は本当に素晴らしいなあと思った。
被写体の見えない部分まで写し出しているような映像だ。
一枚の写真に物語が感じられて、今にも被写体の息遣いが聞こえてきそう。


では自分の目の保養のために若かりし頃のミーシャの写真をば(ただしアニー・リーボヴィッツの写真ではないけれど)。
うははは!今気がついたけど、彼の鼻も大きいわねえ(爆)!!
昔から高い鼻が好きだったんだなあ~~、ワタシ。
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「アフター・ウエディング」

2007-11-16 03:38:16 | 映画・DVD【あ】
初めてイトシアの中にあるシネカノン有楽町2丁目に行ってきました。
さすがに出来たばかりとあって、綺麗で席と席の間がゆったりしているんだけど、とにかく劇場が小さい。
シアター2の座席数は63ですよ、あーた。
そんでもって今日の観客は23人ですよ。半分も埋まってないんです(涙)。
いい映画だから、もっと沢山の人に観て欲しいと思います。
ドーナツ買うのに2時間並ぶなら、この映画を観るべし!!!
ん?・・・「べし」と言うのはケムンパスでしたっけ?




2006年、デンマーク作品

監督:スサンネ・ビア

出演:マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッセゴード、シセ・バベット・クヌッセン、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン、クリスチャン・タフドルップ 他


ひゃあああああ~~~~~!

まいっちゃいました。

こんなに長い時間、泣いていた映画は久々です。

中盤からみごと涙腺決壊。鼻水腺(そんなのあるのか?)も決壊。

終わりまで殆ど、泣きどおしでした・・・。



インドで孤児たちの援助活動に従事するデンマーク人、ヤコブ(マッツ・ミケルセン)。
だが財政難で孤児院の運営が危ぶまれていた。
そんな彼のもとに、デンマーク人のヨルゲン(ロルフ・ラッセゴード)から、巨額の寄付金の申し出が舞い込むのだが、それには条件があった。
ヤコブがデンマークに帰国し、ヨルゲンと直接会って話しをするということだ。

わが子のように可愛がっていた少年に「8日したら帰ってくるから」と言い残し、ヤコブは帰国する。
帰国後、ヤコブは早速ヨルダンに会うが、翌日に娘の結婚式を控えたヨルダンは落ち着きがない。それどころか「明日の娘の結婚式にキミも出席してくれ」と強引にヤコブを誘うのだった。

翌日、遅れながらも会場に到着したヤコブは、そこに昔の恋人ヘレネ(シセ・バベット・クヌッセン)の姿を見つけ、困惑する。
ヘレネは今ではヨルゲンの妻となっていたのだった。
そして花嫁となったヨルゲンとヘレネの娘アナ(スティーネ・フィッシャー・クリステンセン)のスピーチを聞いて、ヤコブは激しいショックを受ける・・・。


家族の絆とはなんなのか、また生きていくとはどういうことなのかをじっくり考えさせてくれる素晴らしい映画でした。
これはスサンネ・ビア監督のどの作品にも共通したテーマですよね。
そしてキャスティングも抜群によいと思います。
みなさんは「↓マッツがよいわ~!!」とおっしゃってましたけれど、ワタシは天邪鬼なんでしょーか。



のっけから強引で顔の肉や腹の肉がたるんだ男、ヨルゲンに妙に惹かれてしまいました。
実はどこかでこの映画のネタばれをしていて、うかつにも読んでしまっていたので(ネタばれしてるって書けよー!)、ヨルゲンの思惑はわかっていました。
なので、映像より先にワタシの気持ちが先走っちゃった感はぬぐえません。
彼がその結論を出すまでの葛藤や迷いや不安や恐怖、そして家族に対する愛の深さ(エゴとも言えるでしょうけれど)を考えた時、本当に辛かっただろうなあと思えて物語の中盤から涙が止まらなくなったのです。
ワタシにも病魔におかされ、寝たきりになった母親がいるので、その辺の精神状態も影響していたのかもしれませんが。

とにかくマッツもよいのですけど、このヨルゲン役のロルフ・ラッセゴードがよいですねえ。大胆でありながらも繊細で、愛情に溢れたヨルゲンの役にぴったりでした。
自分としてはヤコブの役はマッツでなくてもいいけど(わ~~殴らないで!)ヨルゲンの役はロルフ・ラッセゴード以外は考えられません。
冒頭のヤコブが孤児院で子供たちに英語を教えるシーンもよかったですよね。
貧しい中でも子供たちの瞳が輝いているのを観ると、こちらの方が救われる気がします。
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「ぼくは怖くない」

