オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「セッション9」

2006-04-19 02:19:39 | 映画・DVD【さ】


かつて2400人に及ぶ患者を収容していたが、現在は巨大な廃墟となったダンバース精神病院。その建物が公共施設へと改修されることになった。工事に先立ってアスベスト除去作業が行われることになったが、5人の作業員に与えられた期間はたったの1週間。時間が惜しい彼らは早速病院内部での作業を開始するが、次第に目に見えない狂気の気配に蝕まれていく……。


うっきゃーーーーー!!!
これめっちゃ怖いです。

他の人はどう感じるかわかりませんが、私が怖かったのは人間じゃありません。
馬鹿でかい廃墟と化した建物です。
真昼間、明かりが差し込んでくる部屋でも怖いのです。
患者が味わったであろう苦悩や狂気や恐怖……そんなものがあちこちに染み込んでいるようで…。
どうやらダンバース精神病院跡って北米一恐ろしい廃墟として数多くのWEBサイトでも紹介されているらしいのです。
「100万円やるから、肝だめしに行け」と言われても絶対に行きません!!

建物の中に残る、人体実験とも思われる手術に使われた器具の数々には寒気がしました。
昔はロボトミーやショック療法が当たり前のように施されていたなんて…これは治療という名の拷問ですよね。

作業員の一人が偶然見つけた、多重人格者の治療に用いられた診療テープには、No.444の女性患者であるメアリーと医師の声が録音されていました。
レベル1から始まったそのテープは、レベル9で驚愕の事実を明らかにします。
この録音テープだけで十分怖いので、こじつけのようにNo.444のお墓を見せる場面や、部屋を見せる場面は必要がなかった気もしますね。

霊現象や、派手な効果音は使わず、ただ淡々と建物内をうつしていくという作りがかえって恐怖心を煽る結果になってよかったと思います。
でも人間が徐々に狂気にとらわれていく描写はちょっと弱いんですよね。
だから人間にはあまり恐怖は感じなかったなぁ。
(監督は「人間」という生き物に恐怖を感じて欲しかったのだろうけれど)


CSIでお馴染みのポール・ギルフォイルとデヴィッド・カルーソーが出ていたのは予期していなかったことなので嬉しかったですね。
ホントはジョシュ・ルーカス目当てで借りてみたんだけど…髭面に黒髪だったので、しばらくジョシュだと気づかず。
「あれ~なんか似た人が出てるな」とか思っていました(バカ)。
本人だと気づいたのは数分たってから。
ジョシュは不良中年みたいな役で、最後とんでもない目にあってました。とほほ…。
コメント (4)
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