NSPってご存知ですか?
NSPとは70年代から80年代に爆発的に売れた…とまではいきませんがそこそこ売れていた三人組のフォークグループです。
私が高校生だった頃だと思います。
ラジオで深夜番組を聴いていた時に流れてきたのが彼らの「北北東の風」でした。
物語をとつとつと語るように歌う天野滋さんの声と「今日の風 今日の風 北北東の風」という歌詞が耳にこびりつき、8才年上の兄に洗脳され「さだまさし」にとち狂っていた私はいともあっさりNSPに鞍替えしたのでした。
メンバーの中村貴之さんのビジュアルが好みだったということも大きかったのかもしれません。
その当時学生の身分でレコードはなかなか買えなかったので、もっぱらラジオから録音したものをテープで聴いていましたが、すぐにテープはぐんのびてボーカルの天野滋さんの声が間延びして聞こえるくらいになってしまいました。
そしてついには「NSPの曲が弾けるようになりたい」と、なけなしの貯金をはたきフォークギターまで購入したのであります。
当時ガッツという音楽雑誌があったのですが、私はよくNSPの似顔絵投稿したものです。
一度だけ掲載され有頂天になったのを覚えています(そのページを後生大事に切り抜いたつもりだったのですが…どこにいっちゃったのかなぁ…)。
しかし学生というのは移り気なもの。洋楽にかぶれるお年頃でもあります。
洋楽を語らう友を得た私はQUEENやEAGLESへと傾倒してゆきました。
フォークギターも勿論お蔵入り。
冷たいものでそれっきりNSPのことは忘却の彼方と相成ったのです。
ところが30年近くたってからふとしたことで友人とNSPの話題になり「メンバー誰か亡くなったんだよね」と言われました。
ネットで調べてみたら亡くなっていたのはリードボーカルの天野滋さんだということがわかりました。
NSPは1985年に中村さんが脱退し、のちに澤近泰輔さんと深浦昭彦さんが加わったものの、1987年に平賀さんが脱退したのを機に活動を停止したそうです。
その後2002年にオリジナルメンバーで再結成。
日本青年館大ホールで復活コンサートが催されたそうですが、チケットは1時間で完売したそうです。
彼らの気負わない歌詞や歌声が、のんびりいきることがなかなか許されないこの時代にいきる私たちの心を癒やしてくれる存在だったのかもしれません。
なのになのに天野さんは再結成から三年後の2005年に脳内出血で亡くなってしまったのでした。
まだ52才。人生の折り返し地点はすぎたものの、まだまだこれからという若さです。さぞや無念だったと思います。
しかしこの気持ちは何なのでしょう。悲しい…とまではいかないものの、胸に何かがつかえた感じなのです。
もう30年彼らの歌を聴いていないし、ましてや姿も見ていません。友人と話をしなかったら思い出しもしなかったでしょう。
でも学生時代にずっと好きだった人が亡くなったと知らされたような…当時の自分にフィードバックしたようななんとも筆舌しがたい気持ちなのです。
NSP…久しぶりに聴いてみようかな。
そしてちょっとだけ涙ぐんで天野さんのご冥福を祈るとしましょう。
NSPとは70年代から80年代に爆発的に売れた…とまではいきませんがそこそこ売れていた三人組のフォークグループです。
私が高校生だった頃だと思います。
ラジオで深夜番組を聴いていた時に流れてきたのが彼らの「北北東の風」でした。
物語をとつとつと語るように歌う天野滋さんの声と「今日の風 今日の風 北北東の風」という歌詞が耳にこびりつき、8才年上の兄に洗脳され「さだまさし」にとち狂っていた私はいともあっさりNSPに鞍替えしたのでした。
メンバーの中村貴之さんのビジュアルが好みだったということも大きかったのかもしれません。
その当時学生の身分でレコードはなかなか買えなかったので、もっぱらラジオから録音したものをテープで聴いていましたが、すぐにテープはぐんのびてボーカルの天野滋さんの声が間延びして聞こえるくらいになってしまいました。
そしてついには「NSPの曲が弾けるようになりたい」と、なけなしの貯金をはたきフォークギターまで購入したのであります。
当時ガッツという音楽雑誌があったのですが、私はよくNSPの似顔絵投稿したものです。
一度だけ掲載され有頂天になったのを覚えています(そのページを後生大事に切り抜いたつもりだったのですが…どこにいっちゃったのかなぁ…)。
しかし学生というのは移り気なもの。洋楽にかぶれるお年頃でもあります。
洋楽を語らう友を得た私はQUEENやEAGLESへと傾倒してゆきました。
フォークギターも勿論お蔵入り。
冷たいものでそれっきりNSPのことは忘却の彼方と相成ったのです。
ところが30年近くたってからふとしたことで友人とNSPの話題になり「メンバー誰か亡くなったんだよね」と言われました。
ネットで調べてみたら亡くなっていたのはリードボーカルの天野滋さんだということがわかりました。
NSPは1985年に中村さんが脱退し、のちに澤近泰輔さんと深浦昭彦さんが加わったものの、1987年に平賀さんが脱退したのを機に活動を停止したそうです。
その後2002年にオリジナルメンバーで再結成。
日本青年館大ホールで復活コンサートが催されたそうですが、チケットは1時間で完売したそうです。
彼らの気負わない歌詞や歌声が、のんびりいきることがなかなか許されないこの時代にいきる私たちの心を癒やしてくれる存在だったのかもしれません。
なのになのに天野さんは再結成から三年後の2005年に脳内出血で亡くなってしまったのでした。
まだ52才。人生の折り返し地点はすぎたものの、まだまだこれからという若さです。さぞや無念だったと思います。
しかしこの気持ちは何なのでしょう。悲しい…とまではいかないものの、胸に何かがつかえた感じなのです。
もう30年彼らの歌を聴いていないし、ましてや姿も見ていません。友人と話をしなかったら思い出しもしなかったでしょう。
でも学生時代にずっと好きだった人が亡くなったと知らされたような…当時の自分にフィードバックしたようななんとも筆舌しがたい気持ちなのです。
NSP…久しぶりに聴いてみようかな。
そしてちょっとだけ涙ぐんで天野さんのご冥福を祈るとしましょう。