2007-11-11 01:28:22 | 映画・DVD【は】
ワタシの尊敬するというか敬愛するpointdpoさまの、おしゃれでクールでアブノーマルなブログ(どんなだ)「ORGANIC STONE」で、レビューを読んだ時「おお!これは是非見てみたい!」と思った作品である。



「ぼくは怖くない(Io Non Ho Paura)」

2003年、イタリア作品

監督:ガブリエレ・サルヴァトレス 

出演:ジョゼッペ・クリスティアーノ、マッティーア・ディ・ピエッロ、アイタナ・サンチェス・ギヨン 他


南イタリアの小さな村に住むミケーレ少年は、ある日、廃屋のそばの穴の中にある毛布の下から小さな足が出ているのを見つける。
驚いたミケーレは、その場を逃げるように立ち去るのだが、どうにも気になって戻ってくる。

穴の中ではブロンドの少年が毛布にくるまっていた。
そしてあろうことにその少年の足は鎖でつながれていた。

何故こんなところに少年が閉じ込められているのかミケーレには全く見当がつかなかったが、何かよくないことが起こりつつあることは理解できた。



幾度も穴を訪れ、少年に水やパンを与えているうちに、二人の間に友情が芽生える。
だが父親や村の大人たちが、身代金目当てに少年を誘拐し穴に閉じ込めたことを知り、激しいショックを受けるミケーレ。
誰かに頼ろうにも頼ることが出来ず、彼は孤独な立場に立つことになる。
ミケーレの小さな胸にしまいこんでおくには、あまりに重く悲しい現実ではあるまいか。
やがてミケーレが少年を助けようとしていることを知った父親は「もう二度と穴に行くんじゃない」と釘を刺す。

そんな父親に「何故こんなことをするのか」と訪ねるミケーレのまっすぐな澄んだ目、そしてその息子の問いに対し、初めは威圧的だった父がおどおどと力なく口ごもる姿が印象的だ。

村人たちは警察のヘリコプターが旋回していることを知り、身代金を諦めざるをえなくなる。
おまけに自分たちが誘拐したことがばれないように、少年を始末しないといけなくなった。
父親や村人たちが「少年を殺そう」と相談しているのを物陰で見ていたミケーレは、少年を逃がすことを決意する。
愛する父親にも人殺しにはなって欲しくない。
ミケーレはさまざまな思いを交錯させながら、少年を助けるために真夜中の麦畑を猛スピードで自転車を走らせる。
さてミケーレが選んだシナリオは、一体どんな結果を生み出すのか?



とにかくミケーレ役のジョゼッペ・クリスチアーニがよい。
将来が有望な風貌ということもワタシにとってはおおきなポイントである。
彼は大人になる一歩(だか二歩だかはわからんけど)手前の純粋な少年の役を、不思議な色気さえ感じさせながら自然に演じていた。
彼のまっすぐで澄み切った瞳はあまりに強烈で、悪いことをしたわけではないのだが思わず目をそらしたくなってしまうね。

穴に降りてきたミケーレに対し、少年フィリッポが「きみは守護天使なの?」と訪ねる場面がある。
外見はブロンドで白い衣装をまとったフィリッポの方がよっぽど天使に見えるのだが、物語を通してみるとやっぱりミケーレは天から使わされた天使だったんじゃないかなと思えてくる。
あの時、目が見えなかったフィリッポの心の目には、ちゃんとミケーレが天使に見えていたに違いない。
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「カンパニーマン」

2007-11-05 03:13:54 | 映画・DVD【か】


2001年、アメリカ作品

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ

出演:ジェレミー・ノーサム、ルーシー・リュー、ナイジェル・ベネット、ティモシー・ウェッパー、デビット・ヒューレット 他


平凡なサラリーマン、モーガン(ジェレミー・ノーサム)は、それまでの退屈な人生から抜け出すべくデジコープ社の産業スパイに転身するが、その頃から原因不明の頭痛と幻覚になやまされるようになる。
実は気づかぬうちに薬によってデジコープ社に「洗脳」されていたのだった。
モーガンは、謎の美女リタ(美女といってもルーシー・リューですが)から真実を告げられ解毒剤を渡される。
そして「洗脳されていないことがばれたら殺されるから、どんなことがあっても驚かず、洗脳されたフリをし続けて」と言われる。
モーガンは不安におののきながらも洗脳されたフリをし続けるが、それに気づかないデジコープ社はライバル企業のサンウェイズ社に潜入させてしまう。
サンウェイズ社にスパイだと見抜かれたモーガンは、二重スパイとなることを余儀なくされるが・・・。

結果として両社から命を狙われることになるモーガン。
リタの力を借りて、なんとか逃げ伸びようとするが、敵は執拗に追ってくる。
彼は両社の秘密を知りすぎたのだ。
追いつめられたモーガンの精神は限界に達しパニック状態に陥ったあげく、リタに発砲してしまう。
そんなモーガンに、リタは驚愕の事実を告げるのであった。


