ここ近年の日本の夏は、35℃なんて当たり前。
今年の6月には、北関東などで40℃を超える暑い日もありました。
日本の暑さは、東南アジアの暑さも超えてしまうのかと、恐ろしい気持ちになりましたね。
日本の家屋は、昭和の時代から瓦屋根の家が主流でした。
今も、地方に行くと、のどかな緑多き田畑の間に、ポツポツと家があれば、それらが瓦屋根の家であることが多いです。
知人に瓦葺き職人がいます。
夏に瓦屋根に上がって仕事をする時は、暑くて大変だそうです。
夏の屋根の上は、50℃を超える灼熱地獄だとか。
空冷の上着(上着の内側にファンがあって、風で体を冷やす作用の作業着)を来て、何とか仕事しているとのことです。
そんな50℃を超える暑さの瓦は、保温性があり、冷えにくいんです。
瓦屋根の家にお住まいの方なら、よくご存知でしょう。
夏、家の2階の部屋、めちゃめちゃ暑い!
夕方以降、日が暮れて、外は涼しくなっても、2階の部屋、まだまだ暑い。
瓦の保温性が良いので、瓦に近い2階の部屋、なかなか冷めません。
山口県の名物に、『瓦そば』というのがあります。
熱々に熱した瓦の上に、茶蕎麦をのせて食べる料理です。
熱々の瓦が目の前に置かれると、まぁ暑い!
瓦は保温性が良いので、お蕎麦が温かいまま食べれるのです。
各家庭では、瓦は使わず、ホットプレートで作ります。
やはり、ホットプレートよりも、瓦の方が熱々で、美味しいと感じます。
いわゆる瓦の遠赤外線効果ですね。
瓦が夏の強力な日光から守ってくれるというより、暑い日差しとともに、瓦はどんどん暑くなり熱していき、しかも保温が良いのでは、夏は暑くてたまりません。
そもそも瓦は、台風の時に、重みで飛ばないからという理由で、多くの日本家屋に用いられてきました。
台風の多い沖縄も、瓦屋根の家、多いですね。
しかし台風の強力化すると、瓦も飛んで行ってしまいます。
そして、冬は、瓦屋根の家、冬の弱い日光では、瓦は十分に温まりませんので、普通に寒い家です。
都会や街では、瓦屋根の家、減ってきましたね。
一方、プレハブも夏は暑い建物として有名です。
造りが薄くてペラペラで、温度の伝わりが良いです。
ところが、ポイントは、『屋根』なんです。
プレハブの屋根をしっかりと断熱するのです。
太陽の光と熱は、上から降り注ぎます。
太陽の熱、建物の中では、屋根が一番影響を受けます。
では、“屋根を何とかする” 対策と表しましょうか。
以前、プレハブを何回か所有したことがあるんです。
確かに、夏は「あっつい!」
しかし、台風の強風対策にと、プレハブの屋根を補強したら、屋根が厚くなったのですが、その補強材が断熱になり、そんなに暑くなくなったのです。
涼しいわけではないですよ。
とんでもなく暑い状況からは、解放されたというレベルでした。
対角線上に窓をあけたら、風が入り、クーラーなしでも、耐えれそうでした。
ここで、『屋根』というのが、重要なんですね。
日傘差して歩くと、涼しいですもんね。
夏の暑さ対策は、屋根次第と言えると思います。
まあでも、猛暑になると、どこにいても、暑いのは暑い。
まだまだ暑い夏は続きます。
体にご自愛されて下さい。