オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「トゥー フォー・ザ マネー」その2

2006-04-15 00:57:21 | 映画・DVD【た】
仕事が忙しくてなかなか行けなかったのですが、本日最終日だというので慌てて行ってきました。
最終日だというのにお客さんは22人くらい。
ちょっと寂しいですなー。
お客さんは一人で来ている男性が多かったです。


怪我が元でフットボールの選手生命をたたれたブランドン(マシュー・マコノヒー)は、今はフットボールのスポーツ・アドバイザーを生業としていた。「勝敗を高い確率」で言い当てるブランドンの才能に目をつけたウォルター(アル・パチーノ)は高額なギャランティを提示し、ブランドンを自分の会社に引き抜く。的確な予想と説得力のある話術で顧客を増やしていくブランドンに、ウォルターは自分の若き日を重ねあわせ全幅の信頼を寄せるようになる。しかし幸運の女神は気まぐれだった。ブランドンの的中率が50%をきるようになり、顧客はどんどん離れていった。ブランドンは自分の才能に限界を感じ、ウォルターの元を去ろうとするが、ウォルターはそれを許さず、ブランドンと人生を賭けた大勝負に挑もうとする。



これはスポーツ・アドバイザーの話です。
アメリカの49の州で禁止されているスポーツ賭博ですが、賭けをする人に情報を提供するスポーツ・アドバイザーは違法ではないんだそうです。
スポーツ・アドバイザーは実に2000億ドルの大金を動かすというのですから、いかにアメリカでスポーツ賭博がさかんに行われているのかがわかりますよね。


ブランドンは「フットボール選手」だった頃の実体験に基づく抜群の推察力と天性の勘で、毎回80%もの確率で勝敗を言い当てる男。
ウォルターはスポーツ情報会社を経営するカリスマ的存在。
そんな二人の不思議な絆を描いた佳作だとは思うのですが、スポーツ・アドバイザーって日本では馴染みがない。
それだけにちょっとわれわれ日本人にはとっつきにくい内容かも知れません。


ある時、ブランドンとウォルターは大口の顧客に会いに行こうとします。
しかし空港でウォルターが持病の心臓発作を起こし倒れます。
「ウォルター薬は?!誰か救急車を呼んでくれ!!誰か水を……」

蒼くなって叫ぶブランドンにウォルターは「芝居だよ。ホントに心臓発作を起こした時もこんな風に助けてくれよ」といいながら、むっくり起き上がります。
「二度とこんなバカな真似はするな!!」安堵と怒りで涙ぐみ、うめくようにつぶやくブランドンの表情が印象的です。

ブランドンとウォルターの関係は、親子でもあり、友人でもあり、上司と部下の関係でもあるのですがブランドンの才能にかげりが出始めるとともに、彼らの関係も微妙に変わっていきます。


アル・パチーノはやはりすごい俳優ですが、この映画はマシュー・マコノヒーの映画ですね。マシューの魅力全開です。
「評決のとき」では正義の弁護士役、「サラマンダー」ではスキンヘッドの戦士役、そしてこの映画では「元フットボール選手」の役…となんでもござれのマシュー・マコノヒー。セクシーで素晴らしい身体を見せてくれます。
それから微妙な感情の変化をあらわす表情がとってもいいのです。
ちょっとかすれ気味の声も素敵です~~。

次はどんな役に挑んでくれるのかヒジョーに楽しみです。
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「プロデューサーズ(The Producers)」

2006-04-12 21:51:14 | 映画・DVD【は】
1959年のニューヨーク。過去の栄光の消え去った演劇プロデューサー・マックス(ネイサン・レイン)の元に、会計士のレオ(マシュー・ブロデリック)が帳簿を調べにやってくる。レオが帳簿を調べてわかったことは「ショウがこければ、出資者に配当を払わなくてすむので、プロデューサーが儲かる」ということだった。儲け話にすっかり勢いづいたマックスは、レオと組んで大金をせしめることを計画する。「史上最低のショウを上演すること!」それにはまず史上最低の脚本を探し出さねばならなかった。かれらはナチス信望者のドイツ移民フランツ・リープキン(ウィル・フェレル)の「春の日のヒトラー」に白羽の矢をたてる。