洗脳されるのに鼻の穴にチューブを突っ込まれるモーガン(つかノーサム)。よくこんな役を引き受けたもんだ。
なんだかジョン・トラボルタの映画(タイトル忘れたわ)を彷彿させるなあ・・・。


「CUBE」の ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品だし、ジェレミー・ノーサムも出ているというのでレンタルしてみたのだが・・・「CUBE」のような緊迫感は感じられなかった。
まあこちらは、平凡な男が産業スパイになったことから右往左往するハメになるという話なので(命は狙われるけど)、一歩間違えば即「死」という「CUBE」に比べたら劣っても仕方がない話かも知れないが。

とにかくジェレミー・ノーサムがよい。
彼の実力をまざまざと見せ付けられた気がする。

冒頭の冴えないサラリーマン姿のノーサムを見た時は正直がっかりした。
「ああ・・・こんなイケてない(死語)姿を2時間近くも見ないといけないのかよ・・・」と。
だが、企業のコンベンションに潜入し、情報盗聴しているうちに、平凡な人生におさらばできたという満足感と、任務を成功させているという自信が彼を変えていく。

「をを!なんだか段々かっこよくなってきたではないの?」
と思っていたら、洗脳されていることを知ってからのモーガンは、不安のあまり己を見失い右往左往していて、それはそれは情けなく、また滑稽でもあった。
モーガンの立場は二転三転し、それによってノーサムの表情も雰囲気もがらりと変わる。
もうねー、ラストのノーサムのかっこよさと言ったらねー・・・ぶふふふふ。
冒頭のサラリーマンと同一人物とは思えない変貌ぶりだった。

「CUBE」ほどの出来ではないとはいえ、意表をついたストーリー展開(ラストへの持って生き方はちょっと強引な気もするが)と、ダークテイストでメタルチックな映像(どんなだ)はなかなかユニークだ。
温度を感じさせない映像はある意味、モーガンの不安を表してるようで面白い。
だがなんといってもこの物語を支えているのは、ノーサムのずば抜けた演技力だと思うなあ。
美男子とは呼びがたいけれど、不思議な魅力と底知れぬ実力を持った男っす。
ジェレミー・ノーサム。


実は「グロリア」の時の、ジェレミー・ノーサムが一番好きだったりする。
抗いがたい悪というかなんというか・・・。ポイントはおヒゲ。


「理想の結婚」の四人。
女性陣よりらぶりーなノーサムとエヴェレット♪

最近、ヴィン・ディーゼルとかマット・デイモンとかジェレミー・ノーサムとかばっかり見て・・・なんか趣味が変わったのかなー、自分。
美しいものに反応できなくなってきたのか(汗)???
いや、でもジェリーやパトリック・ウィルソンをうきうきしながら見ていたから、大丈夫だろー(多分・・・)。
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「ミミック」

2007-11-01 01:58:07 | 映画・DVD【ま】
今朝・・・優雅に出勤前の朝風呂に入ろうとした時のこと。

足の裏に何か「ぬちゃ」っとしたものを感じたので観てみると、バスマットの上に潰れたナメクジが一匹・・・。
「ウギャオーーーー!」と悲鳴をあげたdim子。
だがその物体をそのままにしておくわけにはいかん。
そっとティッシュで包み、ゴミ箱に捨てようとしたら、なんとそいつは動いたのだよね。
そう、dim子に潰されながらも生きていたのでる。
恐るべき生命力!
心の中で「さぞかし痛かったろー」とナメクジに謝りながら、そっと外に逃がしたのだった。

以前、夜の廊下に子供の手のひら位の大きさの、手足の長い蜘蛛を見つけたことがあった。
近所に響き渡るほどの悲鳴をあげたdim子であったが、あの馬鹿デカイ蜘蛛は一体どこからうちの中に入ったのだろーか?そして普段は何処に潜んでいて、何を食していたのだろうか?
就寝中に顔にでも乗っかられたらたまったものではない。
お蔭でしばらくの間、夜寝るのが怖くてたまらなかった。

小学生だった頃、母がお手玉を作ってくれたことがある。
母はそのお手玉の中に、いらなくなった小豆を入れたのだが(田舎ではそれが普通だったらしい)、それを押入れにしまい、数年後に見た時にお手玉にゴマのような黒い虫が「うわーーーー」っとわいていたなんてこともあった。
ビックリしながらも小豆を嗅ぎ分ける嗅覚(?)はすごいもんだと感心したものだ。

