オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ディナーラッシュ」

2006-04-03 06:52:29 | 映画・DVD【た】


ニューヨーク、トライベッカにある人気イタリアン・レストラン「ジジーノ」。
この店のオーナー、ルイス(ダニー・アイエロ)の悩みは尽きなかった。長年のビジネスパートナーであったエンリコがギャングに殺害されるし、彼の息子で人気シェフであるウードが、伝統的な家庭料理ではなく斬新な料理を作る店へと変えてしまったし、副シェフのダンカンはギャンブルに手を染め多大な借金を抱えているし…。そして今日もまた戦争のような「ディナーラッシュ」の時間がやって来た……。


仲間同士の楽しい会話、食欲をそそる色鮮やかな料理。幸せの象徴のようなオープニング。

なのに一転してエンリコが射殺されるのにはびっくりしました。
「これってサスペンスなのーーー???」
とのっけから驚くわたくし。

とにかくそんな悩めるルイの店は今夜も大盛況で、客でごったがえしていた。
訪れている客はさまざまだ。
柳生博に似た嫌味な画廊主や、面白い顔の女性料理評論家、刑事夫妻に、エンリコを殺したギャングの兄弟…。
厨房ではウードやダンカンが所狭しと動き回り、みごとな腕をふるい、注文の品を次々とテーブルへと送りだしていく。



その騒然とした店の中で複数の人間ドラマが展開されていく。
それぞれのドラマが微妙にからみあいテンポよくすすんでいく、全く無駄のない素晴らしい作りだ。
彼らの衝突や苦悩や陰謀…そして愛を交わす場面などが鮮やかに、リアルに描かれていて一時も目を離せなかった。
まるで自分が店にいるような気分になった。店の中の匂いまで感じられるほどだった。

「これ…ちゃんと終わるの…?」と突如心配になるわたくし。
しかしドラマは丸く収まらずに終わる方が、真実味があっていいかもしれない。

なんて思っていたらある衝撃的な事件がおき、全てがあっけないほど丸く収まった。混沌とした時間「ディナーラッシュ」の終わりとともに。
奇想天外とはまさにこのこと!!
「ええええーーー?」と唸ってしまうほど意外な終幕でありました。
こんな終わり方ってありー?
素晴らしすぎます!!


個人的にはギャングのカーメン役のマイク・マッグローンが印象的でした。

勿論ジョン・コーベットもよかったっす。
彼は私服刑事みたいなものかと思っていたのですが違いました(笑)。
関係ないけど、ジョン・コーベットのおちゃめ写真があったので…。
貼っときます。



これはアホっぽいけど、映画ではあくまで爽やかでいい男でしたねー。ほんと。
コメント (4)
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