今日…これを見るまえに「A History Of Violence」を観たんですけどね…その後に観た「The Producers」のネイサンがあまりにすごくてすごくて…その前に見た映画のことなんてすっとんじまいました。
えー確かにエド様とヴィゴっちを見たハズなんですが…(汗)。
どこにいっちまったんだか…。


いや~~~~腹をかかえて笑ってきましたわ~~~。
「くすくす」笑いではなく「がははははは~~!」と笑ってきました。
でもdimの前列の人達は全く笑っていなかったです。エンドクレジットも観ないで帰った人が沢山いたし…。
笑いのツボって人それぞれなんですねぇ…。


やっぱりネイサン・レイン、すごかったです!
あの「ハの字眉毛」と「必要以上にでかい鼻の穴」を見ているだけでおかしいのに、動きからセリフから…何から何までオーヴァーだけどとにかく全て面白い!
でも面白いだけじゃーありません。笑わせながらもちゃんと人生のほろ苦さも感じさせてくれます。

小心者の会計士・レオ役マシュー・ブロデリックもよかったです~!
実生活でもホントは小心者?と疑ってしまうほどのおどおどした演技は、ネイサン同様、観客の笑いのツボを「ぐぐっ」と押し続けてくれました。

ウィル・フェレルの壊れたキャラもよかったけど、dimとしては「きゃっきゃ」しているロジャー&カルメンを演じた、ゲイリー・ビーチとロジャー・バートがとっても気に入りました。オバカだけど(そらー出てくるヤツはみんなオバカだが)すごいパワーがあって、なんだかとっても輝いているんだもの~~。
昔は美少女(?)だったであろう老婦人達もいい味出してましたね。

こんなゲイ達者な中に「ユマ・サーマン」は…ちょっといただけなかったですね。
唄を聴いたとたん、心のなかで思いっきりすべりましたもの、私。
まあ華やかで舞台映えはしてましたけど。


まるで生の舞台を観ているような臨場感。
ノスタルジックな気分にさせてくれるセットや音楽。
嫌なことを吹き飛ばしてくれる「職人」達のばかばかしいけど素敵な笑いの数々。
今日はレディスディだったので1000円で観てきたのですが、1000円でこれだけ楽しめるなんて~~得した気分です。
すすめてくださったviva jijiさんに感謝感謝。


とにかくこのシト達のパワーはスゴイ!
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「IN DREAMS/殺意の森」

2006-04-10 10:44:41 | 映画・DVD【さ】
ニューイングランドの自然が美しい湖畔の町。クレア(アネット・ベニング)はパイロットの夫(アイダン・クイン)と可愛いひとり娘とともに幸せな日々を送っていた。が、近所で少女誘拐事件が発生してから、クレアは少女が謎の人物に連れ去られる夢を何度も見るようになる。予知夢だと信じて疑わないクレアは夫に話すがとりあってもらえない。しかしのちにその夢が現実となってクレアの家庭に襲いかかってくる…。


ひとくせあるロバート・ダウニーJr、そして二ール・ジョーダン監督の作品ではお馴染みのスティーブン・レイ、そしてそして愛するアイダンが出ているとありゃ観るしかないでしょう!!
内容も面白そうだしーー!!

と思って観たのですが…。

前半はテンポよく話がすすんで「どうしてクレアは白昼夢のような夢に悩まされるのか」がとっても気になるのですが、後半で犯人が誰で、何故クレアが夢を見るようになったのかが判明してから一気に観る気が失せました…。
「何故クレアが選ばれたのか?」がイマイチはっきりしないし、夢で繋がっているってどういうことだか全くわからない…(わからない私がアホ?)。なんで夢で繋げられるんだ?
しかも犯人の狙いがクレアだったのなら、いくらでも連れ去るチャンスはあったハズ…。
これはサスペンスなんですかね?サイコスリラーなんですかね?それともホラー?