まったく恐るべき虫たち・・・である。
本当に不思議なやつらである(ところで蜘蛛とかナメクジって虫なのかしらん?)。



そんでもって「ミミック」。
これもとんでもない虫の話である。



1997年、アメリカ作品

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:ミラ・ソルヴィーノ、ジェレミー・ノーサム、ジェームズ・コスタ、ノーマン・リーダス、アレクサンダー・グッドウィン、ジャンカルロ・ジャンニーニ 他


この映画に出てくる昆虫(というか人間みたいな生き物)は、遺伝子操作によって誕生したカマキリとアリのハイブリッドである。
ニューヨークで発生した伝染病の感染源である虫を駆除するために、昆虫学者スーザンの手によって生み出された『ユダの血統』と呼ばれる新種の昆虫だ。
子孫を残さず、短期間で死滅するよう遺伝子操作したはずの『ユダの血統』が、どうしたことか生き延び、わずか数年の間に驚異的に進化し、姿が人間のようになってしまうのだ。
体の大きさは人間並。そんでもって空は飛べるし、手足は薄い金属を軽く貫いてしまう強度を持っているし、おまけに人間を餌にしてしまうというとんでもないヤツなのだ。

『ユダの血統』を生み出したスーザンは、今度はそいつらを死滅させるため、自ら奴らの巣窟に足を踏み入れる。
が、そこは想像を絶する世界だった・・・。
大体、ウンチ君の山が天井からぶら下がってると誰が想像できただろう。
なめてかかっていたスーザンたちの読みは外れ、一人また一人とヤツらの餌食になってゆく…という怖~いお話しなのだ。
怖いというより不気味というかおぞましいというか、昆虫の餌にはなりたくねーなというか。
でも実は自分が一番怖かったのは、パッケージとタイトルデザイン。
この分断というか分割された子供の顔、怖いでしょ?
そう言いながらも、このパッケージは映画の内容とはあまり関係ないような気もするんだけどね。

『ユダの血統』の見せ方がこれまたうまくて、閉じていた羽を少しずつ広げ正体をあらわにするシーンは「コートの下は何も着てません」の変質者を見た時と同等のオドロキと多少の恐怖とユーモアが感じられて、自分としては結構ツボにきた。
映画自体はスーザンたちが廃線の地下に降りていってからがデル・トロ監督の本領発揮と言う感じで、極限状況追い詰められた人間の心理描写が巧く描かれていて、なかなか面白かった。
見ている途中で気がついたんだけど、この映画以前TVで見たことがあったんだよね。
その時は単なるホラーとしか思ってなかったし、ラストの場面を見ても何も感じなかったのだけど、今回はスーザンの夫であるピーターが生還する姿を見たら何故か泣けた。
何故なのだろう?こんなシーンは映画でいくらでも見ているはずなのに。
単に年くったから涙腺がゆるくなっただけか?

「ナイトウォッチ」でちょっと気になったジョッシュ・ブローリンや、「抱擁」でしっとりとした大人の魅力を見せてくれたジェレミー・ノーサム、そいから大御所ジャンカルノ・ジャンニーニがでていたり・・・となかなかワタシ好みのキャスティングってのも嬉しかったな。


そんでもって、今回そのジェレミー・ノーサムを見て思ったことがある。


「ジェレミー・ノーサムの鼻が素敵っっ!!」


そう、dim子はどうやら大きい鼻というか「高い鼻」が好きらしいのだ(今頃気づいたか)。まあキアヌとかみたいな鼻もキライじゃないけれど、基本的には高い方が好きだな。
でも鼻が高いだけではなく、やっぱり俳優としても好きじゃないとダメだけど。



顔だけ載せようと思ったけど、あまりにいい写真だったので・・・。


それから指がいっぺんに三本くらい入りそうな穴を持つジュリアンの鼻も好ですねん。


ガブリエル・バーン。若かりし頃。

「スティグマータ」の神父姿がストイックでよかったわ~~♪
どうもあの欲を閉じ込めたような黒い服に萌えてしまうdim子。
神父姿のガブリエル・バーンとかヒース・レジャーに「迷える子羊よ」とか言って欲しい。きゃーーーー♪←バカ

それから最近シルベスタ・スタローンと区別がつかなくなってきたエヴェレット。

「GO!GO!ガジェット」より 。役はよかったのに(さながらチャーミング王子のよう)、作品としてはイマイチで途中で寝そうになった。
エヴェレットの最近の出演作「スターダスト」は面白かったけど、彼はしょーもないゴーストの役。↓
ちょっとひでー!!

さてどれがエヴェレットだか、わかるかな????



きわめつけ。この鼻も高くて好き♪わはははは♪



ああ・・・「ミミック」と全然関係ない話で終わってしまったよ・・・(いつものことだけど~~汗)。
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