途中で観る気が失せたのは、夫であるアイダンが殺されたから…ということもありましょう。



クレアが「夫が殺される!!彼をホテルに行かせないで!」と病院で叫ぶ場面で「あ~~~アイダン殺されるのか~~~こんな半分くらいのところで……」と少々…いや、とってもがっくりした私……。
確かにクレアに対する信用というか理解が足りなかったかも知れないけれど、たとえば自分の妻が妄想にとりつかれたようになったら…誰でも「おかしくなった」と思うでしょう。
そんな「おかしくなった」妻を愛し、なんと助けようとしていたいい夫だったのに…二ール・ジョーダン恨みます(涙)。


アネット・ベニングは、精神的に追い詰められた妻の役をうまく演じていたと思います。精神病院で泣き叫ぶ場面は見ていて痛々しいくらいでした。あと、やっぱりロバート・ダウニーJrはインパクトがありましたね。何をやっても濃ゆい男だ。

スティーブン・レイは残念ながら今回はうまく生かしきれてなかったように思います。もっとクレアとのからみを多くすればよかったのではないかしらん?
嬉しかったのは大好きな「CSI」のジム・ブラス役・ポール・ギルフォイルが刑事役で出ていたこと。
でもこちらも頭とラストでちょろっと姿を見せるだけ。何をする訳でもない。
配役はいいのに、個々の使い方がヘタというか…それぞれが最後まできっちり生かされていない感じなんですよね。
あ~もったいない。

素晴らしい俳優陣なだけになんとも惜しい感じのする作品でした。

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BON JOVI @ 東京ドーム

2006-04-10 00:19:16 | ライブ&芝居
BON JOVI…3年ぶりの来日でしたっけ?
最後に見に行ったのが横浜アリーナだったけど、あれから3年もたつのかー。
年とるわけだ。

でもJONは相変わらず若々しくて可愛くてかっこよくて……んもーーーー!!
ふーーーーんっ(鼻息)!!!
しかし驚いたのはりっちっちー!!あの二重アゴはどうしたの???
あのシャツがはちきれそうな胸は…(汗)。



これから見に行かれる方もいらっしゃるでしょうからネタばれはしませんが…JONは変なところ(?)から登場いたしました。
前日行った友達に聞いていたのでオドロキはしませんでしたが…あれに喜んだファンの方も大勢いらっしゃるでしょうねー。

選曲はいつものとおり新旧織り交ぜておりましたが、やはり人気の曲が多かったような気がしますね。dimは最近のはあまり聴いていないので古い曲はすごく嬉しいです。一緒に歌えるし(笑)。
RICHIEは骨折していたって聞いておりましたが、なかなかどうして結構弾いておりました。友達に聞いたら「前日よりは弾いていた」そうです。
dimは実はRICHIEのフレージングはあまり好きではないので、怪我をして少し控えめなくらいがちょうどいい(爆)。
RICHIEは声がいいのでもう少し唄って欲しかった気もするなー。
JONとはまた違った魅力のある声ですよね。

いやはや…楽しい2時間半でした。
横浜で最後に見た時はJONは風邪をひいていてそらもー辛そうでしたが(見ていて可哀想になるくらい…でもまたあの一生懸命やる感じが可愛いんだよね)、今回は元気そのもの。声もよくとおってました。汗だらだら流しながら唄っておりましたわ♪
そう!!JONのあの声がいいのよね♪
ファニーフェイスにちょっとかすれ気味の声ってのがたまらないのですわ♪

でもね…今回外国人の方がステージに駆け寄り、係員に取り押さえられるという事件があったようで、JONは途中ですごく機嫌が悪くなりました。というより哀しそうな顔をしておりました。最後に涙ぐんでいたのはそのせいなのか…わかりませんが、みなさんルールやマナーは守りましょうね。
JONが登場した時、dimの前の女は椅子の上に立って見ていたしね。許せんよ!こーゆーやつは!!
あ、いかんいかん!折角いいステージだったんだからね。

BON JOVI「いつも同じような曲だ」とか「かっこ悪い」とか「下手くそ」だとか言うやつがいるけど、いーんだいーんだ!dimからすればすげーかっこよくて、みんなに元気をくれる素晴らしいバンドなんだからー!!

来年もきてくれーー!BON JOVI!!
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ストレスたまる

2006-04-09 03:27:56 | 日々のこと
久々のブログです。


実は先月20日頃から仕事がバカ忙しくなり、連日9時近くまで残業…という状態が続きました。

とともに、体調をくずしました。

身体が熱っぽく、おなかが痛いわけでもないのに下痢(汚くてごめんちゃい…カレー食べている人いませんよね???)が続き…腰痛も復活しました。おまけに身体は疲れているのに、頭がやけに冴えてしまって眠れない…。

そして身体の不調とともに、とある一人の人に「すごい憎悪」を抱くようになってしまって…とにかく肉体・精神ともにかなり病んでしまっておりました。

dimは「嫌いな人」はいても「憎い人」は今までいなかったのです(昔、二股かけられて相手の女を憎んだりしたけど、まあそーゆーのは抜かして(笑))。
今回初めて体験した「憎悪」でした。
この「憎悪」という感情は、肉体の苦痛以上の苦痛でした。
何しろ特別「その人」に嫌がらせをされた訳でもないのに(前から好きな人ではありませんでしたが)、何故か「その人」だけに「ものすごい憎悪」を感じるのですから…自分自身に納得がいかないのです。
しかも理性でどうこうできるシロモノではないだけに厄介なのです。

「これはあがくより…時間が過ぎるのを待った方がいい」
dimは今回そう判断しました。
ストレスや疲れは「たまる」ものなので、それが「なくなる」まで待つことにしました。勿論「待つ」だけでなく、自分で「なくなる」ようにもっていかなくてはなりません。

仕事は相変わらず忙しかったけど、無理はしないことにしました。
今まではとにかく「頼まれた仕事はどんどんこなす」というやり方で仕事をしておりましたが、納期が先のものは後回しにすることにしました。
うちのことは、父には悪いけど「体調が悪いから」と言って、母のことは父に任せて、自分はなるべく家事だけすることにしました。

それから睡眠をしっかりとることにしました。
今日も家事の時間以外は寝ておりました。
寝すぎて犬の散歩を忘れるところでした!

「無理をしない」だけでなく色々な人に「協力」をしてもらうことにしました。
「今日は勘弁してくれ~~」と思う時は、犬の散歩もさぼりました(笑)。
ご飯を作りたくない時は、お惣菜を買ってきて「それらしく」見せました(笑)。
友達にはかなり愚痴を聞いてもらいました←八つ当たりもしました(その節はすまぬ…豆吉)。


今は随分頭がすっきりしたような気がします。
「その人」のことを考えてみましたが、以前のような憎悪は感じません。
ただやっぱり好きにはなれない人ですが(笑)。


今回のことで学んだことは沢山あります。
自分はいろんな人に助けられながら生きているということ。
父や母、それから癒してくれる老犬。愚痴を聞いてくれた友達等々‥。

あとは「いつまでも若いつもりでいても、やっぱり若くはないんだ。昔のように無理はきかないんだ」ということ。
いろんな人に「30前半にしか見えない(←自慢)」と言われるけど、やっぱり確実に年はとっているのよ(笑)。

それから「誰でも犯罪者になりうる」ということ。
dimは今はもとに戻った(と思ってるだけだったりして)けれど、あの「憎悪」が消えることなくいつまでも心に残っていたら…と思うと空恐ろしささえ感じます。
犯罪はおこさないにしても嫌がらせくらいはしていたかもしれないなぁ…。


とにかく元気になったので、また明日…明後日かも知れないけど、復帰します~~。
そして明日は「BON JOVI」のライブでウサはらしてきます~~!
皆様も無理などなさらぬよう。

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「ディナーラッシュ」

2006-04-03 06:52:29 | 映画・DVD【た】


ニューヨーク、トライベッカにある人気イタリアン・レストラン「ジジーノ」。
この店のオーナー、ルイス(ダニー・アイエロ)の悩みは尽きなかった。長年のビジネスパートナーであったエンリコがギャングに殺害されるし、彼の息子で人気シェフであるウードが、伝統的な家庭料理ではなく斬新な料理を作る店へと変えてしまったし、副シェフのダンカンはギャンブルに手を染め多大な借金を抱えているし…。そして今日もまた戦争のような「ディナーラッシュ」の時間がやって来た……。


仲間同士の楽しい会話、食欲をそそる色鮮やかな料理。幸せの象徴のようなオープニング。

なのに一転してエンリコが射殺されるのにはびっくりしました。
「これってサスペンスなのーーー???」
とのっけから驚くわたくし。

とにかくそんな悩めるルイの店は今夜も大盛況で、客でごったがえしていた。
訪れている客はさまざまだ。
柳生博に似た嫌味な画廊主や、面白い顔の女性料理評論家、刑事夫妻に、エンリコを殺したギャングの兄弟…。
厨房ではウードやダンカンが所狭しと動き回り、みごとな腕をふるい、注文の品を次々とテーブルへと送りだしていく。



その騒然とした店の中で複数の人間ドラマが展開されていく。
それぞれのドラマが微妙にからみあいテンポよくすすんでいく、全く無駄のない素晴らしい作りだ。
彼らの衝突や苦悩や陰謀…そして愛を交わす場面などが鮮やかに、リアルに描かれていて一時も目を離せなかった。
まるで自分が店にいるような気分になった。店の中の匂いまで感じられるほどだった。

「これ…ちゃんと終わるの…?」と突如心配になるわたくし。
しかしドラマは丸く収まらずに終わる方が、真実味があっていいかもしれない。

なんて思っていたらある衝撃的な事件がおき、全てがあっけないほど丸く収まった。混沌とした時間「ディナーラッシュ」の終わりとともに。
奇想天外とはまさにこのこと!!
「ええええーーー?」と唸ってしまうほど意外な終幕でありました。
こんな終わり方ってありー?
素晴らしすぎます!!


個人的にはギャングのカーメン役のマイク・マッグローンが印象的でした。

勿論ジョン・コーベットもよかったっす。
彼は私服刑事みたいなものかと思っていたのですが違いました(笑)。
関係ないけど、ジョン・コーベットのおちゃめ写真があったので…。
貼っときます。



これはアホっぽいけど、映画ではあくまで爽やかでいい男でしたねー。ほんと。
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「クリムゾン・リバー2/黙示録の天使たち」

2006-04-01 14:17:42 | 映画・DVD【か】


フランス、ロレーヌ地方のラボーデュー大修道院で、壁のキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が発生。事件を捜査するニーマンス警視(ジャン・レノ)は、壁の中に埋められた男性の他殺体を発見する。同じ頃、若手刑事レダ(ブノワ・マジメル)は、路上でキリストに似た傷だらけの男を保護し、病院に搬送する。一見なんの関係もなさそうな二つの事件には実は恐るべき接点があった。


前作はジャン・レノとヴァンサン・カッセルのコンビでしたが、今回はヴァンサンに変わってブノワ・マジメルが。
でもそれぞれが調べる事件が実は一本の糸で繋がっていた…という趣向は前作同様。
前作は途中まで最高のサスペンスだと思っていたのですが、犯人の動機が判明したとたん、一気にひきました(笑)。だってあれじゃあ動機が弱くないですかー?
でも今回よりもっとピリピリして張り詰めた空気が漂っていた気がします。

そして今回は…。
オープニングの陰々とした修道院はインパクトがありましたな~!
この物語の先行きを暗示させる、はりつけにされた不気味なキリスト像に一気にダークな世界に引きずり込まれました。

それから超人的な犯人グループ「黙示録の天使達」に驚かされました。いっくらなんでも身軽すぎるってば…。
しかもいくらアンフェタミンを飲んでいるからって、銃で撃たれて平気でいられるわけないってば…。
このあたりはちょっと現実離れしてます。ありえねーです。
でも常に黒いマントに身を包んでいて、マントの下の姿かたちが全く判らない彼らは不気味な雰囲気をかもし出していましたね~。

今回は動機は納得したものの、わざわざ警察の介入を許すようなあんなに手の込んだ殺し方をする必要はなかったような気もするし、追い詰められたニーマンスとレダが、ポパイのホウレン草よろしく、アンフェタミンを飲んで…ってのも安易な気がしたなー。
でも映像の暗い色調がいかされて、猟奇的な雰囲気がうまく描かれていたと思います。
それにアクションシーンも満載、アドベンチャー的要素も多分に含んでいるサスペンスに仕上がっています。
あらも目立ちますが、私は結構楽しめました。



…ブノワ・マジメル、ジャン・レノと並ぶと子供みたいですねー♪
ちょっとクチをとがらせたような顔がやんちゃで可愛い。
ブノワの若さと行動力が、へたをしたら「暗いだけ」になりそうなこの映画をいい方向に引っ張ってくれていたような気がします。

ジャン・レノはもう飽きた…という方もおらっしゃるでしょうが、やっぱり好きです。でもいつも同じような役になっちゃうんですねー。
個性が強すぎるのも考えもの…?

マリー役のカミーユ・ナッタは知的な感じで好感が持てました。
横顔がとっても綺麗でした。
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